【CS優勝】新型青魔導具解説
はじめまして、るりです。
私事ではありますが、先日デュエキングMAXにて収録された[ガリュディアスモモミーズ]を採用した青魔導具で優勝し、デッキリストをtwitterに投稿したところ多くの反響を頂きました
そこで今回はこの新型【青魔導具】について
・デッキ解説
・何故[ゼニスザーク]ではなく[ガリュディアス]なのか
・プレイ解説
の大きく3点に分けて解説していきます
この記事を購入してくださった方が読んだだけで正しく青魔導具を扱える、デッキへの理解度を深めることができる、そんな記事にしていきたいと考えています
1,デッキリスト
・10月22日優勝
既存のリストと比較すると、[ゼニスザーク][ゾメンザン][神の試練]が不採用となり、空いた枠に[ガリュディアス][シャコガイル]が採用されている点が特徴的だと思います
従来のリストではフィニッシュ手段がループ依存であったため、勝ち切るまでのルートがやや面倒でしたが、今回のリストではフィニッシュ手段を[ガリュディアス]+[シャコガイル]に変更しているためフィニッシュ手段を簡略化することに成功しています
そして‘‘フィニッシュ手段が簡単’’である点は‘‘強み’’だと考えています
フィニッシュ手段が簡単であるためゲームプランが一貫しやすく、プレイするカードが単純明快であるためシンプルなミスが起こりづらいということです
無料部分はここまでです、以下‘‘現在のデッキリスト’’ ‘‘採用カード解説’’ ‘‘プレイ解説’’と続きます
現在のデッキリスト
・11月4日 3位&ベスト8
使用頻度の低かった[ウキドゥ]を不採用とし、受け札兼ドルスザクのカサ増しとして[ガリュザーク/「すべて見えているぞ!」]の採用
【アナジャ】に[キャディビートル]が採用されるケースが増えてきたため低コストで[キャディビートル]を除去できる[カージグリ]を採用
1月25日 準優勝
久しぶりのデュエマ+半年ぶりにCS出る事になったのでせっかくだしデッキを貸してもらって青魔導具を使用しました。
ファイヤーバードが早すぎてエクストラWinとか言ってる場合じゃありませんでした。
ファイヤーバード対面で新世壊引けてない時は、クロカミと5000vtのみで頑張って勝った試合もありました。
(本当はギャプドゥを入れようとしたが、デッキを貸してくれた人が持ってなかった為CS会場で買おうと思って値段を見たら1枚220円で断念した 流石にあれは嘘だと思いたい)
2,採用カード解説
ありきたりなカードにありきたりな解説を加えても読みにくくなるだけなので、従来の【青魔導具】と異なるポイントや、採用枚数が散らされているカードのみに焦点を当てて解説していきます
・[クロカミ]
…今回のリストの中核を担うカードです、従来のリストでは[ゼニスザーク]を使用することで[新世壊]に頼らないゲームメイクが可能でしたが、今回のリストでは[ゼニスザーク]が不採用となっているため毎試合[新世壊]を主体にゲームを作っていく必要があります
・[新世壊]着地前…ルーターを連打しつつ相手の盤面を止めることで、大幅に相手のキルターンを遅らせることが可能
・[新世壊]着地後…各種2コスト魔道具呪文を1マナで発動することによる[ガリュミーズ]発動までのルートの大幅な短縮
以上2点を高く評価し、[新世壊]着地前、着地後共に‘‘[新世壊]を主体としたゲーム’’との親和性の高い[クロカミ]を4枚採用する運びとなりました
デッキ全体の意図としては、‘‘コントロール’’としての性能であれば【青黒魔導具】に軍配が上がるため【青魔導具】の強みである‘‘ソリティア’’に重点を置く方が適している、という判断です
・[ギャプドゥ]
…[クロカミ]を4枚採用したことでシンプルな‘‘2コスト1ドロー魔道具’’の価値が上がったため採用されたカードです
競合相手として[ウキドゥ]が挙げられますが
・[ゼニスザーク]が不採用であるため墓地を肥やすメリットが薄い
・[シャコガイル]を使用しEXウィンを目指すデッキであるため相手のシールドを見る必要がない
以上2点から[ウキドゥ]の優位性が低いと判断し、[ギャプドゥ]の採用を優先しました
[新世壊]を確実にプレイしたいデッキであるため、初動の安定性を上げるという点でも一役買っています
・[ボックドゥ]
…Sトリガープラスで発動すれば2面が止まり、[クロカミ]下で手打ちすれば1コスト2体フリーズと、シンプルな打点の攻防においての役割が強く他のトリガーよりも優先度の高い枠となっております
本来は4枚採用したいカードですが、[カージグリ]を採用するために泣く泣く枚数を削り、3枚採用となっています
・[エアヴォ]
…同型で相手の[新世壊]を剥がす、終盤[新世壊]の下に設置されている魔導具を使い回す等、他のカードでは代用できない役割を持つカードですのでどのような構築でも最低1枚は採用することを強くお勧めします
今回は[同型]での後手捲りの役割を強く意識したため、3枠採用することとなりました
・[カージグリ]
…[ボックドゥ]の登場により長らく採用が見送られていたカードですが、【アナジャ】が[5000vt]対策として[キャディビートル]を採用するケースが増加してきたため[キャディビートル]を超えるために再び採用することとなりました
[ゼニスザーク]が不採用となっているため、デッキ内で唯一の単体除去という点もポイントです
・[ガシャゴン/ブラッドゥ]
…[ガリュディアス]が多色である関係上、デッキ内の多色総数を抑えるために2枚の採用に留めている枠です
主に呪文面である[ブラッドゥ]を使用します、墓地を使用するデッキへのメタカードである点はもちろん、‘‘2コスト1ドロー魔導具’’である点も高評価です
[神の試練]採用型と異なりループパーツとしての役割を持たせていないため、余程のことが無い限り不採用となるケースは無いでしょうが、可変枠となっております
・[ガリュディアス]
…フィニッシャーです、単体でのカードパワーが高い点がポイントで【5cネバー】等の光文明以外の呪文が主体となるデッキには着地させるたけでゲームエンド級の役割を持ちます
今回のリストは[ガリュディアス]の終了時効果で[シャコガイル]を踏み倒すことをメインコンセプトとしているため、フィニッシュ時に確実に引き込んでおきたいということで3枚採用しております
・[シャコガイル]
…[ガリュディアス]の終了時効果で踏み倒しEXウィンを狙うことが役割です、フィニッシュ時以外に役割を持たないカードであるため盾落ちケアを兼ねて最低枚数の2枚のみの採用となっています
・[ガリュザーク/すべて見えているぞ!]
…呪文面が受け札であり腐りづらい点を高く評価し採用しました、ローグデッキへの有利を更に有利に近づけることが主目的であるため環境次第では不採用となることも十分考えられるカードです
3,採用候補カード
・[海底研究所]
…不利対面である【赤緑アポロ】【アナジャ】へのメタカードです、設置時の1ドローと青単色である点が強く、デッキの動きに影響を与えづらく腐りにくいため上記2種のデッキタイプが多い環境では真っ先に採用候補に上がるカードです
・[ウキドゥ]
…2コスト1ドロー魔導具のカサ増しとして採用するのはかなりありなカードです、デッキの動きを押し付けるのが強い環境では優先的に採用したいカードとなります
4,なぜ[ゼニスザーク]ではなく[ガリュディアス]なのか
なぜ[ゼニスザーク]を不採用とし[ガリュディアス]を採用したのかについて解説していきます
そのために1度少し話を外し、【青黒魔導具】と【青魔導具】の性質の違いについて見ていきましょう
まず第一に、【青黒魔導具】と【青魔導具】は性質が全く違うデッキです
採用されるカードこそ共通のものが多いですが、【青黒魔導具】は‘‘コントロール’’、【青魔導具】は‘‘ソリティア’’に重きを置いたデッキだと考えています
【青黒魔導具】は安定した初動から、4t目に[ヴォゲンム]+[ゼニスザーク]を決め、そこで得たリソース差を[ドゥポイズ]や[ダークネス]で更に押し広げていくことを目的としたデッキです
4t目に[ヴォゲンム]+[ゼニスザーク]を決める事ができれば後は比較的自由に動くことができるため魔導具以外のカードを採用しやすく、[秩序の意志]や[ボンキゴマイム]を厚く取ることでビート対面への勝率を高く保つことが可能となっています
対して【青魔導具】は[新世壊]を主軸としたソリティアデッキであるため構築の制約が厳しく、魔導具以外のカードはなるべく採用したくありません
[新世壊]を引けていない時の出力のムラが激しく、『[新世壊]を〇ターン目まで引かなかったから負けた』なんて事も頻繁に起こります
その分[新世壊]を序盤に設置できた時の出力は他に類を見ず、先手2t目[新世壊]設置は不利対面にすら十分勝ちうるほどの理不尽性を兼ね備えています
言うなら【青黒魔導具】は平均点70点、最高点80点、【青魔導具】は平均点50点、最高点100点といったところです
ここまでの話を聞くと【青魔導具】よりも【青黒魔導具】の方が優れているように聞こえますが、当然【青魔導具】が優れている点もあります
先手2t目[新世壊]はその最たる例で、できた試合はほぼ勝ちと言って良いほどのラウンドスキップ性能を持ちます
また、対コントロール性能に置いてはやや【青魔導具】に分があると考えています
対戦相手に有無を言わせぬ2t[新世壊]に加え、フィニッシュまでのスピードが速く相手の動きに付き合わずに勝ち切ることが可能です
ここで本筋の‘‘なぜ[ゼニスザーク]ではなく[ガリュディアス]なのか’’に話を戻します、まず上記の内容から【青魔導具】の強みを‘‘2t[新世壊]’’と‘‘対コントロール性能’’とし、そこを活かし切る構築を考えました
‘‘2t[新世壊]’’については、[クロカミ]の採用と‘‘2コスト1ドロー魔導具’’の増量によって、2t目に[新世壊]を設置できればほぼ確実に5t目以内に[新世壊]を起動させる事が可能となりました
残る‘‘対コントロール性能’’について、ここが今回の話の核となる部分です
従来の[ゼニスザーク]採用の【青魔導具】は[新世壊]を引けていない時は[ゼニスザーク]の素出しを狙い、コントロールチックに動くことでデッキの出力のムラを抑えているのが特徴的でした
[神の試練]を使用しループすることで安全にフィニッシュが可能で、相手にSトリガーによる逆転の目を与えないという点は非常に強力です
しかし[ゼニスザーク]を使用したコントロールプランもあくまでも[新世壊]を引くまでの時間稼ぎにしかならず、結局[新世壊]を引かなければ勝ち切れないという問題がありました
また、[神の試練]を使用したループも[神の試練]盾落ちをケアする手段が無いため、12.5%の確率で殴らなければいけない試合が出てくるという点が問題に感じました
ループまでのルートが複雑で、[神の試練]を引けていても確実にループに入れる訳では無いという点も問題です
‘‘対コントロール性能’’という点において、相手にSトリガーによる逆転の目を残してしまうのは非常に勿体無いと感じました
そこで、デッキとの噛み合いがいまいちな[ゼニスザーク]とフィニッシュ手段として不安が残る[神の試練]を不採用とし、‘‘確実にEXウィンができる’’という点を高く評価して[ガリュディアス]+[シャコガイル]のパッケージを採用することとなりました
5,各対面へのプレイ
まず最初に、どの対面においても[新世壊]を2t目に設置できた試合とそうでない試合はプレイングが大きく異なります
2t目に[新世壊]を設置できた試合は変に後手に回らず、自分の動きを押し付けることを優先したほうが良い場合が多いです
その部分を踏まえながら解説を読んでいただけると幸いです
・【アナジャ】
…2t目に[新世壊]を設置できた試合は最速[新世壊]起動を目指してプレイします、相手のキルターンは基本的に5t目であるため、相手よりもこちらの方がフィニッシュが早い場合が多いです
序盤に[新世壊]を設置できなかった試合は[クロカミ]のフリーズ効果を使用し相手のキルターンをずらしつつ、[新世壊]を探しに行く展開となります
どちらのルートにおいても相手の最速[クラジャ]には間に合わないため、相手の引きが強く4t目に[クラジャ]が着地しそうな場合にはSトリガーを踏む前提でプレイすることが重要です
・【赤青マジック】
…[新世壊]の1枚目は概ね除去されるため、2枚目の[新世壊]を如何にして抱えるかが重要な対面となってきます
基本的にこちらよりも相手の方がキルターンが早いため、ある程度トリガーを踏む前提でプレイする必要がある対面です
[クロカミ]のフリーズ効果の刺さりが良く、相手の3t起動以外のパターンは概ね受け切る事が可能です
“如何にして[新世壊]と[クロカミ]を安着させるか”と、“どの程度までトリガーを踏む前提でプレイするのか”の線引きがやや難解な対面ですが、基本は相手のキルターンが大体何t目なのかを考えつつ、“相手のキルターンを遅らせる動き”と“[新世壊]の起動に向かう動き”を5.5の配分で行うことができれば大丈夫です
・【黒緑アビス】
…こちら側に相手の展開を止める手段がないため、基本的にはこちらも真っ直ぐ展開していきます
[アエヌマクア]のエレメント除去と[テレスコテレス]のハンデスを同時に行われると厳しいため、基本的にはどちらか片方のみをケアした立ち回りを行います
[クロカミ]は[アエヌマクア]の的となり、エレメント除去に簡単に引っかかってしまうため[クロカミ]を出すタイミングを考えてプレイしましょう
相手の引きに勝率が大きく左右されてしまう対面ではありますが、先手を取れば基本こちらの方がキルターンが早いため、“如何に後手を捲るか”を考えつつプレイするのが良い対面です
・【青黒魔導具】
…相手のフィニッシュまでの過程が長く、[新世壊]を1度設置してしまえば[ゼニスザーク]によるハンデスも効きづらいため基本こちらが有利な対面です
[エアヴォ]による[新世壊]の除去は、同時に[ゼニスザーク]着地まで展開されない限り分はこちらにあるため、余裕のある範囲で[ブラッドゥ]を使用し相手の墓地を返していければ大丈夫です
[クロカミ]は相手の[ドゥポイズ]で簡単に除去されてしまうため安易に着地させないようにしましょう
6,さいごに
今回は以上となります、初解説記事ということで、一部文章読みにくい点や誤字脱字等があったかもしれませんがここまで読んでくださりありがとうございます
念の為内容の推敲は行っておりますが、万が一誤字脱字等が発見された場合、随時修正していこうと考えています
記事の内容への質問等は筆者のTwitterアカウントの固定ツイートに返信してくだされば、記事の中で都度答えさせて頂くつもりです
この記事が皆さんの参考になれば幸いです、それでは!