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読了本(ぼくの図書館カード)

『ぼくの図書館カード』
【ウイリアム・ミラー/文、グレゴリー・クリスティ/絵、斉藤規/訳 新日本出版社】

こんにちは、るおです。
読み終わった本を簡単に紹介します。

1920年代のアメリカ南部。
主人公である「ぼく」は、本を読みたいという気持ちを強く持っていました。ですが「ぼく」は町の図書館を利用することができませんでした。

なぜなら「ぼく」は黒人だったからです…。

この時代のアメリカ。黒人に図書館を利用できる権利はなかったのです。
信じられません。ありえないですね。
ましてや誰にでも開かれるべき「図書館」という場所で差別が行われていたなんて…。悲しすぎます。

本をたくさん読みたいという気持ちをもったまま成長した「ぼく」。
働きだしたお店で「ぼく」に手を差しのべてくれたのは、意外にも白人の同僚でした。その白人の彼は「ぼく」に、自分の代理として本を借りにいってもらうという体裁で、自分の図書館カードを彼に貸してあげたのです。

すごく悲しいストーリーの中において、理解ある白人と「ぼく」とのやりとりには気持ちが温まりました。

るお

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