Kindleとヤングアダルト 〜 洋書ステップアップ(6)
映画の原作本は「案ずるより産むが易し」でした。
... ごめんなさい。易しは言い過ぎでした。読めないことはない。楽しむことができる、ぐらいでしょうか (^.^)ゞ
だからその後、どんどん一般書を読むようになったか、というと実際はそうではありませんでした。相変わらず洋書探しに苦労しました。
しかしそんな状態でしたが、洋書を紹介している最高にイケてるブログを見つけることができました。おかげで洋書選びはどんどん捗ります。今回はそのブログの紹介になります。
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こんにちは!
この記事は洋書経験ゼロから習慣的に楽しめるようになるまでの回想録を書いています。マガジンでまとめてありますので、他の記事へは、そちらから辿れます。
(1)準備段階(疑心暗鬼。私に英語で小説が読めるのか?)
(2)初めての洋書(よろしくお願いします)
(3)ページ数を増やす(本らしい厚さに挑む)
(4)和書で既読の小説を洋書で読む(苦肉の策です)
(5)映画本に挑戦(背伸びしてみた)
(6)Kindleとヤングアダルト(身の丈にあったものを読む) ◀︎ ここです
(7)実用書を試す(気分転換)
(8)映画本、再び(楽しいぞ!)
洋書紹介の素敵なブログを見つけた
洋書難民となってネットを当てもなくさまよっていたら洋書のオアシスのようなブログにたどり着きました。「洋書ファンクラブ」です。見つけて以来、RSSリーダーで監視し、幾度も通うようになりました。
このブログのどこが素敵なのか? 紹介している本の選択はもちろん、レビューの内容が素晴らしいんです。
ネタバレを含まない的確なあらすじ。読みどころはどこにあるのか、その解説。必要であればその物語の社会的背景の説明。そして英語の難易度。
多くの英語学習サイトにある洋書を紹介しているページとは一線を画していると私は思うのですよ。もっとも、洋書を読むためのノウハウや、英語学習のサイトではなく、あくまでも本の紹介ブログであり、そのカテゴリーが洋書に限定されているからこその特徴だと思います (^^)
そもそも、渡辺由佳里さんの職歴からすれば文章がうまくて当然ですね。
書籍のレビューが最高だなーといつも感じます。こんな風にレビューを書けるようになりたいものです。私の知識量では追いつかないので書けませんけどね。
このブログを知った頃、私は Kindle を購入していたので「洋書ファンクラブ」で紹介された本は全て電子書籍で購入しています。ネットでダウンロードしてそのついでに読み始められる環境は、電子書籍に思い描いていたそのものなので幸せです。過去に購入した電子書籍ガジェットに絶望したことがあるので尚更です。
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では、このブログの記事を読んで私が購入した書籍の一部を紹介します。
Poison Study
この主人公イレーナ(Yelena) も「十二国記」の陽子とタメを張るほどの劣悪環境サバイバル少女です。死刑になるか毒見師になるか、どちらを選択しても死に直結しています。それでも生き延びる可能性を思えば、毒見師を選ぶしか方法がありません。そして物語は始まります。
過酷な環境をたくましく生きていくキャラクターなのに、どことなくヌケてる感じがするのは私が英語を読み間違えているからでしょうか? 一抹の不安を覚えながらも親しみを感じます。彼女は頻繁にお腹空かします。食欲旺盛です。ゲロも吐きます。いまひとつ不器用だなー、自分の気持ちに正直だなーとも思います。
英語のレベルはさすがヤングアダルト。難しくなく、易しくもなくです。実はこの頃にようやく、自分にはヤングアダルトが最適なカテゴリーだ。と気づきました。ちょっと遅かったですね。
ネイティブのハイティーン向きだから、ESLな私にはちょっと難しい。このジャンルをターゲットにすれば不満なく、気楽に楽しめるようです。
Leviathan
機械工学 対 生物学の戦い。ロボットが出てきますが、ガンダムのようなスタイリッシュなモビルスーツではなく、どちらかと言えば機械油の臭いが漂ってきそうな重戦車を想像させます。戦車に手足がついてドタバタ走る感じですか? (^^;)
“パラレルワールドでの第一次世界大戦が舞台” と紹介されているので、時代的にしょうがないところではあります。
しかし遺伝子操作で新しく生まれた生物は少々不気味です。様々な生物が集まってできた巨大な構造物(?)である飛行船はかなり独創的でユニークです。
私は第一部しか読んでいないので、ほんとの面白いパートは知りません。何やらレビューによると二部、三部が盛り上がるそうですね。いずれ読んでみます。
青春ものはヤングアダルトの王道?
上記のようなファンタジーやSFではない小説も多く紹介されています。
ヤングアダルトだとやはり王道は青春物になるのでしょうか。以下はいずれもリアル社会のお話です。
青春。私にはとっては遥か昔のことですね〜。(遠い目)
The Statistical Probability of Love at First Sight
http://watanabeyukari.weblogs.jp/yousho/2012/02/statistical-probability.html
Please Ignore Vera Dietz
https://watanabeyukari.weblogs.jp/yousho/2011/02/vera-dietz.html
The Sea of Tranquility
https://watanabeyukari.weblogs.jp/yousho/2013/01/sea-of-tranquility.html
最新情報!
これ、面白そうですね。ちょっと難しいかもしれないけれど、シチュエーションに興味があります。興味があれば読み切れると信じています。
Kindle 全6巻まとめて 701円(2020年8月28日時点)だそうです。一般的な文庫本一冊の価格ですね。買います!
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Amazon US で期間限定の無料で見つけた
これは「洋書ファンクラブ」とは関係ありません。
この頃は USアカウントで Kindle本を購入していたので、あちらの無料サービスを利用することができました。無料のおかげで全く知らない作品でも気楽に試せます。日本でも漫画はそうやってシリーズ物を読み始める最初の切っ掛けを作ってますよね。
私もアマゾンの思惑どおり第1巻を無料で読み、残り 5巻を購入してしまった経験があります。それが Saving Mars です。
Saving Mars
主人公の女の子 ジェサミン(Jessamyn) は火星生まれの火星育ち。水や空気が潤沢にある環境を知りません。現実も今後はこのような世代が今後は誕生するのでしょうか? 一時は片道切符の火星行きプロジェクトが真剣に語られていましたね。
彼女は宇宙船のパイロットなんですが、操縦スタイルはかなり荒っぽく描かれています。微笑ましいです (^^) 嫌いじゃありません。タイプです♡
火星では当然ながら屋外に出るときはスーツを着込みます。自然環境の中で肌を晒すことはあり得ません。そんな彼女が地球を訪れる時がきます。
そして地球の自然環境で初めて肌を晒し、さらに雨に打たれるシーンは感慨深いものがありました。彼女の気持ちを想像すると、地球ってなんて贅沢な環境なんだろうと思います。大事にしなくては!
ところで Saving Mars Series は 1巻よりも 2巻の Defying Mars が断然面白いです。
一度地球から火星へ戻るのですが、2巻で再び地球へ旅立ちます。しかし最初の地球訪問は正式なクルーの一員でしたが、今回の出発は反逆者としての立場になってしまいました。だから宇宙船は強奪した形となります。しかもたった一人で地球へ向かうのです。何か月もかけて。もう、怖いもの無しですね、彼女。
ここでトラブルが発生します。強奪した勢いで出発したので準備が完全ではありません。地球へ到達するまでの酸素量が計算によると最終的に 1時間だか30分だか足らないことが発覚しました。どうやってこの不足分を補うか。命がけのハラハラドキドキのクルーズになり、夢中で読みました。
このシリーズ 6巻まであるのですが、実は私、4巻の途中で止まってしまいました。2巻があまりにも面白かったので引き続き 3巻めも購入しました。ところが徐々に「あれ? 作者さん、変わったのかしらん? 同じ人?」と思うほどの変化を感じ、4巻めで退屈になり、読み続けられなくなりました。
でも私の英語力不足の可能性があります。読了、諦めてませんよ! いずれ読みます。なんだか「後で読む」が多いなぁ。
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読めない本に出会うことを恐れない
買ったはいいけど読めていない本はどうしても出来てしまいます。私が思うに、「買った本すべて外れなし」なんていうことはあり得ません。
たまにネット上では「読めるかどうか心配で洋書購入に踏み切れません」みたいな Q. and A. を見かけますが、
「洋書を読もうと思った時点で、あなたは洋書を読めます」
と私は言いたいです。洋書を読めない人からは、そもそも洋書を読もうという思いは湧いてきません!
能力的に読めない本は確かにあります(笑)ただ、それを恐れ、購入費をケチっていては楽しいものに出会うチャンスは激減します。
未体験で迷っている方! 当たって砕けろ、です。