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初めの連れ去り12

そんな奇妙な出来事もありましたが、長女が帰って来てから、長女自身も安心できだしたのか、だんだんと怖がる様な不安な顔はしなくなってきていた。

そして、家庭裁判所の調査官の家庭訪問の当日!

この日は、自宅で長女と居るようにと指示されていたので、自宅で調査官を待っていたら予定時刻より少し遅く到着したと連絡がきました。

玄関先まで出て、調査官を出迎えたが辺りをキョロキョロしてなかなか家に入ってこなかった。

そして、部屋を案内すると、長女が「ここはお風呂」「ここがテレビ見たり、ご飯を食べる部屋」「ここがトイレで」「階段上がると、お着替えする部屋と寝る部屋があるよ」と、長女が色々と調査官へ説明していた。

調査官も「しっかり話す事の出来るお子様ですね」と言っていた。

まずは、僕と長女が調査官と話し「長女との、現状のスケジュールや、生活環境」について話をした。

そして、調査官は長女に「お名前を聞いてもいいですか?」

すると長女は「◯◯ ◯◯です」とフルネームで、きちんと受けこたえしていた。

年齢や、幼稚園の事、ご飯は何が好きか、パパとお出かけする時はどこに行ったか等、5分程話をしていた。

そして、調査官が「お父さんは別室で待ってもらい、お子様と2人で話す事は出来ますか?」と言われたので、長女に僕が居なくても大丈夫か確認をし、別室でいる事も説明すると、「大丈夫だよ!ママと2人はムリやけど、このオジサンとなら大丈夫!あ!それと、ママの友達のオジサンはムリ!いつも汗いっぱいで気持ち悪いから…」と言い、その事については、調査官は何の事なのか、詳しく聞いてこようとはしませんでした。

そして10分程、長女と話をした調査官は、長女に「お話が終わったので、お父さんを呼んで来れるかな?」とお願いしたらしい。

長女の呼ぶ声で、再び長女と僕と調査官で、会話をして、調査官の調査は終了した。

そして、調査官は、長女に「よく頑張ったね!色々とお話してくれてありがとう」と伝えると、長女は「オジサンも、ありがとうってちゃんと言える人なんだね、パパもゴメンねや、ありがとうをちゃんと言えるんだよ!ママだけ言えない人…」と調査官に言っていた。

そして、自宅による調査官の調査は終了した。

後日、調査官は、妻側の調査にも行き、お互いの調査が終了した事で調査官報告書が提出された。

そして、取り寄せた調査官の調査報告書を見た僕は絶句した…

家庭裁判所の調査官と言う立場で、調査官が見聞きした事実をもとに、公平な立場で真実のみが、報告書に記載し提出されるものだと思い込んでいた。

申立人、相手方、共に子供を監護する環境に不適切さは見受けられず問題はない。

長女は問題なく幼稚園に通っている。

長男は問題なく、相手方に育てられている。

双方が争う様な事実は、ともに見受けられない。

長女と話をしたが、問題なく受け答えをしてくれた。

現在、長女は、問題なく幼稚園に通えている。

なぬ?何だこれ?調査官の調査報告書ってこんな内容しか書いてないのか?

他にも、長文で書いてあったが、結論を見ると、今回の調査官の調査は必要だったのか?と思える内容でしかなかった。

続く…


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