いろいろな感情
今日は、金曜日で授業がなかったので、時間を有効に使った。
わたしのメンターの子と会う約束をして、この街を案内してもらうことにしていた。
朝8:00に玄関で待ち合わせをして、彼女と会った。
メンターの子は本当に優しい子で、わたしが隔離しているときずっと気にかけてくれたり、たくさん連絡をくれて、必要なものがあったら買って届けに来てくれていた。でも人との接触をしてはいけないから、たった2,3分での会話で、ちゃんと話したことがなかった。
ずっと彼女と話したくて、先日、会って話したい!と連絡をしたら、すぐにいいよ!と言ってくれて、彼女も授業のない金曜日に会うことにした。
隔離期間から思っていたけど、彼女の英語はきれいだし、ペラペラ話すし、素晴らしいなと思っていた。だから会って話して、英語のスキルもアップしたいなあと思っていた。
会ってたくさん話をして、有名なところや病院や交番、市役所、銀行など、いろーんなところを案内してもらった!とても楽しかった!
ペットボトルをリサイクルしたら、10セント返ってくる仕組みが本当にあること(話には聞いていたけど、実際に見たとき感動した!!!さすが環境先進地域ヨーロッパ!)、街のいくつかのところに、誰でも自由に借りて読むことができる本のボックスがあること(自分が読まなくなった本をそこに入れることもできる)、ふつうのスーパーでもveganやbioマークのついた商品をたくさん見つけられること、などなど。
日本と違うことを見つけるたび「すごい!」「素敵!」「おもしろい!」とわくわくしていた。日本もまねするべきだと思ったり、あ~田舎っぽいなあと思ったり(でもそういうの好き)、刺激を受ける。
その子と夕方まで歩き回って、バイバイして寮に戻った。
それから夜は、レストランに行こうとルームメイトの子たちと約束をしていたので、わたしを含め4人で素敵なレストランに行った。
家族での食事やお祝いなどに使われる、ちょっとお高いところで、テーブルはすべて予約で埋まっていた。とても人気のお店らしい。
どこか空いていませんか?と聞いて、すべて予約だけど2時間半後に来るお客さんの席なら、それまで使っていていいよと言ってくれた。
わたしたちはお腹が減っていたので、ありがたくそこでご飯をいただいた。
大きなピザ(チキンとマッシュルームのマルゲリータ)を頼んで、みんなでシェアしようと話していたが、1人のムスリムの子が、これは食べられないと言った。なぜならこのお肉がどのように処理されたか分からないからと。
ムスリムは、豚肉は食べないがほかの肉なら食べると思っていたわたしは、思わずなんで!聞いてしまった。
お肉がどのように処理されたか、動物に痛みを与えることなく一瞬で殺したかそうでないか、動物を怖がらせないようにナイフを見せないで目隠しをして殺したか、そのようなことも重要らしく、ハラルということが証明されない限り、彼らは豚肉以外のほかの肉でも食べたくないらしい。
(わたしなんてveganになろうとしたけど、こっちで生きていくのに肉食べないのきつい!と思ってすぐに諦めた人間とは違う)
わたしはその考え方に感動?尊敬して、そんなの気にしなくたっていいじゃん、誰も怒らないんだからと思っていたのに、それでも断固として食べないと意思を持つムスリムの子に、衝撃を受けた。
わたしはピザを食べることができなくて、ただ感情がこみ上げた。
日本では、そんなこと気にしたことがなかったし、そういう意思を持つ友だちや知り合いに会ったこともない、マレーシアにいたときもこういうことはなかった(たぶんハラルのお店ばかりだったから)。
イスラムの考え方はとても素敵だと思ったと同時に、それを留学先の、誰も咎めることのない地でさえも、しっかりとその教えを守っている人がいること、たぶん彼だけじゃなくてもほかにもそういう人が多くいること、だから何千年もまえにつくられた教えが今も守られている、そのようなことにものすごく感動した。
カルチャーショックってこういうことなのか、わかんないけど、日本にいたら絶対に感じられない気持ちを抱いた。
あと、もうひとつ、書きたいことがあるけど、この内容だけでいったん区切りたいのでこのへんで。
次回もうひとつ感じた日本と違う大事な気づきを残します。
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