ユニコーン説明書(超個人的見解)
1、概要
フェスやら何やらで、「◯◯目当てで行ったけど、ユニコーンっておじさんバンドも超かっこよくない?」となったそこのあなたへ、ユニコーンの魅力を伝えるための説明書です。
そして「ユニコーン大好き!」なそこのあなたと、ただただユニコーンの魅力を共有して共感するための説明書でもあります。
ちなみに超主観的な説明書ですのでその辺はご容赦ください。
2、ユニコーンというバンド
1987年にデビューし、1993年に一度解散するも、2009年に再結成。以降、各々ソロや他の活動と並行しながらマイペースに活動中。
気負わず緩く楽しい雰囲気とは裏腹に、全員がメインボーカルをとり、全員が作詞作曲をし、演奏する楽器も曲によって入れ替える、若手の頃から実力派で、スキルフルなレジェンドバンド。何十年と続けてきたにもかかわらず、衰えることなく、ボーカルをとる時はいまだに全員原曲キーを保っている。その高い演奏力と五者五様の個性溢れるキャラクターは長年の経験と熟練した手技で今なお進化し続けている。
しかしなんせ全員シャイなもので、ふざけずにはいられない。シャイで面白くて楽しいことが大好きでいつもにこにこ可愛いおじさんたちの集まり。
3、メンバー紹介
・奥田民生 (´ё ` )
とにかく照れ屋でシャイ、かっこつけるのが超苦手だけど、実はメンバー大好きで誰よりも優しいぶっきらぼうおじさん。その緩く飾らない、どっしりゆったりとした佇まいに憧れその道を志すアーティストは数知れず。
しかし本人は褒められれば褒められるほど、どうしていいかわからず話を何とか別の方向に変えようと相手をいじりだす、絵に描いたようなツンデレ。
若かりし頃の写真からわかるように、本来は長いまつ毛の二重パッチリおめめ、垂れた八の字眉の可愛らしいお顔立ちであるにもかかわらず、ご本人は昔から老けたがりで、とにかく年を取った渋い容姿になろうとしていらした。(ちなみに現在もサングラスを外すと子犬のような可愛らしいお顔立ちは変わらない)
「この曲はこういう想いを込めたもので~」「皆さんにこんな想いが伝わればいいなと思って~」なんて口が裂けても言わないし言えない。恥ずかしいから。
ソロやプロデューサーとしても有名だが、せっかくなのでここでは「ユニコーン 奥田民生」の話を。
ユニコーン内において、曲作りの道しるべを示す司令塔。メンバーの作った曲でも、より良くするためにどんどんアイディアを出す。ツンデレのツン多めで文句は言うが、生粋の世話焼き体質で、面倒見の良い、頼れるユニコーンの三男坊。
ユニコーン内ではちょうど真ん中の年齢であるにもかかわらず、民生さんが一言発すれば全員が動きを止めて耳を傾けるカリスマ性の持ち主。(無論、本人に自覚はなし。)
ぶっきらぼうだが根は優しく、周囲が笑顔でいることを大切にする。口に出さない励まし方をする少女漫画のヒーロー。(違う)
ずば抜けた歌唱力の持ち主でありながら、歌うとき自分に酔ったりかっこつけたりしない。(恥ずかしいから)
圧倒的歌唱力と音域の広さ、そしてとんでもない声量の持ち主。
高音でも声が薄くならず、厚みを保ったまま歌うことができる。どんなに喉の調子が悪くても、ここぞという時は絶対に音を外さない。その細く華奢な身体から出ているとは思えない、全身がビリビリと震えるほどの声量。つまり天才。
飾らないからこその強烈な色気と力の抜けた緩さ、をこちらは勝手に感じているが、当の本人はかなりの緊張しいで、1人でフェスに出ると「1人はさみしい」とか言っちゃうメンバー大好き、音楽大好き、でも注目は浴びたくないという子犬のような人です。ギャップですね。
・ABEDON (´.レ_ ` )
ABEDONこと阿部義晴。舞台を走り回り、曲を途中で止め、内容のないグダグタのMCをぶっ込み、袖から小道具を持ってきてメンバーにダル絡みし、お面着けたり犬のぬいぐるみ持ってきたりバルーン持ってきたり特殊マイクで声変えたり客席後方から登場したり紙吹雪撒き散らしたり……やってることがほとんどゴールデンボンバーと同義である、通称「阿部ショー」なるものを30数年続けてるお方。
ユニコーンの末っ子であり、その自由かつマイペースな振る舞いでファンを笑顔にする。
しかしこの男、能天気のお調子者なわけではない。ユニコーンの現リーダーであり、一度ユニコーンが解散したのち、再結成をするため影で走り回った立役者。
自由なステージングとは裏腹に、とても繊細でナイーブな心の持ち主。責任感やプレッシャー、沢山のものを背負ってここまで歩んできた苦労人でもある。
民生さんに負けず劣らずの歌唱力の持ち主(民生さんも「メインボーカルは俺と阿部の2人」と仰るほど)であり、詞曲能力も半端ない。再結成後一発目の曲(WAO!)は阿部さんボーカルかつ詞曲であり、ライブ定番曲となっているものの約半数は阿部さんの作ったものである。
バンドとして演奏するだけでなく、MVの監督やDVDのチェックなど、ライブ全体に関わる仕事もこなす。あまり知られていないが氣志團のプロデューサーであり、氣志團がデビューした当初からプロデュースをしていた。
アイディアマンで、アルバムのタイトルを考えたり他メンバーの歌詞のフレーズを考えたり、ほとんど閃きと思いつきで案を出し、それが採用されることもしばしば。
ユニコーンいち演奏できる楽器が多く、一応肩書きとしては「キーボードもしくはキーボードボーカル」なのだが、ピアノ、キーボードはもちろん、ギター、ベース、ドラム、ハープ…書き切れないほど何でも弾ける。もはや1人バンド状態。
才能と責任感溢れるリーダーであることは間違いないのだが、さすがはユニコーンの末っ子、他メンバーからの甘やかされ具合がすごい。なんだかみんな、阿部さんに優しい。
阿部さんが1人作業に没頭してるとごはんを運んでくれる長男、川西さん(^↓^)。阿部さんの意見をいつも受け入れ尊重する次男、テッシーζ ` Θ´ ζ。阿部さん用の肉焼いたりスタジオに差し入れ持って訪ねに行ったり阿部さんのためなら何だってする強火阿部担の三男、民生さん(´ё ` )。阿部さんが始めたお遊びに戸惑いながらも最後まで付き合ってあげる四男、EBIさん(∂∀∂)。
兄たちに愛される、ちょっとナイーブで責任感溢れる末っ子です。
・EBI (∂∀∂)
何も喋らなければ一見クール系、しかし一度喋り出せば自由すぎる振る舞いとステージング、メンバーにも予測、理解共に不能な行動をとり周囲を爆笑させるも本人はポカン、邪気のないハイテンションで天然なうっかりさん、そこにいるだけで空気がパッと明るくなるユニコーンのムードメーカー。
しかし彼、自由に見えて結構空気読んでるんです。少しでも暗い雰囲気を察知すると即座に明るく盛り上げる(ただ天然なので盛り上げ方が意味不明で結果それも含め爆笑される)。そして悪気のない天然毒舌を発揮し、さらに周囲の爆笑を誘うこともしばしば。
アッハッハッ!! という独特の高笑いが持ち味で、過去には曲中に犬の声をやったりサイレンの音を声でやったり。(←メンバーが面白がってやらせる)ライブ前に袖からその高笑いが聞こえてくることも。地声も歌声も笑い声も何もかも高音だが、キンキンした高音ではなく、耳触りのよいソフトな高音。
天然ではあるが、実は頭がよく、スポーツも万能。あと顔がいい。若かりし頃は民生さんと人気を二分していたとか。そして老けない。声も昔と変わらない。 もはや伝説の生き物レベル。その甘いルックスとは裏腹なぶっ飛んだキャラクターも相まって、ファンからは「天使」「妖精」との呼び声が高い。(なぜ)
しかし当の本人はご自身の美しい顔面に1ミリの興味も持っていない。お若い頃、一部の過激なファンたちにいつも取り囲まれていたからなのか、ステージ以外の場でチヤホヤされるのは少し苦手な印象。
明るく天然でハイテンションだが、そんな言葉たちからイメージされるようなポンコツくんでは全くない。メインパートであるベースはもちろん、ギターも弾けるしたまにドラムも叩く。そして歌が上手い。
民生さん阿部さんには及ばずとも、普通に他バンドのメインボーカルにいてもおかしくないほどの歌唱力。メインをとる時以外は主に民生さんや阿部さんの後ろでハモりやコーラスをしているが、高音はもちろん、下のパートのハモもこなす万能型。天然なのに音量バランスも調節してるし、天然なのに真面目で色々考えてるし、天然なのに(以下略)
つまりは天然なだけじゃない、空気はきちんと読んでその場の緩和材になるけどやっぱり天然なユニコーンの四男。
・手島いさむ ζ ` Θ´ ζ
通称テッシー。菩薩のような穏やかで優しい微笑みでメンバーを見守るユニコーンの次男。しかし喋り出すと話が長く、どんどん違う話題に転換していくので、民生さん曰く「テッシーは何言っとるかわからない」。
話の長さと話の突飛さから、メンバーから少々雑な扱いを受けることも多いが、曲中にテッシーの無限おしゃべりを息継ぎカットで入れたり、ライブ中に変なあだ名(ティッシューとか)でいじったり、相席食堂の7おじいいじりをしたり、なんだかんだみんなテッシー大好き。
そしてテッシーのメンバーへの愛もそれはそれは深い。民生さんが「全メンバー大好き」ならテッシーは「全メンバー心から尊敬」。とにかくメンバーを認め敬っている。
見かけによらず(失礼)めちゃくちゃ器用で、何でもできる。なんなら民生さん阿部さんと同じくらい器用。メインパートのギターはもちろん、ベースにキーボード、マラカスやタンバリンなどの小物までそつなくこなす。そしてハモりの安定感が異常。基本低音ハモりだがブレてるところを見たことがない。
「俺なんか」と謙遜しがちだが、ユニコーンにいなくてはならない、正真正銘縁の下の力持ちなおしゃべりおじさん。
・川西幸一 (^↓^)
耳が遠くてなんにも聞こえてない、聞こえていても聞いていない、マイペースの権化なユニコーンの長男。一番年上とは思えない若々しい容姿ととんでもない体力、なんならユニコーン内で一番体力ある。走りは軽やか、笑顔は爽やか、パワフルなスタミナの持ち主。
そんなマイペースさとは裏腹、ダイナミックなド迫力ドラムはユニコーンの演奏の要。リズムが走るとかもたるとか関係ない、そんなこと気にならないほどのパワーと説得力ある演奏。民生さんが心底惚れ込んだ、武骨で力強いドラムが魅力の、ユニコーンの核となる人物。
彼のボーカルは上記の4人とは違い、とてもエキセントリックな…独自の音階をお持ちの…あの…なんて言うかその…ど、独特???な歌声。(伝われ)
独自の音程を貫く歌唱法とは裏腹、作詞能力が半端ない。趣味が読書なだけあり、紡ぎ出す言葉の語彙と世界観、言い回しが文学的。
作曲については、ギターもピアノも弾けないので、少し前まではドラムとご自身の声で作っていたが、最近はアプリを使って作っている。が、なんせギターもピアノも弾けないドラマーなので、作る曲が不思議。コード展開や難解なリズムにいつも他メンバーが苦戦する。そしてそれを面白がる川西さん。
マイペースで爽やかな体力お化け、人の話を聞かないで有名な、ユニコーンの大黒柱。
3、ペア、トリオ紹介
・阿部民 (´.レ_ ` )(´ё ` )
ユニコーン内で最も有名な、民生さんと阿部さんのペア。親友であり夫婦であり相棒であり双子。昔からとにかく仲良しで今もなおずーーっと仲良し。
性格も、表面は違うが根の部分が似ていて、出すアイディアや思考も同じ、とにかく双子要素が多い。
ユニコーンのメインボーカルの2人なだけあり、とにかく2人とも歌が上手い。音域が広い。声量がある。そして声が似ている。お若い頃の音源を聴くとどっちがどっちだかわからない。現在は、1人で歌うときにはあまり似ているとは思わないが、2人でハモりなどをすると、どっちが上でどっちが下を歌っているのかわからなくなるほど似ている。
お互い人見知りな2人が仲良くなってしまったものだから、いつでもイチャイチャが止まらない。ステージ上でも、なにか面白いことがある度に阿部さんの方を見る民生さん、見きり発車で始めたグダグタMCの途中で民生さんに助けを求める阿部さん。互いに認め合い、困ったときは1番に助けを求める関係性。
もともと、阿部さんは心を開くまでは長いが、一度心を開くと基本的にその相手とはゼロ距離になる(物理的に)。信頼してる好きな人(主にメンバー)には顔面前10cmまで顔近づけるわ、ハグするわ、見つめるわ…とにかくデレがすごい。
しかし民生さんはそうではない。民生さんがあそこまでデレる相手は阿部さんだけなのだ。基本メンバーにもツンデレのツン多めな民生さんが、阿部さん相手だと異常に優しくなる。かっこつけた言葉を発することが苦手なあの民生さんが、「阿部が楽しそうならそれでいい」とまで言うほど、阿部さんのことが大好き。
・同級生 (´ё ` ) (∂∀∂)
ユニコーン内唯一の同い年である、民生さんEBIさんペア。若かりし頃の写真からお分かりいただけるとは思うが、すんごい人気のあった2人。なんせ顔面が良いので、とにかく女性からキャーキャー言われたとか。
メンバー大好き民生さん、阿部さんとの仲良しっぷりとは別に、EBIさんにはいつも興味津々。次は何を仕出かすんだとばかりに、毎度EBIさんのぶっ飛んだ言動や行動を人一倍楽しみにしている。
当のEBIさんはどこ吹く風なのだが、EBIさんの不思議な動向をいち早く察知し、逃さず全てにツッコみ、誰よりも爆笑する民生さん。EBIさんの全てが面白くてたまらないらしい。
・あべえび、末っ子 (∂∀∂) (´.レ_ ` )
ユニコーンの年下2人、EBIさん阿部さんペア。2人揃うととにかく無邪気、ずっと笑顔できゃっきゃしてる尊い天使たち。それを優しく暖かな眼差しで見守るメンバーとファン。
メンバーからいじられがちなEBIさんは、基本どういじられても空気を読んでそれに乗り、予想外の展開に繋がって結果爆笑を巻き起こすのだが、さすがのEBIさんも、阿部さんの往年の適当ステージングには敵わない(褒めてる)。阿部さんのよくわからない思いつきの茶番にいつも付き合わされ(戸惑いながら)、「なに!?なにこれ!?!?これでいいの!?大丈夫!?」状態で、末っ子阿部さんにされるがまま。
・かにてし (^↓^) ζ ` Θ´ζ
ユニコーンの年上2人、川西さんテッシーペア。民生さん曰く、「何言っとるかわからんやつζ ` Θ´ ζと、何も聞こえてないやつ(^↓^)」
噛み合わない話が持ち味の、のんびりまったり年長さん方。永遠に喋るテッシーと、最初は聞いてるけど時間が経つと相槌すら曖昧になってくる川西さん。この2人の少しズレた会話が、一周回ってユニコーンのムードメーカー的役割を果たしている。
ユニコーンの中では最も長い付き合いの2人で、大学時代からの仲。優しいテッシー母さんと、どーんと構えて小さいことは気にしない川西父さんがいれば、ユニコーンは今日も平和です。
・電大 (^↓^) ζ ` Θ´ζ (∂∀∂)
川西さん、テッシー、EBIさんからなる、ユニコーン内で結成されたスリーピースバンド。ユニコーンの活動と並行して電大の活動も行っている。
バンド名「電大」は、3人の母校である広島電機大学から取ったもの。広島電機大学でこの3人は出会い、バンドを結成し、それが後のユニコーンとなる。
ユニコーンのリズム隊である電大。安定感と重厚感溢れる太いサウンドの演奏と、川西さん&テッシーの噛み合わない会話にEBIさんの歯に衣着せぬ天然毒舌ツッコミが炸裂するMCが魅力のバンド。
4、まとめ
愛が溢れてつい長くなりすぎたので、まとめは簡潔に。
「ユニコーンはいいぞ、ユニコーンを聴け、ユニコーンを知れ!!!!」