リアル二刀流【キャリコンサロン編集部】
キャリコンサロン編集部からの、今週のお題は「リアル二刀流」。
おそらく、大リーガーメジャーリーグの大谷翔平選手を意識してのお題だと思います。
■本業と副業
「リアル二刀流」についてと言えば、いろいろな観点があるかと思いますが、今回は「本業と副業」について書こうかと思います。「副業」を「複業」と言われる方もいるかと思います。
私は、60歳の定年まで損保一筋38年間勤務しました。定年直前に「国家資格キャリアコンサルタント」を取得。継続再雇用を選択するかどうかと迷っているときに、もしも会社が「副業」を認めてくれれば、キャリアコンサルタントの仕事も可能では無いかと思い、人事部に尋ねてみました。しかしながら、答えは「NO」でした。
それで、私は退職する決心をしました。後日談になりますが、かつての私が勤務した会社は、現在では「副業」を解禁したそうです。運命の分かれ道になりました。
■副業のススメ
今年の1月から「30代独身向けライフキャリアセミナー」を、毎月オンラインで開催しています。「今こそ伝えたい9つのこと」というタイトルで、私の思いを伝えています。
この中の9つのうちのひとつは「仕事」についてです。私がこの2年半、転職相談を受けて来ましたが、相談を受ける方の大半が40代~50代の方でした。正直なところ、この年代の方については、よほどのスキルが無いと、なかなか求人が無いんですね。
30代であれば、まだまだたくさんの求人があります。しかし、私は、決して、30代の方に転職をすすめているわけではありません。このセミナーで、お伝えしたいのは・・・
「今の仕事に満足してますか?」
「このまま、定年までこの会社にいていいですか?」
そして、更に伝えたいのは「会社が副業を認めているのなら、是非、副業をやってみませんか?」ということなのです。
副業ができることは、サラリーマンの特権だと思います。ダメ元で、様々なことにチャレンジできるチャンスだと思います。そうすれば、もしかしたら、「運命の天職」に出会えるかもしれないのです。
私自身、30歳の時に、新会社への出向を命ぜられ、会社を作り上げていくことに生きがいを感じ、転勤も前向きにとらえて、仕事も地方での生活もエンジョイして、結局60歳の定年までいたわけですが、やはり、定年直前で、悩み、考え、結局、退職を決断しました。そして、再就職活動でも、とても苦労しました。
■3つの鍵「RIC作戦」
50代のサラリーマンに向けて、私が考えた「RIC作戦」をご紹介したいと思います。定年後の人生について考える時に、是非、この作戦を実行してほしいと思います。
まず、「RIC」の「R」は、「RESERCH」の「R」。「RIC」の「I」は、「INPUT」の「I」
この二つのワードは共通する部分もあります。
まず一番大事なことは、目を閉じて、定年後の自分を想像してみて下さい。どこで、何をしているでしょうか?幸せに暮らしているでしょうか?
以下が、是非、実行してほしいことです。
①会社の人事部門に、60歳以降の処遇がどうなるかを確認する
②再雇用を選択した先輩の話を聴く
③再雇用を選択しないで独立した先人の話を聴く
④定年退職して何もしていない先人の話を聴く
⑤定年後に関する本を読む
⑥定年後に関する映画を観る
⑦副業について調べてみる
⑧資格について調べてみる
⑨これまでの人生を振り返り、棚卸をしてみる
⑩会社以外の、異業種交流会に参加してみる
⑪ボランティアについて調べてみる
⑫趣味について考えてみる
そして「RIC」の「C」は、「communication」の「C」です。
①定年後のことについて、家族または、信頼できる友人に話をする
■現在の私
結果として、現在は「人材紹介業」「結婚相談業」「セミナー講師」の「三刀流」になりました。この先、何かまだやれることがあれば「四刀流」でも「五刀流」でも、チャレンジしていければと思っています。
そして何と言っても、一番大事なことは「健康」だと思います。健康でなければ、何もできなくなります。そのためには、暴飲暴食を避け、適度な運動と、自分以外の人とのコミュニケーションを意識して過ごせればと思っています。