Remote patient monitoring(RPM)により、再入院の18時間前に好中球減少症の兆候を検知


VivalinkのRPMウェアラブル

患者は、医療グレードのBluetooth対応の機器を装着するだけで、HIPAAに準拠した安全な遠隔サーバーにデータを継続的に送信し、合理的な患者マネジメントを行うことができる。

VivalinkのRPMウェアラブルにより、自動化された、継続的でリアルタイムの患者モニタリングが可能となる。複雑で正確な患者の状態を把握することによって即時に介入し、悪化による再入院を防ぐことができる。

RPMウェアラブルによる好中球減少性発熱の検知

ロサンゼルスのがんセンターで行われた20名の被験者の試験では、RPMウェアラブルが入院に至る好中球減少症を事前に察知できるか検証した。
被験者は化学療法後、退院時に主なバイタルの24時間持続モニタリングのためのウェアラブルセンサーを装着。
その他、コンパニオンモバイル機器とウェアラブルデータを自動収集するアプリを提供された。
データは医師のポータルに送付され、リモートでのモニタリングを可能とする。
トレンド分析とバイタルの相関に基づき、再入院の18時間前に好中球減少症の兆候を検知
することができた。

好中球減少症とは?

American Society of Clinical Oncologyによると、化学療法を受けた患者の約半数は好中球減少症を発症すると言われている。
細胞毒性化学療法でよく見られる重度の合併症であり、発熱性好中球減少症の患者はそれ以外の患者と比べて致死率が15%高い。

RPMテクノロジーの以前は、好中球減少性発熱は患者の自己申告と定期的な手動の検温のみであり、報告エラーや介入の遅れにつながっていた。
また、好中球減少性発熱は無症候で発症したり歩いていない時間に発症することがあり、従来のスポット的なチェック方法で症状検知の限界があった。
好中球減少性発熱がリアルタイムに検知できない場合、感染は即時に敗血症となり、生命の危機となる。

感想

このRPMウェアラブルを装着することで、体温の持続モニタリングにより発熱を感知し、発熱性好中球減少性の兆候を医師のポータルに通知することで適切な介入を行うことができます。特別な治療のデバイスではなく、バイタルの情報を医師と共有することで副作用マネジメントを行うウェアラブルです。もし自分や身近な人が化学療法を行い、好中球減少性の副作用リスクがあるなら、保険適応外の有償サービスでも使用してみたいです。

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