2020.4.3 今だからできること~インバウンドは終わらない(中国編)
はじめまして。
昨今新型コロナ(COVID-19)の日本での拡大により、色々と考える機会が作れるようになったので、これからのことを考えた発信をしてみたいと思いました。
まず、生活で大きく変わったことはチャレンジする領域に新たなフィールドを作ることに決めました。
私の仕事は広告を運用することで、多くのユーザーにリーチを行い、コンバージョンさせることを目的とした発信をメインの領域に過ごしてきました。
最近では日本国内にとどまらず、中国への発信(インバウンドが7割くらい)のお手伝いを企業に対して行うことも増えました。
ただ、昨今の新型コロナが世界中で猛威を振るうことで、当然インバウンド関連を中心に広告ストップとなりました。観光客が来れないので、これは仕方ないことですし、当然の流れです。
ただ、そのことで私の担当する企業様が私たち以上に苦境に立たされている、という場面も目の当たりにするようになりました。
また、これは中国国内販売する日本のメーカー企業にも影響が出始めています。
日本国内の広告では、人と接することをKPI・KGIとする広告が厳しい状況ですが、世界経済が大きく動いたり、外出控えが増えたことから、ネットサービスは伸長しています。そのため、影響としては軽微となります。
一方、中国・中華圏やその他ASEANなどへの発信については、かなり厳しくなってきていると考えていますし、私のところは顕著に数値として表れています。
そんな状況下で、中国では日本以上にネットサービスの需要は大変伸びています。
その一つが『ショートムービー(動画)』です。
日本でも若者世代を中心にTiktokがはやっていますが、これはもともと中国のバイトダンス(ByteDance)社が提供する抖音短视频(抖音:douyin)が原点となります。
中国企業としては特徴的な部分では、バイトダンスはBAT(Baidu / Alibaba / Tencent)の出資を受けていません。ちなみに中国国内でユニコーンと呼ばれるメガテック系企業は、大半はアリババ(Alibaba)かテンセント(Tencent)の出資を受けています。
また、Tiktokとサービス名を付けた理由は、最初からグローバルをターゲットにしたサービスとして立ち上げた、という話もあります。
中国においてショートムービーサービスは多く存在しますが、中国国内では圧倒的に利用率が高いのが抖音です。
さて、抖音の説明が少々長くなりましたが、中国向けに今何もしない、ということもできますが、実は動画関連の視聴時間は伸びています。
また、Tiktokは日本では若い人が踊ったりパフォーマンスをするものが多いですが、中国は全く違います。言い方をければ活用方法は、日本より考えられた形で企業や自治体、KOLが活用しています。
日本でyoutubeの利用ユーザーが多いですが、アプリのUXから考えれば圧倒的にTiktokのほうが使いやすいです。
人が視聴するのに全編を見るのにちょうどいいのは1分程度というデータがあります。
また、何よりも短い動画というだけでなく、スワイプで次へ次へと動画を見ることができるユーザビリティはyoutubeにはありません。
そんなことから、在宅になり、外出控えが続いている中国に対して抖音を活用した発信をすることは、有効なブランディング手法となり、今後の有効な資源を蓄積する一つの手段と考えています。
実際に私もとある大手医療機器メーカーの発信をお手伝いする機会を今回いただきました。
元々は広告でしたが話としてはだめになり、現状の調査を踏まえて動画の話をしたところ、抖音をやりましょう!となりました。
今の中国の現状が定量化されているものと、強力な抖音アカウントを弊社が保有しているからこそ、決断事態も早くいただくことができました。
中国版Tiktok(抖音)ではアフィリエイト形式で販売することも可能です。
そんな仕様や事情を知らない方も日本にはまだまだ多いと感じています。
SNSを活用することも大切ですが、話題性を見せること、音に乗せることで発信することができるプラットフォームがあり、更に、プラットフォームに来るユーザーは動画を見に来る共通の目的意識があります。
今だからこそ、ということもありますが、これからは5Gの時代です。
5Gの時代は、情報をテキストから読み取るから動画を自然に浴びる時代となります。
そのときに、テキスト・画像だけで伝えるより、動画を使い適切な発信をすることが、中国では近日中には訪れ、日本も追うように変わっていくと考えています。
広告は運用で結果を出しますが、動画は話題性や情報を適切にわかりやすく伝えることでだれでも理解ができる、一番広くリーチする手段・手法と私は考えています。
それでは本日はここまでとします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。