"From my past" ~第1話~ 再会
『ウチの高校の生徒会に入ってくれへん?』
まだ編入手続きもしていない僕の手を引く田村さんに連れられ、校内へと入る。
◯◯:すごい...広い...
テーマパークのアーチのような大きな門をくぐるとそこには、僕が以前通っていた高校の5倍はあろうかと言う程の敷地。
保乃:ウチは大学付属やから敷地えぐいやろ?保乃も最初めちゃくちゃ驚いた。中もすごいで?
◯◯:あのさ、まず理事長さんに会いに行って手続きとかしないと...
保乃:...理事長?あぁ、それなら大丈夫やから!
とりあえずこっちこっち!
僕の言葉もお構い無しにずんずん進む彼女の後を着いて歩く。
生徒たちのいない教室をいくつも通り過ぎ、辿り着いた部屋には"生徒会室"と書かれた大きな札が掛かっていた__
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第1話
再会
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田村:失礼しまーす!田村、戻りましたー!
元気に叫びながらドアを開ける田村さんの後ろをそろそろとついて行く。
中に入ると、そこには数名の女子生徒達が。
まるでオフィスのように綺麗に整頓されたそれぞれのデスクに腰かけ、こちらを見ている。
1番奥に座っている髪の長い女性が田村さんの方を見て、溜息をついた。
??:保乃...ドア壊れるからもう少し優しく開けてって...その子は?
田村:...なんと我らが生徒会入団希望者を連れてきましたー!!
田村さんは後ろに隠れていた僕を強引に前に押し出す。
◯◯:あの...春月...◯◯です...よろしくお願いします...
まだ入ると決めた訳ではないのだが、名乗らないのも変な気がして、頭を下げる。
顔を上げ、1人ずつ顔を見る。ここにいるのは5人。
??:...無理矢理連れてこられた感満載だな...まぁいいや。私は3年で会長の小林由依です。よろしく。皆も自己紹介して。
??:私は副会長の土生瑞穂。3年生。春月くん、なかなかのいい男じゃないかぁ、よろしくね?
??:同じく3年生、会計長兼書記長の小池美波です。みぃちゃんって呼んでな?よろしく!
小林さんに促され続々と自己紹介タイムが続く。
??:...ふっ...藤吉...夏鈴...です...2年生で...えっと...会計やってます...
??:...森田ひかる。2年で会計。
先輩達とは打って変わって、同級生の2人はこちらをあまり見てくれない。歓迎されていない感じが伝わってくる。
保乃:この2人はちょっと人見知り激しめやから気にせんとって!その内仲良くなれるやろ!改めて私は田村保乃!2年生で書記やってます!これからよろしくな?春月くん!
由依:...で、春月くん。君は本当に生徒会に入りたくてここに来たの?
流石は会長と言った風格を漂わせ、小林さんが僕を見た。
◯◯:...いえ、無理矢理連れてこられました。
保乃:えぇーっ!?結構ノリノリやったやん?
土生:はっはっはっ...保乃は相変わらずパワープレイヤーだね。そこが可愛いんだけど。
小池:確かにみんな男手が欲しいって言うとったけど...無理矢理は可愛そうやんな?
保乃:ふえぇ...やっぱダメかぁ...
先輩たちの言葉にがっくりと肩を落とす田村さんを見て、何だか僕が同情してしまう。
◯◯:...あの。僕、やります。生徒会。やらせてください。
保乃:えっ!?ホンマに!?ええの!?
気落ちしすぎてもはや涙目の田村さんの顔が明るくなる。コロコロと忙しい人だ。でも何だか放っておけない。
気の所為かも知れないが、彼女とは初めて会った気がしないのだ。
小林:...いいんだね?楽じゃないよ?
念を押す小林さんが少し微笑んでいる気がする。
◯◯:はい、頑張ります。改めてよろしくお願いします!
もう一度頭を下げると、まばらに拍手の音が。
小池:これでだいぶ楽になるわ...ホンマにありがとうな?
土生:では早速デスクを用意しないといけないね...ちなみに会長、彼の役職は?
小林:では春月くん...君には"庶務"の任を与えます。
◯◯:...庶務、ですか?
聞いたことはあるが何をする役職なのか。会計ならお金の管理。書記なら議事録や書類制作が仕事だろうとは思っていたが。
小林:主には書類整理、荷物運び、お茶汲みなどをやってもらう。
小池:...平たく言えば雑用やね。
◯◯:...雑用...ですか。
土生:しかし大切な役割だよ?君にしか出来ない。重いもの運んだり、体力使うことはやはり男の子の方がいいしね。
いや...確かにそうだけどお茶汲みは誰でも出来るでしょ...
小林:早速だけど、仕事を覚えて貰おうかな。今日は本当なら休みで、授業もないし。
◯◯:あっ、あの...僕理事長の所へ行かないといけないんですが...
小林:それなら心配しなくてもいい。後でここに来るから。じゃあ、ひかる、夏鈴。
森・藤:はい。
小林:彼に仕事を教えてあげて。
森田:...わかりました。夏鈴行こ?あと...春月...くんも。
心做しか冷たい気がする視線を僕に送りながら森田さんが席を立つ。藤吉さんがおずおずと後を着いていく。
普通の教室1つ分はありそうな広い生徒会室の端へと歩いていく2人。"給湯室"と書かれた札が見える。
◯◯:...ホントにお茶汲みするんだ...
夏鈴:う...うん...先輩たちは紅茶が大好きだから...私たちも好きで...
ひかる:夏鈴、無駄話はいいけん始めるよ。
...は、春月くん...そこの棚の上のポット取って。
◯◯:うん、よいしょっと...これかな?
流し台の上の棚に綺麗な陶器のポットが入っていた。お高そう...
ひかる:...それ、みぃさんの私物だから丁重に扱ってね。
それにしては随分高い所にしまってあったな...小柄な森田さんではとても届かなそうだ。
夏鈴:...前にひかるが落として割っちゃった時はみぃさん見たことないくらい怒ってたよね...
ひかる:...夏鈴...余計なこと言わんで。...でもみぃさんが怒ると怖いのはホントだから気をつけてね。
藤吉さんを軽く睨みつけながらも、自嘲気味に笑った森田さん。
◯◯:...これからは僕が取るよ。ここじゃ高すぎて女の子には大変だもんね。
ひかる:なっ...!わっ、私が小さいからって...
◯◯:あっ...いやそういう事じゃ...
夏鈴:...ひかる?春月くんはそんなつもりで言ってへんよ?何でもツンケンしたらあかんっていつも言うてるやろ?
さっきまで大人しかった藤吉さんの語気が少し強くなる。
ひかる:うっ...わかっとるもん...ごめん...春月...くん...ちょっと言い過ぎた。
◯◯:はは...全然気にしてないよ。それよりこれは置き場考えた方が良いよね...他にも高い所に色々置いてあって危ないから。
夏鈴:ふふっ...春月くんが優しい人で良かったね、ひかる?
ひかる:もう!夏鈴は黙ってて!とにかくお茶!
◯◯:はーい、やらせて頂きます。
ポットとカップを人数分出し、お湯を入れ温める。
夏鈴:...あっ、やり方わかるんやね。
◯◯:...うん、母さんが好きだったからよくやっててね。
思い出すなぁ...母さんは猫舌の癖に絶対ホットしか飲まない人だった。
感傷に浸っていると、藤吉さんが僕の手をじっと見ていることに気付いた。
◯◯:...?どうかした?
夏鈴:...えっあっ...その...手の傷...どうしたのかなって...
◯◯:あぁ...これは...小さい時にケガしたみたいなんだよね。あんまり覚えてないんだけど。
右の手の甲の傷は幼い頃遊んでいる時に出来たものだと父さんには聞いているが、いまいち記憶が曖昧だ。
ひかる:...
夏鈴:そっ、そうなんや...ごめんね変なこと聞いて...
◯◯:ふふ...全然大丈夫だよ。
ひかる:...みぃさんは甘いのが好きだからお砂糖とフレッシュ別で出してあげて。由依さんと土生さんは無糖で大丈夫。あと先輩たちにはお茶菓子も忘れないようにね。その棚に入ってるから。
◯◯:...2年のみんなは?
夏鈴:...お砂糖は気分で付けたり付けなかったりかな...。お菓子も先輩たちがくれる時以外は食べないかも。今日は先輩たちの分だけ準備してあげて?
◯◯:分かった。
何だか最初はどうなる事かと思ったけど、意外と2人とも話しかけてくれたりして安心した。
そうこうしているうちにお茶の準備が完了し、トレイに乗せて先輩たちのところへ。
土生:おっ!いい香り。早速お茶入れてくれたんだね、ありがとう。今日はアッサムかな?
小池:...これ、2人も手伝ったん?
夏鈴:いや...ほとんど春月くん1人で...
由依:へぇー...勢いで入ってきた割には有望じゃん。味も合格。
保乃:流石私が見込んだ男!
ひかる:何で保乃が嬉しそうなの...
満足気な先輩たち。お茶汲みって結構大事な仕事なんだな...
由依:まぁ今日のところはこんなもんでしょ。本格的な業務はまた明日からだね。
◯◯:はい、わかりました。
??:おー、そいつが例の編入生かー?
背後からする声に振り向くと、大柄な男性が立っていた。
由依:ほら、春月くん。来たよ。理事長の土田さん。
◯◯:えぇっ!?あっ、初めまして...春月◯◯です...この度は...
土田:あー、いいよ畏まらなくて。お堅いやつ苦手だからさ。理事長の土田です。ここには割と出入りするからそのつもりでなー。
こんな女子ばっかのとこで大変だろうけど、よろしくな。あぁ、書類は貰っとくよ。あとこれ寮のお前の部屋の鍵な。2年の寮は藤吉と森田の間の部屋ちょうど空いてたからそこ使え。
ひ・夏・◯◯:...はっ!?
土田:...何か問題でも?
ひかる:いやあの流石にあの寮に男子が住むのは...まずいんじゃ...
夏鈴:...
土田:大丈夫だろ。何かあったら全部コイツのせいになるだろうから、そう滅多なことしないと思うし。それに1年の寮に1人だけ入れるのもかわいそうだしな。
◯◯:...今サラッと恐ろしいこと言いませんでした?
保乃:その方が良くない?生徒会のメンバーで部屋近い方が春月くんも安心やろ?私はちなみにひぃちゃんの隣の部屋な!
いや...何が安心なのかよく分からないけども...
◯◯:周りの人達に迷惑でないなら...
ひかる:...
森田さんの視線が突き刺さる...怖い...
保乃:ひぃちゃん、そんな怖い顔せんといてや?折角こうやって出会えたんやから、仲良くなりたいやろ?
ひかる:べっ...別に私は嫌だとは言ってないけん...決まったことなら従う。
夏鈴:私も大丈夫...かな。
土田:だそうだ、良かったな。まぁ女子ばっかで色々大変なこともあるかも知れんが、頑張れよ。
何かあったらすぐ言ってこいよ?
それじゃ小林、あとよろしくな。
由依:はい、お疲れ様でした。
ニヤリと笑って生徒会室を出ていく土田理事長。
思ってた感じとだいぶ違ったけどああいうフランクな人の方がいいのかな...?
由依:...よし。じゃあこの後は春月くんの校内見学だね。3人とも頼んだよ?今日はそのまま寮帰っていいから。
保乃:はぁーいっ!ほなひぃちゃん、夏鈴、春月くん、行くで!お疲れ様でしたー!
ひ・夏:お疲れ様でした。
◯◯:おっ、お疲れ様でした...
土生:お疲れ様、気を付けてね。
美波:また明日なー。
先輩たちに会釈し生徒会室を出る。
保乃:さーて!どこから回る?食堂?教室棟?図書館?ジム?
◯◯:...色々あるね...
ひかる:...いきなりそんな捲し立てよったら決められんよ。近いとこからにしよ?
夏鈴:そうやね。
保乃:なんやひぃちゃんも案外ノリノリやん?えへへ、じゃあそれで行こー!
ひかる:なっ...これは別に業務の一環で...
夏鈴:...はいはい。じゃあ早いとこ終わらせよー。
真っ赤になって抗議する森田さんを優しく窘めながら歩き出す2人に着いていく。何だかんだこの3人は仲良しらしい。
__少し、羨ましく思った。
その後、終始ハイテンションな田村さんと、何故か僕を睨み続ける森田さんと、2人の間で苦笑いしつつも楽しそうな藤吉さんの4人で校内を周り、気付けば寮の僕の部屋の前に到着していた。
保乃:ここが春月くんの部屋やで!さーはいろー!
ひかる:...え?ウチらも入るの?
夏鈴:...荷解きとかあるやろ?明日から授業やし4人でパッパと終わらせよー。
田村:せやで!春月くんが慣れるまではウチらが全力サポートせな!
◯◯:...なんか...ありがとうね3人とも。もし気乗りしなかったら全然いいからね?
ひかる:...何で私の方見よると?手伝うからさっさと鍵開けて。
終始ご機嫌ななめに見える森田さんに促され、部屋の鍵を開ける。
中に入ると、予め送ってあった荷物が部屋に置かれていた。
間取りは1LDK...かな?風呂トイレ別の立派な部屋だ。
◯◯:...すごい...広い部屋だね...
夏鈴:ダイニングは15畳あるからねー。
田村:すごいやろ?
ひかる:...校外の人は親族以外立ち入り禁止やけんね。宅配とかも全部寮のロビーに届くから。
◯◯:...なるほど...。
田村:あとはまぁ細かいルールは結構あるで?ゴミの分別とか、夜あんま遅くまで騒いでると寮母さんに怒られるし。その辺のルールは多分部屋に紙貼ってあるから大丈夫やと思うけど、困ったら言ってな?
夏鈴:保乃はしょっちゅう怒られとるからな、ふふっ...
田村:そっ、それは今はええやんか!とりあえず、そこのダンボールの山片付けるで!
わちゃわちゃしながら4人で荷解きをしていく。
保乃:おおーっ!ゲーム機に漫画もたくさんあるやん!あっこれ読みたかってんなー!
ひかる:...保乃、目的忘れんで。
保乃:むむむ...まぁええわ、今度読みに来るし。
あの...ここ一応僕の部屋なんですけど...
夏鈴:あっ...これ、ご家族の写真?
藤吉さんが小さな写真立てを見つけてこちらへ掲げる。
◯◯:...うん、そうだよ。3歳くらいの時の写真。
ひかる...!!
田村:へー!春月くんめっちゃ可愛いやん!...妹さんおるんやね!
◯◯:あっ、その子はね...隣の家の子...仲良くてね。
僕の後ろに隠れるようにして少しだけ顔を見せる女の子。...この子こそ僕の夢に何度も現れる僕の初恋の人だ。
夏鈴:...顔、よく見えへんね。
◯◯:なんか...写真撮られるの苦手だったみたいで。恥ずかしかったんだと思うよ。
田村:可愛ええなぁ、その子は今どうしとるん?
◯◯:...わかんない。小学校上がる前に引越しちゃったから...
ひかる:...
夏鈴:...
田村:あっ...ごめんな...?なんか変な事聞いちゃって...
◯◯:...えっ?あぁ、全然大丈夫だよ。
僕が真剣な表情をしてしまったからか、途端に慌て出す田村さん。
ひかる:...会いたいん?その子にまた。
◯◯:...えっ!?
ひかる:...そういう顔しよったから。
それまで不機嫌そうに黙っていた森田さんが急に僕の目を真っ直ぐ見つめてくる。
核心を突かれた気がしてドキッとする。
◯◯:そう...だね。会えるなら会いたい。
夏鈴:...もしかして...春月くん...その子のこと...好き...だったとか?
藤吉さんの耳が真っ赤になっている。
田村:何で夏鈴が照れてんねん。
夏鈴:だって...何かロマンチックだなって...
◯◯:ま、まぁとりあえずこの話はここまで!
田村:あー!春月くんも照れてるー!
ひかる:...
そんなこんなで部屋が片付いた頃には外は夕方になっていた。
◯◯:3人とも今日は本当にありがとう。改めてこれからよろしくお願いします。
田村:何言うてんねん!もうウチらマブダチやんな?
夏鈴:...こちらこそよろしくね?春月くん。
ひかる:...重いもの運ぶ時呼ぶから。
◯◯:もちろん、みんな僕に出来ることあったら何でも言ってね。
僕らは連絡先を交換し、部屋の前で別れた。
先程まで賑やかだった部屋に急に1人になり、途端に寂しさが込み上げる。
◯◯:(...ちゃんとやっていけるだろうか)
しばらく天井を見つめていると、携帯が鳴った。
『着信 森田ひかる』
◯◯:...!?
突然の着信と予想外の相手に恐る恐る電話に出ると、不機嫌そうな声。
ひかる『...外、来て』
◯◯:えっ?
ひかる『いいから!部屋の外!早く!5秒以内!』
慌てて部屋の外に出ると、3人が立っていた。
◯◯:ど、どうしたの?
ひかる:...どうせ晩御飯用意してないんでしょ。ウチら食堂行くけん。
夏鈴:...もう...素直に一緒に行こうって言えへんの?
保乃:ひぃちゃんが『春月くんも誘う』って聞かへんくて...どうする?大丈夫やった?
ひかる:ねーえ!何で全部喋っちゃうと?私は由依さんによろしくって言われたから...
保乃:...ふーん...じゃあ保乃は春月くんともっと仲良くなりたいからー!
夏鈴:ふふふ...じゃあ私もそれで。
ひかる:なっ!?何で2人だけ!?私だって...
保乃:えー?なになにー?声小さくて聞こえへんなぁ?
ひかる:むきーっ!!!もう知らん!
目の前で小競り合いを続ける今日出来たばかりの友人たちに少しだけ涙が込み上げそうになる。
◯◯:...ありがとう、森田さん。心配してくれて嬉しい。もちろん僕も行くよ。
ひかる:...でいい。
◯◯:えっ?
ひかる:...私のことはひかるでいいって言ったの!
保乃:あーっ!ずるいでひぃちゃん自分だけ!私も私も!
夏鈴:...私も。
◯◯:ふふ...分かった。そうするよ。
不安だった。母さんが居なくなってからずっと。独りになったようで。
でも今は違う。僕にも友達が出来た。新しい居場所が出来たんだ。
...父さん。僕何とかやっていけそうだよ。
まだ言い争いを続ける3人の友人に連れられ、僕は歩き出す。
___新しい生活が、始まるんだ。
________________
___我が目を疑ったのは初めてだった。
周りに聴こえてしまったんじゃないかと思うくらい大きな音で心臓が鳴ったのも。
私がその日出会った男の子。
幼い頃好きだった、初恋の人__
珍しい苗字、手の甲の傷、あの写真...そして優しい笑顔...間違いない。
また会えるなんて夢にも思ってなかった。
しかし彼に直接聞けなかった...勇気が出なくて。
それどころか狼狽えて不自然な態度をとってしまったかもしれない。
しかし彼の方も当時のことはあんまり覚えてないみたいで、私のことには気付いてない。
...10年以上前のことだもんね。
...そうだ。いいこと思いついちゃった。
ねぇ、"◯◯くん"。君はまだ私のこと好き?私は...ずっと好き。1日も忘れたことない。
もしまだ私のこと覚えててくれるなら...好きでいてくれるなら...私を見つけて?
私、いつまででも待ってるから__
______be continued.
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