沖縄県より~中距離チーム編~
沖縄県名護市で行われた第2回冬期合宿の模様を3回に分けてお届けさせてもらっています。
その第2回。今回の主役は、沖縄県を支える中長距離ランナーたち。
私が所属している陸上チームTWOLAPS TCの沖縄合宿のある日の練習。
名護市の知り合いの方からメールで、「本土からくる選手と一緒に練習してみたいっていう人たちがいます。」とのこと。
そういうのは基本的に受け入れているので、もちろんOKしました。
練習メニュー等調整せずこちらのスケジュールに合わせていただけますか?そういってスケジュールのみ共有し、その日が来ました。
名護市の競技場がグラウンドゴルフ大会で使えなかったこともあり、今回は彼らにお願いをして名桜大学の陸上競技場を使わせていただけることに。
競技場につき、顔合わせ後共にウォーミングアップ。
横田コーチを中心としたハードルドリルの指導で雰囲気も良くなり、いよいよ。
その日のメニューは自分の練習の中でも結構ハードめなメニュー。
メニューを伝えたところみんな驚いたリアクションを一瞬した後、すぐに自分たちがどこまで消化できるか、いい練習にできるかを考えていました。
話を聞いていくと、彼らは全員が大学の部活等で競技をしているわけではないらしく、自分で高いモチベーションを保ちトレーニングをしている中で月に1回2回集合しトレーニングをしているようでした。
今まで続けて来た練習会の賜物で彼らの中に強い仲間意識とライバル心を感じ、共に高め合い成長していきたい気持ちが私たちにも伝わりました。
私たちもそうですが自分のみたことのない世界を目の前にした時、普通の選手はまず恐怖し、心でブレーキを踏んでしまうことも少なくないはずです。
しかし彼らは、本土からきたプロや実業団の選手に、一緒に練習させてください!と言えるんですから、すでに私たちとなんら変わりない選手としての目的を持っているのだろうと感じました。
練習がスタートし、彼らにとっても1本1本がトライアルに近いペース、それでもがむしゃらに、それぞれの練習をいいものにする為、チャレンジしていました。
大人になったり、実力がつけばつくほど負けることが怖かったり、疲労で心が弱音を吐いたりして、今までの自分を超えること。挑戦することが少なくなってきてしまいます。
それは失うものが増えたり、これまでの経験から成功の難しさを知っていたりする事もあるのでごく普通のことです。リスクを負った挑戦などそう簡単にできることではありません。
しかし彼らはそんなことよりも、何かを感じようとする意欲、ライバルに負けたくない気持ち、私を負かそうとする貪欲さ、なにより瞬間を楽しんでいました。目の前の現実よりも、目指している場所に近づくことを楽しんでるんだと感じました。
現に練習中も私の前に出る選手が何人もいて、私自身も彼らの力を借りていい練習にすることができていました。
練習後はその楽しい雰囲気が周りにも伝わり、
TWOLAPSコーチ対沖縄中距離軍団の200m×3対決が!!!
なぜか曇りの沖縄そこまで暑くもない気候の中全員が上裸、カメラマンまでもが服を脱ぎ捨て、プラスαのトレーニングに発展。
なぜか全員笑顔でオールアウトをするというそこだけみたら気持ち悪い絵面であったが、そこには十分すぎるくらい充実した練習会がありました。
練習後も色々質問や自己紹介をいっぱいしてくれて、本当に素晴らしい選手たちに出会えてよかったと、心から思うことができました。
今回きてくれたメンバーの他にもたくさんの選手が合同練習会をしているそうで、ぜひ次の機会には全員でまたチャレンジさせてください!とのことでした。
私たちも普段のトレーニングではチームメイト以外の選手と触れ合う機会が少ないですがこういった機会を持つ事で私たちにとってのプラス要素も十分に感じることができるのだと再確認し、
「ライバルを大切にし高め合うこと。挑戦を楽しむこと。」
彼らから改めて学んだことを生活に生かし、パワーに変えます。
また一緒に練習しましょう!
がんばれ!沖縄!
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