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愛犬とのコミュニケーション
17年前、バラバラだった家族の絆を結ぶお役目を担って、我が家の救世主としてやってきた愛犬。いいヤツなんだけど、元気が良すぎて躾やお散歩、シャンプーにはほとほと手を焼いた。
それが晩年、一変した。
アニマルコミュニケーションを学んだペットサロンの友人が、愛犬とのコミュニケーションの大切さを教えてくれたのだ。
シャンプーの度に、ガサガサ動き回ったり、台から飛び降りようとしたり、で、友人を手こずらせていた彼が、私が「今日は〇〇さんにシャンプーに行くよー」と何度か声をかけて行くようにしたら、驚いたことに、聞き分けの良い別犬に変身した。
しっかり目を見ながら真摯に伝えれば、受け取ってくれる。応えてくれる。
この体験は感動的だった。
それからは、常に愛犬に声をかけて言葉やイメージで伝えてから行動するようにした。
しばらく留守にする時でさえ、ちゃんと理解して待っていてくれた。
そしたら、徐々に愛犬からのメッセージも受け取れるようになった。
「ん?お散歩行きたいの?」
愛犬のタイミングをキャッチしてお散歩に行くと、いつもより長く楽しんで、家まで元気に歩いて帰ることが出来た。
お散歩の途中で歩けなくなって、16キロを抱えて帰ることが度々あったにもかかわらず。
「言葉なんて分かるはずが無い」この思い込みを外すだけ。
「言葉は伝わるし、想いは受け取れる」そう信じるだけ。
愛犬とのコミュニケーションが取れるようになると、愛おしさが増して心に余裕が生まれる。
心のゆとりが愛犬にも伝わり、お互いの関係性が良くなる。
それどころか、バラバラだった家族の関係性も変化した。
もっと早くに気づいてあげたかった。家族みんなでもっと愛犬とのコミュニケーションを楽しみたかった。
ずっと我が家を守って家族の絆を繋いでくれた愛犬は「もう、ボクが居なくても大丈夫だね!」そう言って、今年の夏の終わりにお空に帰っていった。
予感的中、わざわざ私の誕生日の選んで。
以上
今月の「ふみサロ」提出分のエッセイです。
今月のお題は「パン屋ではおにぎりを売れ」柿内尚文著でした。
「『論理的思考』と『非論理的思考』がある」
「論理的思考では解決できない問題もある」
これに共感しまして。
非論理的思考→直感→愛犬とのコミュニケーション
思考でガチガチだった時は、愛犬とのコミュニケーションもうまくいかなかったけど、私が緩んで直感が働くようになると、愛犬との関係性も、家族との関係性さえも変化した。
そんな経験を、1ヶ月前にお空に帰った愛犬を想いながらエッセイに書いてみました。
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