見出し画像

コロナ時代だからこそ必要な与信管理の基本姿勢(与信管理第二弾)

みなさん、お元気ですか?
2021年もあっという間に4月に突入ですね。最近、50歳を過ぎて特に時間の経過を早く感じます。

(*本ブログの投稿時期は丁度今から約1年前の2021年4月になります。)

さて、今回は「リスク管理コンサルシリーズ第二弾」をお届けします。

コロナ時代を迎えて、国内の倒産件数も徐々に増加傾向を示してきております。画像1

みなさん、日頃から与信管理に気を配っておられますか?

今回のテーマは、

「与信管理の基本姿勢とは?」

結論から言うとそれは、取引先のことを良く知ることです。

「なんだよ、当たり前じゃん」というヤジが飛んできそうです(笑)

でも、意外とこの基本動作ができていない会社が世の中には多いんです。既成概念や過去の出来事に基づく思い込みが邪魔してしまっているんですね。

みなさんは会社の平均寿命って、どの位と思われますか?

大小合わせて様々な会社が日本には存在し、平均値を出す意味があるかどうかは別にして、一般的には30年と言われています。
人間の方は、人生100年時代と言われている中で、たったの30年ですよ。意外と短いですね。

それだけ、会社経営というものは舵取りが難しいということを現しており、更に中小企業であれば、どの企業にも倒産リスクが潜んでいるということです。

だからこそ、会社経営者の皆様には、与信管理の重要性を改めて認識して頂く必要があり、まずは会社のカルチャーとして、きちっと与信管理の基本姿勢を社内で養成して頂きたいと思うわけです。
その点に関しては、弊社のコンサル機能をご活用頂ければ、みなさまのご期待に十分応えさせて頂きます。

今回は基本的だけど大切な与信管理の基本姿勢を3つ紹介させていただきます。

1つ目に取引先との間で定期的なコミニュケーションの場を持つことです。

コロナ時代であれば、オンライン会議でもOKです。
頻度は、最低でも月1回の実施をオススメします。できれば2週間に1回がベターですが、取引先数の数次第では難しいでしょうから、まずは月1回を徹底して実施されることです。
そして、最も重要な部分ですが、その訪問や面談時で聞いた事を、メモ書きかつ箇条書きでいいので、社内の共有フォルダ上で毎回記録を残していくことです。

この情報、後で活きてくるんですよ。

2つ目は、定量分析と定性分析の2つの切り口から、できるだけ多くの情報を集めていくこと、です。
取引先の分析には、決算書等を対象にした定量分析と、訪問調査や信用情報(信用調査機関からの業界で出回る信用面での情報)等の定性分析の2つがあるということです。まず、この概念があることを知って頂きたいです。

中小企業の立場で、取引先からきちんと決算書を入手できるかどうかという点は、非常に大きなテーマになる企業も少なくないと思います。
例え、決算書そのものを入手できなくても、決算関連情報に係る質疑応答を、相手方の経営者に対してヒヤリングできるかどうか、という点は非常に重要です。デリケートな問題ではありますが、常に定量分析ができる状態を保つことは、与信管理の基本です。

3つ目は、変化に敏感になることです。要は、面談の相手方の話し振りにしても、事務所や工場の雰囲気や稼働状況、更には代金の支払状況に至るまで、これまでと比較して、

 「何か変化は起きていませんか?」

という視点を持つことです。そして、その変化に気付いたら、まず社内の関係者間でその情報を共有し、次の対応策を練ることです。
必要に応じて、取引先に追加でのヒヤリングを実施したり、信用調査機関に対して問合せを入れたり、また追加で特別調査をかけたりするのも一案です。
変化を見逃さないマインドを持つことだけで、不測の与信リスクを回避することができるんです。

今回、ご紹介しました与信管理の基本姿勢としては、まずは以下の3つを肝に銘じて下さい。
1)取引先との間で定期的なコミニュケーションの場を持つこと
2)定量分析と定性分析の2つの切り口から、できるだけ多くの情報を集めていくこと
3)変化に敏感になること

今後も定期的に、このブログで与信管理の重要性について、丁寧にご説明していきたいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願いします。

Rユニコーンインターナショナル株式会社
代表取締役 髙見 広行