タカミンの日本酒蘊蓄動画No.88(テーマ:今後の輸出ビジネスのあり方)

皆さん、お元気ですか?

今回は、前月8月に収録したYouTube蘊蓄動画「第八十八弾」をお届けします。
テーマは、「今後の弊社の輸出ビジネスのあり方」についてとなります。
元々、個人起業した当初より、主力対象マーケットとして米国のニューヨーク市マンハッタンを掲げていたのですが、やはり3年前に世界規模で発症した新型コロナ感染症ウイルスの影響で、お酒の輸出事情が大きく様変わりしてしまいました。特に米国ニューヨークでは半年間程、街がロックダウン(完全封鎖)され、飲食店の店内営業が実質禁止されていたことは、記憶に新しいところです。日本と比較して、かなり大胆にコロナ封じ込め政策を実施したアメリカでしたが、感染者数が劇的に減少したわけでなく、その後もコロナとに長い闘いが継続したことはどなたも認めるところでしょう。

勿論、現時点でもコロナ感染症は完全に終息しておらず、日本でも近頃感染している方々を多く目にします。実際に身の回りでも結構な感染者が出ております。重症性のリスクがそれ程なさそうだということで、以前よりは少し気楽に考えてしまっていますが、本当にそれで良いのか自信はありません。

さて、上記の米国市場一本槍の日本酒の販売戦略方針をここにきて見直す動きが生じ始め、現状では欧州の中でも、イタリアミラノを照準に当てて、新規にアクションを取ろうという考えに変わってきています。できれば、今後早いうちに市場調査を行うべく、ある酒蔵様と現地出張することも検討中です。

現状、米国ニューヨーク市場での日本酒販売事情は世界一の激戦区であり、過去より一段と競合激化の状態になっています。日本酒に対する需要は引き続き根強いものの、日本酒のプレーヤーもオールスターキャストが揃い踏みという状況で、正直、新規市場進出するにはハードルが高いことが分かります。

それと比較すれば、欧州市場の中でも、イギリス・フランスを除く、イタリア、スペイン、ポルトガル、東欧諸国等をターゲットに据えた方が、少しはましではないかという思いもあり、販売市場については少し多角的に捉えていこうという考えに変わりつつあります。

弊社にとり、主力ビジネスの一つである日本酒ビジネスが現在正念場に直面していることをよく自覚しつつ、限られた資金力の中で、今後何ができるのか慎重に検討の上、アクションを起こしていきたいと考えている次第です。

秘蔵の日本酒 高見酒店
店長:唎酒師タカミン(髙見 広行)