子供たちから学んだ主体的と積極的の違い
4歳男児と0歳女児子育て中。
東京の西多摩地区に暮らし、自然とともにゆっくりと暮らしています。
息子は里山保育という、異年齢で自然の中でのびのびと暮らす保育園に通っています。
先日、息子の通う保育園に保育参加してきました。保育参加とか言って、ただ子供たちと楽しく遊んできただけです。もっと正確には子供たちと、というより私がただ楽しく遊んできました。
2日間行ったのですが、そこで子供たちを見ていて改めて気付かされたことなどを書いてみたいと思います。
私自身、運動神経がいいほうだし、(自分でいうのもなんだけど、まぁ体育大学出身ですからね)わかりやすくいうと明るく元気で活発なタイプ。そして息子ももれなく遺伝子を引き継いでいるのか、運動神経がいいほうだし、明るく元気になんでも積極的にチャレンジしちゃう子です。なんなら、うちの母親もそういうタイプ(笑)
そんな、一家だから、今まで主体的というのは、ほぼイコール積極的だと思っていました。でもいろんな子供たちを観察していて、主体的と積極的はどうやら違うぞ!と思うようになりました。今日はそのことを書いてみたいと思います。
ちなみに「主体的保育」についてのセミナーを聞いた時の話はこちらに。↓
【主体的】を辞書で調べると
自分の意志・判断によって行動するさま。自主的。 「 -に判断する」
だそうです。それに対して積極的は
【積極的】
物事に対し自分から進んではたらきかけるさま。 ⇔ 消極的
だそうです。
なんでも怖がらずチャレンジしたり行動することが主体的ではないってこと。主体的のポイントは「自分の意志で判断して行動する」ってことで、その「行動」っていうのはチャレンジするってことだけではなく、「やらない」という行動も主体的な行動だってこと。
息子の通う保育園は山と川に囲まれて、よく外遊びします。暑い日は(暑い日って書いたのは夏だけじゃないってこと)川遊びする子が多い。でも、みんながみんな外遊びをしているわけではないんですよね。ずっと部屋遊びの子もいるし、それは主体的に自分のやることを決めているからだと思います。野外に行っても、多くの子が川流れ、飛び込みをしているからって、やらない子もいます。もちろん保育士さんも「やってみなさい」なんて声かけもしていません。子供達は自分の力を知っていて、自分の判断で、やらない、と決めている。(んだと思います。子供に聞いたわけじゃないからわからないけど!)そんな様子を見ていて、これこそが主体的なんじゃないか、と思うようになりました。誰かが言うからやる、みんながやっているからやる、ではなく、自分のしたいことは自分で決める。主体性=なんでも進んでチャレンジできること、ではないんですよね。
子供は思っているより、自分の力も気持ちもしっかり分かっているように思います。そして気持ちに、とっても素直なんだと思います。嫌と思ったら嫌。無理をしない。大人だと自分の気持ちをごまかして、本当は嫌なのにやっちゃったり、しますよね。大人だとやらなきゃ行けない場面もありますし。子供の頃は、その素直な子供の気持ちを十分に受容してあげること、大事なんだろうな。って思います。大人の都合で無理やりやらせるとか、やらせないとか。そうじゃない子供の本当の気持ちを優先してあげる環境が必要だな、と思います。
最近はもっと自然の中で遊ばせたい、と都心からお子さんを連れてくる人も多くいます。(いろんな人が遊びに来てくれてとっても嬉しいです♪)せっかく遊びに来たんだから「怖がってないでやってみなさい!」と子供にいう人もいるし、「うちの子消極的だから、自然の中で積極的になって欲しくて」と言う人もいます。その気持ち、とってもわかります。普段怖がりな自分の子も、機会があったら、みんながやってたら、チャレンジするかな、ってね。以前までの私だったら自分でもそうしていたと思います。でも、きっと、チャレンジはその子のタイミングで、その子が大丈夫って思った時に自分で決めてやるんですよね。だから無理に頑張れ!ってしなくてもいいんだろうなって思いますよ。
積極的にチャレンジする大きい子のやっている子のことを、小さい子たち、もしくはまだチャレンジしない子はじぃーっと見ています。やらなくても近くにずっといて、心を寄せてよーくみています。昨日は見ていた子が今日はちょっとやってみようとしていたり、じっくりと自分の興味と力を確認している、そんな風に見えます。その時間が本人には、とてもとても大事なんだろうな。って。納得してやれるかどうか。「ほら、怖がってないでやってみなさい」と大人の都合で言っていたらどうでしょう。きっと自分の興味もやれる力もじっくり確認しないまま、他人のものさしでヒョイっとやらされてしまったら、、、。トラウマになるかもしれないし、気持ちもモヤモヤしちゃうかもしれません。まだ、自分の判断ではやらないことを、親から「積極性がないわね」なんて言われてしまったら、きっと悲しい気持ちになるかもしれませんね。なんでもチャレンジしがち(させがち)な私、気をつけようと思います。
2日間保育参加をして、めちゃくちゃ川遊びを楽しんでる子達の横で、自分のペースでめちゃくちゃ楽しんでいる子供たちをみて、そして、その全部に対して何も強制することなく見守っている保育士さんたちをみて、主体的とは何か?を考えてみました。子供達が自分の意志・判断によって行動できる環境をたくさん作っていきたいですね。
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