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38_10年で上手くなる考え方
今回は、仕事をしつつもゆっくりと絵が上達するお話をしたいと思います。
技術がプロレベルになるには1万時間 という考え方があります。
1万時間に到達した瞬間プロレベルになる、というよりは徐々に上達しているというのが実感ですので、如何に1万時間を消化していくか が絵でなにかしらやっていくポイントになります。
別に1万時間やらなくても上手い人はいると思いますが、確率的には低いと思いますので、1万時間でそれなりに描けるようになる という前提のもと話していきたいと思います。
社会人になると、平日そんなに時間は取れないと思います。仮に1日朝1時間の練習を365日続けるとすると、28年弱で1万時間に到達します。
それでも良いですがちょっと長いですね。土日と祝日、夏季冬季休暇を加えた年間休日125日には1日5時間(朝含めて6時間)やるとします。
そうすると、1年で990時間。ほぼ10年で1万時間到達できそうです。
実際には、6000~7000時間あたりから描ける範囲が広がると思うので6年くらい続けられれば、同人活動だったり、趣味として楽しめる幅が増えそうです。
そう考えると、1日中描けるもしくは1日12時間くらい描ける人だった場合、
1年で4380時間。2年でプロレベルになれる人は、もしかしたらこれくらいやっているのかもしれません。
ただ、それが出来るのも若いうち。体力、寿命を引き換えに技術を手に入れることになるので、体に負担を強いることになります。腱鞘炎に悩むことにもなると思います。
私が今になって思うのは「10年で上達というのも案外悪くない」ということです。
自分の場合は、絵が本当の意味で自ら探求したくなるまで20年かかってますから、そう考えると半分の時間でその感覚が手に入るならやっておけばよかった……と思います。
それとはまた別なものを10年で得ていますから、一概に良かった悪かったの話はできませんが。
朝2時間練習できる方は、1年で730時間になります。6~8時くらいで出来ると、数年後には周りと差がつけられるかもしれません。