【医学部再受験】ゼロから学ぶ高校生物ロードマップ
高校では生物を学ばなかったけれど、医学部を再受験するために生物を独学しなければならない人に向けて、やるべき勉強と参考書をまとめました。お役に立てれば幸いです。
自己紹介
2016年に国立大学文系に入学したのち、浪人を経て2018年に国立大学医学部に入学しました。
高校(文系)時代は物理基礎・地学基礎選択だったため、高校では一切生物を学んでおらず、2016年の夏から独学で生物の勉強を始めました。2浪目には予備校で生物の授業を受けることが可能だったのですが、初回の授業が私にとってはハイレベルすぎたので、その後授業を受けることはありませんでした。つまり、生物はゼロからほぼ完全に独学したことになります。
最終的にセンターで94点、二次試験でも足を引っ張らない点数を取ることができました。あくまで私個人の勉強法にすぎませんが、参考にしていただけたら幸いです。
基礎知識の定着
やはりまずは教科書を読みましょう。重要な情報が簡潔にまとめられており、基礎知識をインプットするのに最適です。また、この東京書籍の教科書には、各章末に単語テストがあるので、これを活用することで用語の定着を図ることができます。
ちなみに、教科書は一般の書店で購入することができませんが、各地の教科書供給会社を通じて購入することができます。私は大久保駅近くの「第一教科書」で購入しました。
・『必修整理ノート生物基礎』
私が使ったのは改定前のものでしたが、内容はさほど変わらないでしょう。用語の穴埋めおよび簡単な練習問題で構成されており、さながら社会科目の「書き込み教科書」と「一問一答」が一つになったような優れものです。これをきっちりこなせば基礎知識は大体抑えられると思います。
生物基礎よりも格段にボリュームがありますが、やることは生物基礎と同じです。教科書を熟読して単語テストをやりましょう。
・『必修整理ノート生物』
こちらも生物基礎と同じです。空欄への書き込みと練習問題で用語を頭に入れましょう。
一歩進んだ知識の確認と問題演習
・『生物 知識の焦点』
教科書の次に読む参考書としてオススメです。教科書に載っていないのに入試に出題される範囲(細胞接着など)もあるので、そうした分野はこの参考書で確認しておくと良いでしょう。ただし、誤植が散見されるので注意。
最初にとりかかる問題集としては適切な難易度で、教科書に掲載されている実験や、基本的な考察問題が掲載されています。難しいと感じたら『入門問題精講』から初めても良いと思います。
・『理系標準問題集 生物』
様々な形式・内容が網羅されており、これをこなせばしっかり力がつきます。ここまでやれば共通テストはもう大丈夫でしょう。
実験考察問題への対応
志望大学にもよりますが、二次試験の生物ではしばしば実験考察問題が出題されます。そうした問題に対応するには、知識を詰め込むだけでなく、実験結果を読み解く能力が必要です。
問題数は少ないですが、どれも考えさせられる難問ぞろいで、非常に解きがいがあります。医学部入試で要求されるような実験考察問題の思考法を身に着けるにはうってつけの問題集です。
ここまでくれば、あとはもう志望校の過去問を解いていけば良いと思います。実力はしっかりついているはずなので、過去問でしっかり演習して自信をつけてから本番に臨んでください。
おわりに
生物は医学部入試で不利になると言われることもあります。確かに物理のように超高得点を取るのは難しいかもしれませんが、計算ミスで大失点することもない科目ですので、しっかりと勉強しておけば決して不利になることはありません。確実に基礎を固めた上で適切な対策を行なって入試に臨めば怖いものはありません。あなたの成功を応援しております。