John Coltraneについて
こんにちは、ルネです。今日はジョン・コルトレーンについて話します
私は父がスタンドアップベース奏者で、ジャズは幼い頃から身近な存在だったけどその中でもサックス奏者のジョン・コルトレーンは特別。
私はジャズの最大の魅力は楽器たちの本来ある、力強さだったり、感情がそのまま引き出されている事だと思う。楽器たちがすごい力を持っているから、人間が書く歌詞で物語を語る必要はないし、物語は楽器たちが教えてくれる。
ジョン・コルトレーンの話に戻すと
私は特にAlabamaとPeace on Earth が好き。
Alabamaはコルトレーンが白人至上主義者によって爆破された教会で命を無くした4人の子供の事件を受けて作った曲で、とても静かで、ふつふつと憤りが湧き上がっているのが伝わってくる。そしてサックスが途中から語りに入る。
表されているのは、悲しみと疲れ。子供を失う悲しみと現状に対する疲れ。
そこで数秒の間があり、また語りに入っていく。そんな感情と間の繰り返し。
Peace on Earthはコルトレーンが日本に来て、長崎と広島を訪れたときに披露した曲で、Alabamaに比べると少し軽やかな感じ。
軽やかにゆったり、サックスが流れる、でもその中にしっかりとした主張があってなんでも語りかけてくる。特に途中にサックスの音が少しかすれる場面があって、声を出しすぎて、喉がかすれてしまった人間みたいだなって思う。コルトレーンはこの曲を通して平和だったり、自分なりの正義を伝えてくれる。
最後に、コルトレーンはすごい。楽器に感情や思いを託せられるのは皆んなが皆できることじゃないし、簡単な事じゃない。
でもそれができる彼は最高に素敵で勇敢でかっこいい。
よかったら聞いてね。
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