自己紹介と「迷子のメリーゴーランド 」
関心を抱いてくださってありがとう。
自己紹介は苦手なので、プロフィール欄にある『小説を書いています。手芸と洋裁、それから映画を観ることが好きです。』をベースに少しだけ。
◇小説のこと
自身が書いた『小説のようなもの』を、はじめて印刷物にしてもらったのは25歳くらいのとき。当時は、広告を作る会社に勤めており、ページが余ったから何か書いていいぞと声をかけられ、小さな作品を二度掲載してもらった。
それ以前にも思いつくままに書いていたはずだが、もう残っていない。
あれから何年もの間、ずっと書いている。筆が進まないときがあり、一年近く何も書かないこともある。それでも心のなかで、自分は「書く人」であるという認識がある。
◇手芸と洋裁のこと
つくるというのはとても大切な行いで、それは胸躍るひとときをもたらしてくれる。
素材が自分の手のなかで形あるものに変わっていく。命あるものとして役割を持ちはじめる。
自分で縫い上げると、35㎝四方の台所用布巾さえもが愛おしい。
そもそも布に触れていることが好きだ。洋裁で身を立てる道は選ばなかったが、縫うことを楽しめる程度に技術を習い覚えることができたことに感謝している。
お父さん、お母さん、本当にありがとう。
◇映画のこと
どちらかと言えば外国の作品を観ることが多い。異国の風景や文化、人々の物事の捉えかたなどについて知るのが楽しい。いちばん好きな映画は? と問われたなら、「ディア・ハンター」だと答えることにしているが、もちろん他にも好きな映画はある。
◇その他
プロフィール欄に書かなかったが、小説を読むのも大好きだ。映画と同じく、外国の作品を選ぶことが多い。
◇「迷子のメリーゴーランド 」のこと。
マガジンにある「迷子のメリーゴーランド 」について少しだけ。
ジャンル分けするなら童話かなと思う、とは言え、一般の子ども向けに書いたわけではない。これは、わたしがわたし自身を慰めたくて書いた小品である。
わたしは、ひとつところで我慢強く同じことを続けるというのを苦手としている。
何事かが辛くなれば逃げ出し、その都度新天地を求めた。それは精神的なものであったこともあれば、物理的な行いであったこともある。
そして、この物語にあるように、(心に描いた)メリーゴーランド に乗り込み、くるくる回って着地したところで、また新たに生きるというのを繰り返してきた。
その生きかたでもいいよと、わたしが自身を受け入れた結果、心象を書き著すことができたのだと思う。
何かの折に自己紹介を求められたなら、これをプリントアウトし読んでいただいてはどうだろうか。「わたしの世界観はこんな感じです」と言い添えて。
その際は、「ふうん、こんな感じなんだね」と軽く受け流していただけるとありがたい。
これを読んでくださったかたにも、ぜひそうお願いしたい。
○見出し画像は、『みんなのフォトギャラリー』から
bikersbrainさんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。