何者かになれるはずだった
「私はずっと何者かになれると確信をしていた。今もまだ何者かになれると信じている。」
そう思い続けているうちに23歳になった。
自分でいうのもおこがましいが、
お勉強は普通だしお友達はすごく少ないし歌は下手だけど、運動神経抜群で顔面も良い方でスタイルも良くて愛想良くて考え方も価値観も唯一無二で大人な考え方が出来て行動力も探究心もある。
「そんな私がこの人たちと同じなわけがない。私は他人とは絶対に違う。」と信じて疑わなかった。
なのに私は今、そこらへんの正社員、そこらへんのキャバ嬢として過ごしている。
「私はこんなもんじゃない。早く本来自分がなるべき姿にならなきゃ。」という焦りが沸々と湧いてきて、情けない。
「そもそも何者とは何なのか。」
それがわからない限り、私は何を目指して何を頑張れば良いのかが全くわからない。
出来ることはいっぱいあるのにやりたいことが見つからない。ただ立ち止まってただ焦っているこの状況から早く抜け出したい。
はたして私は「何者」かになれるのか、それともこのまま社会の一員として飲み込まれてしまうのか。
乞うご期待。