見出し画像

「今」


断酒して6日。そう、お酒をやめています。
6日飲んでないなんて、ここ数年でいうと病気した時とか意外ないかもなあ。

お酒をやめたら、体調はいいし、寝起きもいい。なんか肌艶もいい。なによりお酒代が掛からなくて済む。飲みすぎたら出費もすごい事になるからねえ。

おい!なんだよ!いい事ずくめじゃないか!聞いてないぞ!どうしてくれるんだ!今までの毎日!
これを機にもうお酒やめようかな。

時速246億「お暇をどうぞ」
本番まで1週間です。1週間しかないのかあ。

喜安くんとまたご一緒できないか、とご連絡したのは何年前だろうか、2年前くらいなのでしょうかね。最初は「お静かにどうぞ」の再演をできないか、という提案からスタートしたのですが、色々な面白い会議を繰り返しながら、この度の「お暇をどうぞ」にたどり着いたわけです。

2年前には影も形もなかったわけで。
ゼロ、無の状態から、何かのキッカケを持ってして、何かが産まれて、それが色々な刺激でムクムクと育って、色んなパーツが増殖していって、今まさに大きな何かとして皆様の前に姿を現そうとしているわけです。

ポイントは無、ゼロだった、という事。

子供の頃、ゼロに何をかけてもゼロだ、と教わった気がしますが、ゼロにだって何かの刺激を与えるとゼロじゃなくなるって事?何それ、宇宙人の仕業?

いや、まてよ、ゼロじゃなかった。
そこには喜安くんとの関係性とか「お静かにどうぞ」という作品が確実に存在していたわけですし、もっというと10代からの芸能人生の中で様々な大事な人々と出会った事とか、「テニスの王子様」をキッカケに出会った尊い一生の仲間に出会えていた事とか、なぜかお芝居に出会い、時速246を始めた事とか。
そういった大事な大事な事や事象が土台にあるからこそ実現出来たという意味で言えば、必死に前だけを向いて走ってきた結果、運良くたどり着いたのかもしれません。

さあ、ここで一曲お聴きください。

「川の流れのように」

いや、歌わないぞ!ごめんなさい、歌ってはいけません。

時速246億は時速246、でした。
元々はある3人で始めたユニットです。
何かの熱量で立ち上げて、それが3人から数人に広がって、そのメンバーで夢を語り、公演を開催して、開催をした事により、上手くいった事と上手くいかなかったり、色々な事が分かったり。

色々あって、御笠ノくんと出会う事が出来たのも大きかったなあ。

沢山の役者さん、クリエイターのみなさんと知り合う事が出来たし、今でも繋がっている戦友なわけです。

あれ?なんか振り返り出してるぞ!ノスタルジック!

ちょっと振り返るのやめよう。ささやかなこの人生を振り返るのはやめよう。

まあ、アレですよ、とにかくあと1週間なんです(強引に引き戻す)

ノスタルジックではなく、時速246億、17年やれてるみたいなんですわ。
最初から、初期段階から、なんかやろう!やりたい!みたいな熱意だけで周りを無理矢理巻き込んできた気がします。

それは今でも変わらず、昔だって今だって、いつだってそこに、やれやれ、と苦笑いしながら協力してくれた粋な人々がいました。それはもちろんお客様もそうです。

なんか思いついては提案して巻き込んで、で、 大事な人々の協力あって形にする事ができて。
あっという間に、本当にあっという間に始まっては終わってゆき、また始めようと思ったら、気づくとそれも終わっている。

いつだってこれが最後だ、と思ってやってきました。
これが最後になるかもしれないと。

今回もあっという間に終わっていくのだろうなあ。本当にあっという間に終わっていくんだよ。

今日も稽古ですけど、稽古って台詞覚えたりするのも本当に大変だし、何かを決めたり、試行錯誤したり、悩んだりするし、まあ、楽ではないかもしれません。
けれど、その感じが大切な、尊い時間です。

こんなに贅沢な時間はない。

本番が始まったら、この時間は戻ってこないのです。

何度も、何度も、何度も、何十年もそれを繰り返してきましたが、その都度、作品を作っている、その都度の稽古の風景を確実に覚えています。うん。全部覚えてる。沢山笑ってきましたよ。

さあ、ここで一曲お聞きください。

「川の流れのように」

ダメだ!!!ダメ!
川の流れのように、につながっちゃう!

歌っちゃダメ!

さあ、みなさん!あと1週間ですよ!(3度目)

よし。

よっしゃ!

よっしゃああああ!!!ごめんなさい!叫んで!

もう、絶対に観に来てください!!!
沢山チケット買ってくれたり、もう一枚追加しましたよ、とか全通します、とかめちゃくちゃ嬉しいコメント、メッセージいただきます。
本当にありがとうございます!涙が出る!!!

そして、まだ迷ってる方、悩んでる方々、
「絶対に来て欲しいです!」

ずっと、今までもずっとそうでしたが、うん、そう。今までもずっとそうでした。

もう、2度と同じ事出来ないからです

沢山たくさん、尊い時間を過ごしてきましたが、同じ時間は2度と戻ってこないし、今までも、とか言いましたが、その都度「今」があっただけで、「今」の連続でした。

「今」は、まさに今は、皆様はこの文章を読んでくれているのが、今です。

僕は今、この文章を書いています。

今で、娘の部屋で、フリック入力で鬼のように言葉を紡いでいます。

その僕の「今」は皆様にとっては過去の時間でしょう。

いや、なんだか哲学みたいになる。

とにかく、今しか見れないもの、今しか味わえないもの、逆に言えば、今楽しんでもらえるのが、一番、最高に楽しいからなのです。

舞台は生でやります。それが一番の強みです。
色んなエンタメありますけど、舞台の醍醐味は「今」を一緒に歩めるからです。
皆様の笑い声や、熱量、笑顔、気持ち、拍手、そういう大事な大事なものが相まって舞台が完成します。
どれだけ稽古しても、どんなに練習しても、最後はお客様が、「最後の出演者」であるお客様が劇場にいらしてくださってこそ完成するのが舞台です。
そこで一緒に、そこにいる人々だけの「今」を味わう事が出来るのです。

「最後の出演者」?じゃあ、お金ください、となるかもしれません。すみません。
大事な労力、時間、状況をいただきつつ、その上お金までいただくわけですから、もう命懸けでやります!やらせてください。見届けてください。いや、「今」を一緒に作りませんか?

この後に及んでまたお願いか、となると思いますが、どうか見て欲しいです。

実は先日もXに書きましたが、時速246億の公演は現状、来年、来年以降も予定していません。

何卒、「今」しか見る事の出来ない「今」をどうかひとつ。

僕個人的になりますが、この「お暇をどうぞ」物凄く好きな世界観でして、好みなんです。とにかくこのメンバーでこの本番をやるのが本当に楽しみです。心から嬉しいです。
めちゃくちゃ面白いです。
喜安くんの脚本、演出、本当に凄い。凄いです。
出演者の面々、おひとりおひとり、惚れ惚れするほど素敵です。

絶対的に面白いと思います。
絶対に楽しんでもらえると思います。

そして当たり前の事ですが、ご来場いただけた皆様に楽しんでもらえるよう、日々頑張ります。

まだまだまだまだ、客席は寂しいです。
正直、300人の劇場20公演、まだ、半分弱でしょうか……
なんとか劇場を満杯にさせたいです!
そもそもこのnoteを読んでくれる心の広い皆様はもうすでにチケットをゲットしてくれている方がは多いと思います。
本当にありがとうございます!
また、ここで皆様のお力をおかりしなければなりません。拡散などしていただけたらとても嬉しいです。
拡散?ウイルスみたいだな。いや、もう、これはウイルスだ。ウイルスだよ、川本成は。
「ウイルス成」にしよう。名前を。ホラン千秋みたいでしょう。ウイルス成へのクラウドファウンディングだと思ってどうか何卒!

ああ、いけない!また勝手な思いばかり書いてしまった。そしてまたまた長文失礼いたしました。

今日は「川の流れのように」を聴きながら稽古に向かいます、いや、ノスタルジックになるから、今日はやめておこう。

まずは銀杏BOYZの「BABY BABY」

そして次には風の「ささやかなこの人生」だ。

それではみなさま。
今日もよい「今」を。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?