通信大学生日記
震えるほど分かりません。
分からなすぎて顎関節がすっかり外れてガクーンとアゴが落ちて端っこの方からピロっとヨダレが垂れてます。
先日。
テキストもどっさりと届いて、いよいよさあやりますか、と気合も入りまして。
さあ、でも何からやろうか、という事です。
どうするかね。テキストの山をしばらく見つめ、立ち尽くす。立ち尽くしてボンヤリしているうちに、最早ハンバーグの事とかを考え出して腹減ったなあと思ったところで自分自身を激烈ビンタ。いかんいかん、勉強だよ。勉強。
ここが通信制のキモとも言えるところなんでしょうけど、何からやるか、どこから手をつけるか、どうやってやるか、も自分次第と言うことか。
じっくり行こう。焦っちゃいかん。
とりあえず大学基礎というチュートリアルは途中までやりまして、SDGsはWEB上で色々やれましたが、いよいよ教科書を使っての独学。
スケジュール組みをやんわり考えなきゃだけど、うーむ。色々科目はありますが。
「心理学概論」
だな。何はともあれ、心理学を今から、正にゼロからやる訳だけど、どんなものか、味わってみようじゃないか。何はともあれ。いきなりか?いや、ちょっとかじってみようよ、せっかくなんで。心理学王に!俺はなる!
と。
テキストをベラリ。
はい。終了。
1ページ目からね、全然分からん。
途方もない。
これはとんでもないぞ。今、スーパーマリオのゲームオーバーの音が頭の中に流れています。
なんというか、突き放しに来てる。
いや、絶対そうだ。
頑張って読み進めてみても、これはいよいよ意図的だと感じる。突き放しに来てる。テキスト、分からない様に書いてるとさえ思う。
ダメそうな人は早めにドロップアウトしていいんだよ、というね。暗にそういうメッセージも含んでいる様な。こういう感じで覚えて下さいねえ、みたいなやさしさは時間の無駄と言わんばかりの、いきなり本題から、みたいな。
ぐぐ。
それでもなんとか理解しようと頑張って1ページ読んでは、また戻って、分からないながらゆっくりと何回も戻って読む。もうアレです。全くわからないどこかの国の言葉をずっと読んでる感じ。字じゃなくて、絵を見てる感じですらあるからね。絵ね。
ああ、やべえぞ。これは。負けそうだ。もうやめだ!飲むぞ!オリオンビール!
ん?
ふと。
お。これはでも、アレかも。
これは芸事でも通じるところでもありますが。
師匠の欽ちゃんも言ってたアレ。
「教えないからね」
これは僕自身も芸の世界で経験し、後々に色々と分かって来た事なのですがね。
当時はええー!ですよね。まあこれにまつわるエピソードはもう語り尽くせない程あるのですが。
芸事でいうと。
付き人さんとかもそうかもですが最初色々と、言葉を選ばずに率直に言いますと、「理不尽」が続くわけですよ。とにかく毎日お茶汲みとか、雑用とか。お寺でいうと、門の掃除だけとかね。それを5年も10年も続ける。5年も10年も続けて、やっとこ、ではそろそろいいだろう、みたいに。
何が言いたいかというとね、
「我慢」という修行がまずある訳ですね。
耐える、というやつです。
なんとも時代錯誤ですが、見方を変えれば、それでも覚えたい、習得したい、という思いが勝った人だけが、残るという事でもありますね。
焦るやつダメ、がめついやつダメ。答えだけを知ろうとするやつダメ。
そんな事が頭をよぎります。
「教えない」これ、大事だとも思う。自分で学びを獲得するのだ。そういう事だよ、そもそも。自分で自分の教科書を作るんだ、と。
ほう。なるほど。もう心理学は始まってる訳か。そして、そうか、そして、これがポジティブシンキングだな。
ようし、勝負だ。分からない本を分からないなりに読むゲームだ。やろうじゃないか。フフ。俺は逃げないぞ。
とかなり楽天的ですが、まあ焦らず少しづつ進めてみようかね。
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