初めて挫折した話。
私は物心ついた時から進研ゼミをやっていた。
おかけで小・中学校で勉強に困ったことはほとんどなかった。
特に、受験組がいなくなって公立中学に進んだときは、私の全盛期と言っても過言ではない。
人数の多い中学で、テストではいつも10位以内だったし、少し手を抜いてもそれなりの点数が取れ、調子にのったこともあった。
真面目な性格も相まって、ほとんどのことを器用にこなし、中学生活を終えた。
問題は高校時代だった。
私はもっと勉強がしたかったのと、親の進めもあり、私立高校に進んだ。
高校生活が始まって、衝撃を受けた。
恋愛禁止、生活がほとんど制約され、来日も来日も勉強をしろと言われた。
それよりももっと衝撃を受けたのは周りのレベルの高さだった。
周りは自分と比べ物にならないくらい、頭が良かった。授業で何を言っているのか分からなかった。初めて挫折を経験した。
もうどうやっても勝てない。そう思った。
そのときから、私は勉強をしなくなった。高校で自分を保つことで精一杯になった。今思うと、一種のうつ病みたいな感じだったと思う。
学校は楽しかった。でも勉強のことを考えると辛くて、でも、学校を休むことは自分のプライドが許さなかった。そうしてなんとか自分が崩れないようにして、大学受験を向かえた。
もちろんセンターでも結果が取れず、夜通し泣いたこともあった。ここで初めて、周りなんか気にせず、自分のペースで勉強を頑張れば良かったんだと気づいた。
でももう遅かった。
大学に入って様々な人と関わると、大学名を聞かれることがある。すると、「すごいね。」と言われることが多い。そこで初めて、すごいって思われる大学なんだということにも気がついた。
自分の視野がどんだけ狭かったんだろうと思う。
本当に高校生活には後悔が多いが、あれはあれで精一杯だったんだと思う。それに、この大学に入学したおかげで、やりたいことは全部やり、チャンスは全部掴もうと、入学してから全力で行動してきた。
今はダンサーになりたいし、心理学を勉強してライヤーゲームの秋山さんみたいになりたいし、韓国にどっぷり浸かりたいから留学もしたいという夢もある。
もう一度やり直せるかな。
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