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Cintiq Pro 16(2021)の接続に幻滅した…!
実は9割くらいタイトルは釣りで、中身はUSB Type-Cウザッ!って話です。
Cintiq Pro 16(2021)がUSB Type-Cで動かないよっていう経験談や、USB Type-Cのディスプレイ選びの失敗談として、他の人の反面教師になれるように書きました。
概要
この記事は以下のような内容を失敗談として書きました。
Cintiq Pro 16(2021)とPCをUSB Type-Cでつないだけど動かない。
⇒ 片方がUSB Type-AのケーブルとHDMIで接続で動いた!
やっぱりUSB Type-Cって最悪なのでは?
USB Type-Cにつないだのに、Cintiq Pro 16が動かない
Cintiq Pro 16をPCとUSB Type-Cで接続。
さて、これで快適な液タブライフが!…とはいきませんでした。
動かない。
まだ、あわてるような時間じゃない。
想定していたことなので、HDMIケーブルを取り出しUSB Type-C+HDMIの接続。
だがしかし動かない。
PC側が壊れていないことは他のUSB機器をつないで確認済み。
どうあがいても認識しないので、USB Type-A-toType-CのケーブルとHDMIケーブルに変更。無事動作しました。
電源ケーブルが独自仕様…?
電源は専用ACアダプタです。
(なお、出力65Wは記事後半への布石です)
入力:AC100~240 V、50/60 Hz
出力:DC12.0V、5.417A、65.0W
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中にピンが見えるのですが、どうやらピンに電圧はない様子
中の壁が+12V、周りの金属がGND
USB Type-Cって?
ところで、USB Type-Cって何?という話ですが…
スマホを充電するアレです。
アレなんですが…とてもややこしいよねっていう話をします。
キーワードは、PD、オルタネートモード、DisplayPort、Thunderboltです。
DisplayPort、Thunderboltの違いわからない件
DisplayPort(オルタネートモード)もThunderboltも映像出力をすることができます。
DisplayPort(ディスプレイポート)は、液晶ディスプレイなどのデジタルディスプレイ装置の為に設計された映像出力インタフェースの規格である
と、いうことで、DisplayPortは映像を出力できます。
AltモードはUSB-Cの機能拡張で、USB接続でUSB以外の信号を伝送できるようにするものです。
つまり、オルタネートモードは別の信号を流すこと。
DisplayPortの信号を流すとDisplayPort(オルタネートモード)。
これでUSB Type-Cに映像を流すことができるということです。
すごいねType-C!
…で話が終わればよいのですが、まだ続きます。
Thunderbolt™は、PC本体と外付けディスプレイやストレージなどの外部機器を接続するために活用されている高速通信規格です。
外付けディスプレイ?どうやらThunderboltも映像通信ができそうです?
オルタネートモードでDispalayPortとThunderbolt 3に対応していること
どうやら、USB Type-Cの形でThunderboltの場合があるらしいですね。
DisplayPortディスプレイまたはアダプターが接続されている場合、Thunderbolt 3対応システムはこれを検出し、USB Cコネクタを駆動するピンをDisplayPort alternateモードに切り替えます。
ん?
DisplayPort(オルタネートモード)を含むみたいな書き方されています。
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上の表はUSB Type-Cを区別するためにパソコンの端子を指すところに印字されているマークです。
この表を見るとThunderbolt対応のほうが転送速度が速い…
つまり、
Thunderbolt対応のUSB Type-C
利用できるオルタネートモードは、ThunderboltとDisplayPort
DisplayPort対応のUSB Type-C
利用できるオルタネートモードは、DisplayPort
のようです。
間違いないようにするには⚡マークの付いたUSB Type-Cがあるかを確認したらよいわけですね。
では、映像出力でどんな商品があるのか?
例えばこんな商品があります。
ぱっと見てわかるところにDisplayPort Altnate Modeと書かれたのは1個。あとはThunderboltとも書いていません。これじゃ、どの商品が何にに対応しているかわからない。
実はPC側もそうで、Thunderboltを推しているはずのMacは⚡マークを印字していないようです。(手元のMacにマークはありませんでした)
Windowsでも印字していないメーカーもあり、問い合わせが必須です。
むしろ、問い合わせても販売員さんなどではPCに搭載されているUSB Type-Cがどの端子か把握していない人もいます(経験談)
ウソでしょ…
って言いたくなるような事実です。
PDについて
USB PDとは、対応するUSB‐Type‐C(TM)ケーブルとポートを経由して行える、電力供給の規格です。PDは「Power Delivery」の略です。
従来のUSB‐Aのポートで供給可能な電力は、「USB Battery Charging 1.2(USB BC 1.2)」規格で最大7.5W(5V・1.5A)でした。しかし、USB PD対応のUSB‐Type‐C(TM)なら最大100W(20V・5A)の電力供給を行うことが可能です。また、PPSという拡張機能が搭載されていることもあり、PPS対応機器には最適な電力供給を行えるようになっています。
USBで電力を供給するための規格がPDです。
ThunderboltとDisplayPortの話はデータ通信の話だったのでこれは別の話です。
この規格で100Wまで電力を送ることができるようです。
USB Type-Cまとめ
USBの規格はややこしく、上記でも不十分だったり不正確だったりするのですが、簡単にまとめます。
USB Type-Cの通信
DisplayPortとThunderboltの規格がある
PCは、Thunderboltを買えばOK(DisplayPortもできる)
ガジェット(周りの機械)は、買うとき注意が必要
※Dマークの端子にThunderboltを指しても動かない
USB Type-Cの電力
PDって書いてあるものは大きい電力ができる
※電力(W)に注意
今回のCintiq Pro 16動かない騒動とUSB Type-C
USB Type-Cの説明が長くなりましたが…
実は、Cintiq Pro 16を購入する際、DisplayPort対応ポートとThunderbolt対応ポートの違いでUSB Type-Cから映像出力できないことは覚悟していました。
では、答え合わせでCintiq Pro 16を見ていきましょう。
パソコンへの接続
DisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cポート、または HDMIポートとUSB-Aポート
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あれぇ?
確かにDisplayPort Alternate Modeって書いてある…
実は購入前にしっかり調べてPCはDマーク付きUSB Type-C(=DisplayPort Alternate Mode対応)付きを買ったのでした。
それなのに映らない。
私のミス?
PCの故障?ドライバー等の不備?
間違いなくUSB Type-CにDマークはついていて、映像出力もしたことあるので、確かにDisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cなのですが…
ただ、MacBook AirにつないでThunderbolt対応ポートで動作することは確認しているので、まさかとは思いますけどThunderboltなのでは?
Cintiq Pro 16付属USB Type-Cケーブルで映像がでてMacBook Air付属ケーブルで映像がでないことを確認。
これは、Cintiq Pro 16のケーブルがThunderbolt対応ケーブルってことで、通信もThunderboltなのでは?
PCメーカーも表示とかめちゃくちゃだし、ありえないことはない?
でも、3番目の接続HDMI+USB Type-Cの接続できないからUSB Type-Aにしたのですが…
そもそも3番目ができないのはThunderbolt関係なくない!?
ということでUSB Type-Cが紛らわしいということがわかり、Cintiq Pro 16がUSB Type-Aじゃないと接続できないという謎だけが残りました…
あと、PD!(ここで伏線回収)
PDは100Wまで規格上は可能です。
そしてCintiq Pro 16のアダプタは65W。規格内。
PDのメリットですが、
PC側が65W出せたら、電源ケーブルなし、通信ケーブル1本で動作する
USB Type-C型だから汎用的
壊れたらすぐ買うことができる
持ち運び時、荷物を共通化できる
Cintiq Pro 24以上は大きくて重いので持ち運びできません。
逆に言うとCintiq Pro 16のメリットは持ち運びしようと思えばできるという点で、荷物になるアダプタをなくすことは大きいメリットです。
電源をPD化してください。お願いします…
まとめ
USBの違いで動かなくなる謎があったり(これは私が原因の可能性もあるけど)、大きいアダプタだったり。
Cintiq Pro 16(2021)、接続関係はまだまだ甘い。