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『ガンダムSEED FREEDOM』を観てきました。

前提としてネタバレには配慮していませんので悪しからず。

・種は無印、運命ともリアタイ勢。
・リマスター版視聴済み。
・小説版読了済み。
・それ以外の公式は未履修。
・二次な創作は最盛期に読み専で嗜む。

といった人間によるアスカガ目線での感想になりますので、予めご了承ください。


 公開されることは知っていたものの、観る気はなかった私の背中を押したのはどうやら推しCPが公式確定したらしいことをXのTLで知ったからです。
 思えば無印で心通わせた2人が、種運命では良く捉えても曖昧、悪く捉えれば破局してしまったのかも……と不安を煽られる結末でした。 
 その後リマスター版での追加描写や監督の『2人は破局したわけではない』という意図の発言だけを頼りに、ずっと好きでいた気持ちがようやく報われた心地です。
 もちろん、他CPを否定するつもりはありませんし、行間からどんな妄想をしようと個人の自由だと思いますが公式からはアスランとカガリの未来に希望はあるよ、と示してもらえたことは本当に嬉しい。
 劇場版でのアスランの言動を見てから、運命での行動を思い返してみると、彼は一貫してカガリだけを想っていたのだと私は確信できました。
 ミーアやメイリンから想いを寄せられている描写はありましたが、アスランが彼女らに対しての恋愛的な意味での行動はなかった。
 無印でカガリに対してしたような、気持ちを確かめ合うとか過程をすっ飛ばして、情動のままにハグからのキス(キスに至っては本人の同意なし。カガリが応じてくれたから不問になっただけ)……みたいな、湧き上がる感情に突き動かされるようなことはなかったように思います。
 女難と言われた彼ですが、秋波を向けられていたことに気づいていたかさえ怪しいのでは、と思ったり。アスラン的にはやるべきことをこなしていただけ……鈍いともいいますが。
 リマスター版運命で時勢や立場に翻弄され、懊悩もあったアスランは39話追加シーンで、腹を括った、心を決めた、カガリとの関係に於いて、これからもあるだろう困難と忍耐を改めて、そして今度こそしっかりと覚悟したのだろうと見て取れたし、劇場版でそれが確信に変わりました。
 個人的な主観でしかないかも知れませんが、アスラン・ザラという少年の根幹を変えることができたのはカガリ・ユラ・アスハという少女との出会いがきっかけだった。
 アスランにとってカガリは、その瞬間から運命であり唯一無二になったのかも知れない。
 対して、カガリからアスランへの描写は劇場版では殆どありませんでしたが、一度は身を切られるような辛い決断をして外したアスランから貰った指輪……着衣の下であってもあの指輪を身につけている、そしてそれを彼に示すことができるというのは国を背負って立つ覚悟をした彼女にとっては精一杯の愛情表現なのでしょう。
 ラストのハウメアの護り石と指輪を見せ合うシーンで、ずっと心のどこかにあったモヤモヤが晴れました。
 生憎と来場者特典は手に入られませんでしたが、TLなどでのレポートで知った特典小説の内容や監督の発言でトーヤに首長をバトンタッチした後でなら、ただのアスランとカガリとしてまた一緒にいられるようになるかも知れないという希望が示唆されたことも大きいです。
 トーヤが一人前になるのに10年かかったとしても、2人はまだ29歳。劇場版時点のムウやマリューと同年代なんだから遅いと言うことはないでしょう。
 それまでは知る人だけが知る、事実婚のような関係でもいいと思います。さすがにずっとプラトニックのままは思っていた数倍カガリへの愛が重かった(笑)アスランが可哀想なので、どこかのタイミングで一線は越えるだろう、と願望込みですが。

 アスランの読心対策のアレは思わず笑いました……2人が既に一線を超えていると言うのも有り寄りの有りですが、アレはちょっと童貞の妄想かな〜。
 小説版の方でカガリがリモートでジャスティスをコントロールする作戦に至った経緯を補完してもらえたらありがたいのですが。
 凄いですよね。信頼という言葉だけでは説明できないほど、アスランがカガリに自身の命運を委ねてる証明を見ました。
 ただ、けっこう唐突でもありましたので。
 あわよくば通信でいい。アスランとカガリが会話してるところが見たい……本編では対面どころか通信で会話してる場面ひとつもないのに、こんなに満たされるなんて長い年月の枯渇っぷりに思いを馳せつつ、何の憂いもなく『2人の未来に幸あれ』と言えるようになった喜びを今はただ噛み締めたいと思います。

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