初めての離乳食~離乳食初期編~
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離乳食の形状・回数は月齢を追うごとにどんどん変化する。現在まるりは離乳後期で元気に3回食だが、離乳初期、親は作ることに慣れておらず、子どもは食べることに慣れておらず模索の日々だった。今回は離乳初期のことを思い出しながら、作ったものの中から抜粋して主観での作りやすさを◎、〇、△の3種類で紹介する。
1.時期と献立
離乳食初期は生後5か月~6か月まで。母乳やミルク以外のものに慣れるところから始まる。この時期は一日1回食で量も少ないので、栄養の大部分は母乳とミルクから摂取している。しかし後々炭水化物、タンパク質、ビタミンミネラルのバランスが大切になってくるので、初期からでも親が慣れるためにこの3種類のカテゴリーで献立を考えた。また、毎日作るのは大変なので、まとめて作って冷凍容器で小分けにして保存した。作った後すぐに凍らせれば、1週間程度は冷凍保存でも問題ないそうだ。
写真はまるりが6か月頃の離乳食。小分け容器に冷凍するとこのようになる。左上から10倍粥、豆腐、卵の黄身、ほうれん草。
2.炭水化物
主食。10倍粥が基本。柔らかく炊いたり、細かくちぎったり、どろどろになるまで煮たりして、ミキサーでペースト状にする。以下が一例。
◎ 10倍粥、パン粥、オートミール:米に慣れてほしかったのでほぼ10倍粥。パンはちぎってお湯と一緒にミキサーにかけるだけなので楽。オートミールは鍋に水と一緒に入れてしばらく放置するとかなり柔らかくなる。煮て粘り気が出たところでミキサーでペースト状にする。
〇 じゃがいも、さつまいも:皮をむき小さく切って崩れるまで茹でるが、そこそこ時間がかかるので10倍粥の方が楽。ペースト状にするとき水分を多めに入れないとぼそぼそして食べづらそうだった。
△ うどん、そうめん:ぐでぐでになるまで煮込み、ミキサーにかける。ペースト状になるやわらかさまで煮込むのが厄介。塩抜きのため二回に分けて茹でるので時間がかかる。
離乳食初期の後半に作ったもの。左がそうめん、右がオートミール
3.タンパク質
主に豆腐、白身魚、卵(黄身)。肉はまだ食べさせない。すりつぶしたり湯でのばしたりしてペースト状にする。以下が一例。
◎ 豆腐、きなこ、ヨーグルト:ヨーグルトはそのまま食べられるので楽。果汁と混ぜてフルーツヨーグルトにしやすい。きなこはお湯でのばすだけ。豆腐もミキサーでペースト状にしやすい。きなこは10倍粥の味に飽きて泣く時、加えると味変できて喜んで食べるので重宝した。
〇 卵(黄身):固ゆで卵の黄身だけ取り出してお湯でのばす。当初は裏ごししていたが、数回お湯でのばして大丈夫そうだったので裏ごしはやめた。作るのは簡単だが、卵1個から少量しかできない。また、卵は乳幼児の食物アレルギーの代表格なので、始めるときは絶対に病院が開いている昼間、ごく少量から。まるりは問題なかったので気にせずあげることができた。
〇 しらす:魚の中で最も作りやすい。塩抜きで一回茹で、昆布でだしを取って茹で直し、ミキサーでペースト状にする。工程は多めだがまるりが食べやすそうだったのでよく作っていた。
△ 鱈、鯛:昆布でだしを取り煮るところまではいいが、中々すりつぶせない。片栗粉でとろみをつける。初期の最後に作ったが、まるりが非常に食べづらそうだったので、初期はしらすだけでよかった。
△ 大豆、枝豆:豆の皮が噛み切れないので、一粒一粒皮を外すのが面倒。大豆は水煮だとまだ外しやすい。ミキサーでも中々ペースト状にならない。豆腐でよかった。
離乳食初期中盤に作ったもの。上からしらすとキャベツ、梨ヨーグルト、トマト玉子。
4.ビタミン・ミネラル
野菜と果物。こちらもペースト状にするので、筋がある野菜は使いづらい。野菜は水分が多くスプーンですくいづらいので、昆布でだしを取り片栗粉でとろみをつける。以下が一例。
① 野菜:毎食必ず取り入れる。
◎ ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ:ブロッコリーは柔らかく茹でるかレンチンして、つぼみの部分のみちぎってミキサーへ。まるりの大好物なので必ずストックしておく。ほうれん草は葉先の柔らかい部分、キャベツも柔らかい部分のみ煮てミキサーへ。
〇 かぼちゃ、にんじん、大根:かぼちゃは種を取りレンジで下茹でしたあと煮て皮を外す。まるりが大好きなので必ずストックしておく。崩れやすいので鍋の中でペースト状にしやすい。にんじんや大根はすりおろしてから煮ると楽。
△ トマト:湯剥きして種を除く。種を全部除くのが結構大変。水溶性の栄養素があるので、湯剥きに使ったお湯でほかの野菜も茹でていた。量が稼げないので、ミニトマトは使わず、大きなトマトで調理していた。
× とうもろこし:皮を噛み切れないので1粒ずつ外皮を剥き、すりつぶし、ミキサーでペースト状にする。とても大変。二度とやらない。
離乳食初期後半に作ったもの。左がにんじんトマト、右がほうれん草キャベツ、下がかぼちゃ大根。
② 果物:甘いので少量あげていた。
◎ バナナ:つぶしやすい。ヨーグルトとバナナを直接ミキサーに入れてかけるだけで簡単にペースト状になる。
〇 りんご、梨、すいか:すりおろしてヨーグルトと混ぜるだけ。水分が多い果物の方がすりおろしやすい。
△ オレンジ:果汁を絞る。1個から取れる量が少ない。
離乳食初期中盤に作ったもの。上からりんご、梨、オレンジ。
5.調味料、飲み物
初期は片栗粉と昆布だし(既製品でなく自分で昆布から取る)のみ。飲み物は湯冷ましや麦茶を少量スプーンで飲ませていた。
離乳食初期はとにかく全部丸呑みするので、のどに引っかからないようペースト状にするのに神経を使った。次回は離乳食中期を紹介する。
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