こっちゃん、また会う日まで。
「こっちゃん、また明日ね!」
noteに綴ってから10ヵ月。
何度も続きを書こうと思ったけど、どうしても書けずに時間が経ってしまいました。
桜が散って、ゴールデンウィークが過ぎ、
そろそろ初夏を迎える頃。
2022年5月30日のお昼前、家族みんなが見守る中、こっちゃんは立派に旅立って行きました。
出会った時から約束されたお別れです。
2022年になってから、少しずつ慢性腎臓病が進行し入退院を繰り返し、貧血や脱水症状との戦いが続きました。
病院の診察で先生から、
この数値だと、普通はご飯は食べられなかったり起き上がることも出来ないのに
こっちゃんはご飯も食べて、なんとか生活の維持をしてる。
検査の数値では計り知れない、この子たちの生きようとする力、それをこっちゃんは証明してくれていますね!と。
本当は具合が悪いのに、みんなに心配をかけないようにしてくれていたのかな。
小さい頃から、わがままも言わずに平和主義で優しい性格のこっちゃん。
売られたケンカも買うこともない。
身体も大きくて、優しくていわゆるイケメンだった。
こっちゃんのしたいこと、して欲しいと思っている事をサポートするがわたしの役目だと思った、
すごく身勝手かもしれないけど。
休みの日は予定を入れず、こっちゃんを見守る日々。
3時間おきに「ご飯くださーい!」と嬉しいおねだり。先生からは食べてくれるものなら、なんでも良いですよ、と。
脱水状態だから皮下点滴しても、なかなか補えない今の状態。
なんとか少しでも維持することに近付けるがよう、大好きなウェットフードをたくさん用意。
体温が下がらないよう、湯たんぽや痩せてしまった身体に負担が掛からないよう、寝床を清潔に保つこと。こっちゃんが清潔に、安心して過ごせるような環境を心掛けました。
おトイレに行きたいよ!そんな時は貧血でふらつく足元を必要であれば補助、猫としてのプライドを保てるよう、転んでしまいそうな時だけ支えるようにしました。
この半年間、お別れする準備を充分にさせてくれた優しいこっちゃん。
病院に点滴に行った帰り、自宅近くの満開の桜を見せてあげたくて。
「こっちゃん、満開の桜だよー!」
グリーンのまん丸の目で見上げていて、とても可愛くて、これが最初で最後のこっちゃんとのお花見でした。心の奥で、桜が散る頃まで一緒にいられるのかとても不安だったけど、見せてあげられて良かったと勝手に思っています。
でも満開の桜が散って、ゴールデンウィークが過ぎて、紫陽花が咲き始めた頃までこっちゃんと
一緒にいることが出来ました。
頑張ったね、こっちゃん。
我が家は3年連続で、先住の猫たちを見送ってきました。
こっちゃんの旅立ちを迎える事になると、4年連続…ということになります。
さすがに、心が折れそうでした。
でもね、先に虹の橋を渡った子達がみんなで迎えに来てくれるはずだから。
久しぶりの再会で「やだぁ!こっちゃん老けたよね!笑」「みんなやめてよー!」なんて言いながら虹の橋の向こうで楽しく過ごしてくれることを想像すると、ちょっと笑っちゃったりして。
そう信じることで、わたしの心も軽くなりました。
寂しくて、悲しくて、それはどんな事をしても変わらないから。
この日のお昼前、こっちゃんの呼吸は穏やかに少しずつ…少しずつゆっくりになりました。
そろそろ、旅立ちの準備をはじめた予感がしました。家族みんなでこっちゃんを囲んで見守る事に。
最期の瞬間、見ているのが辛い。わたしもこの世の終わりのような気持ちです。
でも虹の橋を渡るこっちゃんに、ちゃんとお別れと感謝をしなくてはいけない。
最期を見届けることが私たち家族の役目だと思ってる。
最期まで生きる事を諦めない、身体を振り絞るようにとても立派に旅立って行きました。
ここからは、虹の橋の袂で待つミケや仲良しだったきゃうちゃん、モモちゃんにバトンタッチ。
きっと、私達が知らない子達も待っていてくれる気がするから。
みんながお迎えに来てくれたね。
優しくて平和主義、身体が大きくて温厚でグリーンのまん丸の目が素敵だったこっちゃん。
17年と半年、私達家族と一緒に暮らしてくれて
本当にありがとう、また絶対に会おうね!
計り知れない感謝を込めて。
画像は旅立つ日の早朝、最期の日向ぼっこ。
穏やかな優しい表情でした。
大好きなこっちゃん、また会う日まで。