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小学校の探究学習の授業で「デザイン思考」の講師体験をやってみた件

こんにちは、あるいはこんばんは。デザイナーのらんらんです。

「少しでもデザインのチカラが、これからの社会に役立ちますように。」
そして、
「これからの子供たちの“生きるチカラ”が、楽しいものでありますように。」
そんな想いを込めて、記事を書かせてもらっています。

前回の記事ではVUCAと呼ばれる今の時代において、子供たちが将来を楽しく生きるために必要なスキルとは何か、そしてデザイン思考を身につけることで得られるメリットについてお伝えしました。

今回はJC(東京青年会議所)からの依頼により荒川区の区立小学校で「探究学習」の授業として、6年生の1組と2組の2クラスを対象に「デザイン思考」のセミナーを実践してきたので、その様子をお話ししたいと思います。


探究学習って何?

探究学習は、自ら問いを立て、考え、行動しながら問題を解決する学習方法です。2020年から小学校、2021年から中学校、2022年から高校で導入され、「生きる力」の育成を目的としています。

従来の学習が「正解を見つけること」に重点を置いていたのに対し、探究学習では「答えのない問い」に向き合い、自分なりの解決策を導き出す力を育てます。

現代社会では、AIやロボットが単純作業を担う一方で、人間には創造力や問題解決力が求められています。そのため、探究学習では知識を詰め込むのではなく、課題を発見し、試行錯誤しながら考える経験を重視します。

しかし、探究学習の導入により教育現場では指導の難しさが課題となっています。特に「生徒の質問に十分対応できない」「実社会の知識が不足している(実際はそんなこともないと思いますが)」といった問題が指摘されており、企業や地域社会との連携が求められています。
探究学習を成功させるには、学校外のリソースを活用し、生徒の学びを支える環境づくりが不可欠です。

デザインの力で探究を深める

探究学習では、答えのない問いに向き合いながら、自分なりの解決策を見つけることが重要です。その考え方に通じるのが「デザイン思考」です。デザイン思考は、身の回りの課題に気づき、創造的なアイデアを形にするプロセスで、探究学習と同じく「試行錯誤をしながら考える力」を養うのに適しています。

今回は、そのデザイン思考を体験する授業として、6年生の2クラスを対象に「クラスのロゴマーク作り」を実施しました。自分たちのクラスをどのように表現するかを考え、話し合いながら形にしていくプロセスを通じて、子どもたちは探究的な学びを実践しました。

デザイナーになってもらう

初初めての講師体験でもあり、子どもたちに「デザイン思考」をどう体験してもらうか、テーマ選びにはかなり悩みました。

本来の「デザイン思考」では課題を見つけることからスタートしますが、今回は限られた時間の中でスムーズに進めるために、僕の方から課題を提供することにしました。

当初は2クラス合同で90分のセミナーの予定でしたが、急遽1クラス45分ずつに変更。短い時間の中で、どうすれば「デザイン思考」のエッセンスを体験してもらえるかを考えました。

「そうだ!みんなにデザイナーになってもらおう!」

そこで、 「クラスの団結力を高めるためにロゴマークをつくろう!」 というテーマを設定しました。

  • クラスの団結力を高める

  • 1チーム5人くらいで試行錯誤できる

  • みんなに楽しんでもらう

この3つを条件に、デザイン思考の「試行錯誤しながら考えるプロセス」を体験してもらうことにしました。

当日のセミナー内容

  1. 自己紹介(身近なデザインの説明なども含めて)

  2. 本日のテーマ(ロゴマークについて その役割とつくるためのヒント)

  3. 5人のチームをつくろう

  4. まずは一人ひとりで考えてみよう

  5. アイディアをチームで共有しよう

  6. チームみんなで考えよう

  7. デザインを完成させよう

  8. チームのロゴマークを発表しよう

  9. 本日のまとめ

という内容で青年会議所の方々のボランテイアによる協力を得て実施させていただきました。

各チームでクラスのロゴを考えてます

子どもたちの反応と先生方の評価

最初に実施したクラスでは、考える時間をしっかり取った結果、各チームの発表まで辿り着くことができませんでした。(とはいえ、「考えること」こそが大事なので、それも悪くないかもしれません。)

一方、2クラス目では、限られた時間の中で生徒たちが各チームで試行錯誤しながら取り組み、なんとかタイムテーブル通りに発表まで進めることができました。

その結果、後の71人の生徒に向けたアンケートでは「楽しかった!」「デザイン思考って面白い!」という声が多く、みんな楽しみながら学んでくれたようです。

また、先生方や教育委員会向けのアンケートでも、
「デザイン思考は問題解決力を養う手法として効果的だ」「今後も実践したい」といった高評価をいただきました。

セミナーの全貌を知りたい方へ

当日の「デザイン思考」授業の詳細をすべて公開!

今回の「デザイン思考」授業のプログラムや実際に使用したスライド・ワークシート、さらには生徒・先生方のアンケート結果を note限定で公開 します!

  • どんな流れで授業を進めたのか?

  • 子どもたちはどんな反応をしたのか?

  • 教育現場で「デザイン思考」をどう活用できるのか?

これらの 実践的なヒント を詰め込んだ資料です。探究学習やデザイン思考に興味のある デザインセミナーの講師先生・教育関係者の方 にとって、参考になる内容になっています。

探究学習 × デザイン思考 実践資料セット【有料】
セット内容(A4サイズPDF)

  • 先生・教育委員会・JC向けプレゼン資料(4枚)

  • 生徒向け配布資料&ワークシート(7枚)

  • 当日使用したスライド資料(7枚)

  • ファシリテーターの役割&心得(2枚)

  • 結果レポート(当日の授業の様子・生徒作品)(2枚)

  • 授業後のアンケート結果(生徒・先生のフィードバック)(6枚)

  • 導入&まとめスクリプト(セミナーで話した内容の文章化)(3枚)

こんな方におすすめ!

  • 探究学習に興味がある先生・教育関係者の方

  • 学校や地域で「デザイン思考」を取り入れたい方

  • 探究型授業を行う際の参考資料を探している方

  • 実際の授業の流れや子どもたちの反応を知りたい方

本資料は、 固有名詞を変更すればそのまま活用可能 です。
授業を実施したい方、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

次回からは
・ワークショップでのカリキュラム紹介
・RUNRUN SCHOOLにできること
・暮らしの中のデザイン

などの発信をしていきたいと思います。
興味を持っていただけたり、応援していただけるようでしたら
自分も勇気を与えてもられえるので、是非よろしくお願いします。

少しでもデザインのチカラがこれからの社会に役立ちますように。

これからの子供たちの「生きるチカラ」が楽しいものでありますように。




※この資料は、協力いただいた方々のためにも 有料 とさせていただいております。ご理解いただけますと幸いです。
通常 5,000円 のところ、期間限定で3,500円 にてご提供いたします。ぜひこの機会にご活用ください!

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