あの頃のまま2
21世紀になっていた。2003年とか4年あたり。
上野にある会員制サウナに通い出した夏だ。
僕は30代半ば。このサウナの最上階にジム設備があるのと、屋上で日焼けができるのが
気に入って通い出した。
ジムでは小さめの競パンとか際どいビキニでトレーニングして、
そのまま屋上で日焼けしたり、日焼け跡が付くのが嫌で全裸で性器だけタオルで覆って
焼いたりした。
ここは年齢層が高めで、太めの人が多く、
30代半ばで180cm、75kg、ジムやスイムで鍛えている僕は異質で希少らしく、モテた。
キモチいいこと、いろいろあった。
ただ責められ弄ばれキモチよくなったけれど、相手は年上で太めの人が大半。
精悍なルックスで、ガタイはマッチョ、そんな人と遭遇できるわけなかった。
たまに、その手のタイプがいたとしても、バリバリのウケでオネエ言葉全開だったりして…。
なかなか世の中は思い通りにならない。
その日は8月の平日だった。僕はその日、代休を取った。
忙しく、あっちも溜まっていたので、上野のサウナでトレーニングして日焼けして
リフレッシュしようと出向いた。
13時過ぎ、陽射しはまだ強かったが、お盆を過ぎ吹く風にどこか秋の匂いを感じさせる
午後だった。屋上に出ると、平日のせいか人はまばら。僕を含め5人ぐらいだった。
週末だと20人ぐらいがひしめいて、日焼けの場所取りに四苦八苦するのに…。
5人のうち、3人ぐらいはメタボ系の親父。1人は若いがかなり痩せ型。もう1人が…。
黒い競パンを履いて、ガタイはかなりのマッチョ。
その人から、只者じゃないオーラが出ていて、
皆その人から離れたところで横になっていた。
僕は…、ドキドキしつつも、その人の近くにタオルを敷き横になった。
興味なさそうに横になりつつ、その人のカラダをさりげなくチェックする。
身長は僕と同じかちょっと大きそう。182~3cmで体重78〜80kgぐらい。
年齢は40代後半ぐらいか。若い頃ジムでなく実際にスポーツで鍛えた身体に
薄っすら脂肪が乗ったカンジ。つまり、私のどストライクなタイプだ。
顔は灼きたくないのかタオルで覆っている。
アソコは…。その膨らみは、逞しいカラダのラインと併せて、ある種の造形アートだ。
ジリジリ照りつける午後の陽ざし…。
しばらくすると、その人はタオルを外し立ち上がり、階段を降りていく。
バスタオルは敷かれたままなので帰るのでなく、
階段降りてすぐの水風呂に入りに行ったのだろう。
僕も…。少し間を置いて、意を決し下に降りる。
予想通り、その人は水風呂に浸かっていた。
僕も入るべく、風呂の前に立つ。
その日、僕は、白のサポーターを履いていた。
かなりカットは際どく、しかもその人のガタイに感じまくっていたので、
アソコは勃起し、サポーターには先走りのシミが…。
その人にしっかり凝視された。
僕のアソコはさらに固くなった。
同時に、羞恥心が消えていく。
僕は水風呂に浸かっても興奮は収まらず、風呂の縁に腰掛けた。
水に濡れた白いサポーターが、勃起して先走りで濡れたスケスケのサポーターが、
その人の目のすぐそばで露わになる。
その人は僕を見つめ、刹那その手が僕のアソコに触れてくる…。
※続く。