【月間100k】好タイムに繋がるシューズチョイスとは?
月間100k族は短い走行距離で高いリターンを求めます。従って、結果(タイム)を手に入れる為には出費を厭わないのが基本です。金で解決できることはケチらずにやってOK。好タイム、欲しいですよね。
月刊誌「ランナーズ」でも時折記事になってますが、3タイプのシューズを使い分けることを僕自身も推奨しています。普段のランニングを大別すると以下の通りで、それぞれに最低1足用意するのが良いでしょう。
・ロング走(ゆったり目のペース走)
・ショートインターバル(きつい練習)
・レース(大会本番、記録会)
まず絶対にやるべきでないシューズ選択は何かというと、5000m記録会をゲルカヤノのような重いアップシューズで走ることです。計測会なのにわざわざ好タイムを拒む様は滑稽としかいいようがありません。例えるならば、有名ホテルでの結婚披露宴にジャージ姿で参列するほどの違和感といえます。要はランニングの目的とシューズが全く噛み合っていない状況で、マラソン本番の結果がまだまだのビギナーさんならまだしも、サブ3.5~サブ4達成者がこれをやってしまうのはいただけません。
次にやってはいけないのはこの逆で、(なかなかそんな人はいないと思いますが)日常のロング走をレースシューズで走行することです。ズームフライやヴェイパーフライでキロ7分の街ランとか、流石に無理があります。補足ですがズームフライは僕の経験上キロ5分半あたりが限界(初代はキロ5分)で、それよりも遅いスピードで長時間走るのは反発力が脚を襲い危険です。
ランニングの種類に合わせてどのようなシューズを履けば良いのか、それはランニングの目的から逆算するとよいでしょう。
ロング走は仮に行わなくても本番で結果が出るのならばそもそも不要な練習です。時間かかりますし。ただ、当たり前ですがロング走をしなかったら本番は酷いことになります。ロング走の主たる目的は着地時の衝撃を膝や太もも、ハムストリングスといった脚上部で吸収することで、フルマラソン長を走り抜くための筋肉や関節周りの耐久性を向上させるトレーニングになります(加えて当然ながら心肺機能の維持も目的の一つです)。ですので、タイムを求める月間100k族がチョイスすべきシューズは適度に衝撃が脚に響く硬めのソールです。ただしキロ4分半で20km走といったキツい系のロング走はレース寄りのシューズで行うのが無難です。多くのランナーにとってNikeのズームペガサスターボがフィットするでしょう。いつの間にか知り合いみんなが所有するシューズになってました。ただしクッション性もかなり優れていますのでキロ5分半以降のペースのランニングであれば、ペガサスターボではなくもっとレガシー素材(スポンジ系)のソールのシューズを選ぶべきかなと考えます。脚に衝撃をじわじわと与え続けることが大事です。
ショートインターバル用のシューズはスピードの出せるシューズを選びます。本番レースよりも速いペースで心肺に負荷をかけることが目的ですので、速く走れないと何の練習をしているの!?ということになってしまいます。また、本番シューズと靴機能の基本系統が一致している方がランニングフォームの共通化という観点から考えても好ましいでしょう。筆者はズームフライ登場以降、基本的にはずっとこれでやっています。
レースシューズの選択は簡単です。一番タイムが出せるシューズを選べばそれでOKです。フルマラソンならば42kmを自分が一番安定かつ高速に駆動できるシューズを選びます。そうすると月間100k族のレベルでは選択肢が限られてきます。アシックスならばターサー系、ナイキならヴェイパーフライなどでしょう。足のサイズにもよりますが片足200g未満が基準になってくるはずです。自分の足の形状や走法に合うメーカー、シリーズを選びましょう。
今回のまとめ:
・ランニングを内容別に分け、それぞれの目的に合ったシューズを選択しよう
補足: 筆者所有シューズ(2019年9月現在)
・ロング走...スカイセンサージャパン(Asics), Cloud X(On), ズームペガサスターボ(Nike)
・ショートインターバル...ズームフライフライニット(Nike)
・レース...ヴェイパーフライ4%, ネクスト%(Nike)
勿論、本番レースといっても山岳系マラソンのような最初からタイムが望めないレースの場合はペガサスターボを履くといった柔軟さが求められます。