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Photo by
run_rumiko
中庸の認識が私を救う
突然の手術、
まさかの失敗
失う臓器
覚悟はしていたものの
先生から告げれた時は、
ベッドの中で血の気が引くのが、
わかった。
近寄るドクターとナース
脈を取ってる
私は、一人にしてくださいませんか
と、そのまま目を閉じた。
ドアの音が小さくバタンと
閉じられるのがわかった。
今私に何が起こったのかを
考えながら、受け入れ難い事実を
受け止めるしかないと思いつつ、
眠った。
その夜は、麻酔が切れた痛みと
心の痛みが私を襲った。
手術の時の痛みや不安は払拭されて
いた分の痛みなんだと、受け入れた。
その倍、苦しみは与えられたけど
何か意味があると思うようにした。
幸い鎮痛剤とナースの優しい声かけで
痛みは和らぎ、心も少しずつ落ち着きを取り戻した。
病室が変わってからの私は、
同時に気持ちも切り替えた。
この不幸と思える一面が私にもたらすものは
何かを考えた。
そうだ!これがあったから、
今がある!
これがあったおかげで
乗り越え、あることが出来た!
にすればいいんだ!と
思い始めてからは、
心に光が差した。
決意した時の朝の
大陽のまばゆい
赤色を忘れない!
お向かいの方がお箸を落としたら
拾いに行き、カーテンが閉まらないと知ると
ベッドから飛び起き、椅子を持って
カーテンを閉めてあげたりした。
傷も癒えてないのに、なぜか平気だった。
こうして何かを埋めたかったのかなと
今は思う。
のちに、その手術は、
医療過誤、医療事故という
事実を手術に立ち会った女医から
聞かされることになる。
つづく(始業前のため続きは、後ほど)
るんるみこさんのイラストを
お借りしました。
ありがとうございます✨
お名前が一緒で嬉しいな♥