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姫とは結婚できない。

この最後通達を受けてからの3日間
story#1はこちらから


部屋に閉じこもり
カーテンは閉めたまま
テレビは付けず
1日の9割以上をベッドで過ごし
ただひたすら泣いて過ごす。


よくいう、涙が枯れるくらい泣く。
※でも残念ながら涙は決して枯れることはない。


人というのは面白い生き物だ。

27年間、
恐らくそれまで生きてきた中で
最も辛く悲しく苦しく
自分のやる気や勇気や根性ではどうにもならない
人生最大の大事件に見舞われている。

そんな悲しみに途方に暮れるヒロインを完璧に演じつつも
2日目夜あたりからその思考が変化していく。


さて、
これからどうしよう。



相変わらず涙は止まらない中で
パンパンに腫れまくった
バケモノのような顔で笑

脳内だけが「今」ではなく、
「未来」へと急ごうとする。

よし、海外へ行こう。


姫とは結婚できない。


その最後通達から4日目の朝、
私はその一歩を踏み出すことになる。


つづく。


教訓:
底ならどん底、
またはてっぺんまでいかないと見えない景色がある。


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