価値観の不一致

元夫とは喧嘩ばかり。

「靴下を片付けろ」「行儀が悪い」「金遣いが荒い」「早く大人になれ！」
「私はあんたのママじゃない！」
「あなたといると、私が嫌な女になっていく」
毎日イライラの連続。
元夫とは価値観が違ったんだ。だから仕方ない。と思って別れた。

あれから20年。
出会いと別れを繰り返して気づいたことがある。
価値観の合う人なんていない。

今の夫は、価値観も性格も真逆。

夫は朝型、私は夜型。
夫は潔癖、私はズボラ。
夫は人付き合いが苦手、私はコミュ力高め。
夫は専業主婦希望、私は共働き希望。

こんな真逆夫だけど、今は喧嘩もほとんどしない。平和な毎日。

それは、自分の価値観を押し付けるのを辞めたから。
価値観なんて違って当然。
だって、親も違うし、育った環境も違うし、DNAも違うし、魂も違う。
私は私、あなたはあなた。違う生き物なんだから。

だから今の夫とは、すれ違う価値観に寄り添いながらやってきた。

たとえば、
夫は専業主婦を望み、私は共働きを望んだけど
今では週1日は外で仕事して、週6日は在宅ワークのスタイル。
私が出張のときは夫が家事と育児をサポートしてくれる。

夫は朝型で、私は夜型。
夫は20時就寝・3時起床の超朝型。
私は夜23時から飲みに行く超夜型だったけど、
子どもができてからは、平日は朝型、週末は夜型になった。

夫は潔癖、私はズボラ。
夫は潔癖症の「デメリット」を学び、私は掃除の「メリット」を学んだ。
結果、夫は完璧を諦め、私はちょっと掃除するようになった。

夫は人付き合いが苦手、私はコミュ力高め。
私は夫に友人を紹介し、私の交友関係も理解してもらった。

夫は子どもを望まなかったけど、私は欲しかった。
夫の不安を共有し、解決策を探した。
今では3人の子どもがいて、夫も立派な子煩悩パパ。
なんなら、子供はもっと欲しいと言っている。
勘弁して欲しい。（46歳！）。

大事なのは、互いに寄り添って妥協点を探ること。

黒か白かじゃなく、いい感じのグレー。
どっちも譲れないところはあるけど、寄り添うことで平和に暮らしている。
家族としての結論は、ひとつじゃなくていいと思う。