深夜のツナマヨおにぎり
島に住んでいると自炊ばかりになるので、たまにジャンクフードが食べたくなる。
先日、夫と一緒に街に出て、ショッピングを楽しんだ。
その時の晩御飯は、ハンバーガー(笑)。
いつも小麦粉を極力控えている私にとって、至福の時間になる。
そういう日は決まって、深夜0時くらいになんとなくお腹が空いてしまう。ハンバーガーのセットの量って、お昼のランチにはちょうどいいけれど、晩ごはんにはちょっと物足りない。
夫も同じだったようで、「お腹が空いて、眠れないかも…」と言い出す。
そうだよなぁ…お腹すいたよなぁ…。
でも、この時間に食べるのはなぁ…。
健康のためにもこの時間の食事は避けたい気持ちと食欲を満たしたい気持ちがぶつかる。
いや、何か食べよう!今日1日を幸せな気持ちで終わるんだ!
せっかく食べるなら、お菓子や冷蔵庫の中で冷えたあまり物のおかずじゃない、美味しいものを食べたい。
よし、ご飯を炊いて、おにぎりを作ろう。
まずは、ご飯の準備。
3合のお米をせっせと研いで、土鍋にいれる。土鍋で炊いたご飯は粒だちがよくて、ふっくら。だから、やめられない。
お米の給水時間が終わったら、土鍋をセットしたガスコンロの火をつける。
さて、待っている間にツナマヨの準備に取り掛かろう。
ボウルにツナとめんつゆとマヨネーズ、胡椒をたっぷり入れる。よく絡んで、トロッと感が出るまでよくかき混ぜるのがポイント。
あっご飯が炊けた!ここからは蒸らし時間。早く湯気をかぶりたい気持ちを抑えて、堪えて待つ。
そしてこの時間には、海苔を細長い長方形にちぎって、ガスコンロの火でほんのり表面を焼いておく。
全ての材料が揃った。さぁ、握ろう!
両手にお水とお塩をつけ、熱々のご飯をのせる。
熱すぎる…。うまく握れず、左右の手のひらで何度も転がす。
両手がヒリヒリする。たぶん軽く火傷してる。でもそれより、おにぎりを完成させることのほうが大事。
片手からはみ出そうなくらい、たっぷりのご飯の真ん中に、梅干しくらいの穴をあける。
そこにスプーンにのせたツナマヨをこんもりのせる。もはや穴を開けた意味がないくらい…。
その上から軽くご飯をのせる。
両手で包み込んで、5回程度ふわっと握る。
にぎり終わる前に、腹ペコの夫に声をかける。
熱々をすぐに食べて欲しいから。
さっと海苔で巻いて、お皿の上に。
どうぞ!
一仕事おわり。
次に自分のおにぎり作りに取り掛かる。こっちは形は適当。とにかく早く食べたいだけだから。
素早くにぎり、お皿に盛る。
ダイニングテーブルに自分のおにぎりを持っていくと、なんとまだ夫がおにぎりに手をつけてない?!
「え!なんで!せっかく出来たてを渡したのに…。」
「だって、一緒に食べたかったんだもん。」
可愛い夫だ。
2人でおにぎりを頬張る。口の両側からボロボロと崩れてしまうけど、この柔らかさがたまらない。
熱々のご飯に包まれたツナマヨの具は、口の中で溶けていく。主張しすぎることなく、ご飯の美味しさを引き立てるためのアクセントになっている。
美味しいね…。
ツナマヨおにぎりってこんなに美味しいんだね…。
出来立てのおにぎりの美味しさはもちろんあった。
だけど、それだけじゃない。
深夜に食べている背徳感となぜかこっそり2人食べた秘密感が、さらに美味しく感じさせたのかもしれない。
また、作って食べたいな。