【クラシのはなし】 命の恩人・優しいお兄さんを紹介します。
最近ママが、コロラドの牧場のお話を投稿しはじめたようですが、私も何度か一緒に連れて行ってもらって、いろんな動物のお友達ができました。
最初に牧場に連れて行ってもらったのは1歳になるちょっと前の2008年の5月でした。
牧場には3匹の犬と3匹の猫(猫は家の中で住んでいた白い猫とオレンジ色の三毛猫が2匹、馬屋を仕切っていた黒い猫の3匹)、3頭のヤギ、毎日卵を産んでくれる沢山のニワトリ、そしておっきな9頭の馬がいました。
牧場の動物達は、右も左もわからない都会生まれの都会育ちの私に、動物の世界で、自然の中で暮らすことをいっぱい教えてくれました。
まず、一番お世話になって、一番好きな「シャンボー」のお話です。
最初は、茶色いふさふさした毛に包まれた一見オオカミみたいなシャンボーは、ちょっと近寄り難くて怖かったです。でも本当はとても優しくて頼りになるお兄さんでした。ママと私が外に出る時は必ずそばで見守っていてくれました。
牧場の周りの野原を散歩していて、ジャンピング・カクテス(歩いていると足や靴にジャンプしてくっついてくる「サボテンおばけ」みたいなヤツ)を知らずに歩き回っていて、足やお尻にいっぱいサボテンがくっついて立ち往生していると、安全な野原の歩き方を教えてくれました。
それだけではなく真冬のコロラドで、夜中におしっこに起きて、迷子になった時、「シャンボー、ナナがオシッコに外に出たまま、みえなくなっちゃった!見つけてきて!」とママが助けを呼ぶと、すぐに真っ暗闇の雪野原に飛び出していって、雪をかぶった深い溝に落ちて動けなくなっていた私の首根っこをくわえて救出してくれました。
シャンボーは、私の命の恩人です。
慣れない大自然の中で、どうにか生きてこれたのも、シャンボーのおかげです。
いつも優しくしてくれたシャンボー、今頃どうしてるかなあ・・・