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2024/5/5 ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024より、自分的クラシック音楽を語る
ゴールデンウィークの風物詩、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO。
国際フォーラムを中心に丸の内界隈で行われるクラシック音楽イベントです。
自分的には毎年の欠かせないイベントです。
街中のあちこちで演奏されたり、国際フォーラムのホールではフランスからやってきた音楽家や、国内の学生含むプロアマ入り混じる音楽家達のコンサートが行われます。
無料で聞けたり、有料でも世界的に活躍するプロの演奏がS席でも3,000円と通常のクラシックコンサートより親しみやすい値段で、お子様連れで参加できるコンサートもあったりします。
今年も行って良かった。
元気をもらいました。
クラシック音楽が好きで、ヨーロッパに旅行する時は必ずその土地の音楽を聞きに行きます。
ヨーロッパではクラシック音楽が人々の生活に密着していて、毎日のように近所の教会でコンサートが安価で行われてたりするのですよね。
今やコンサートに行かなくともアプリや動画でいつでも聴けるのだけど、やはり生演奏でしか受け取れないものがあります。
このnoteは自己理解を深めるための壁打ち相手。
て事で、ラ・フォル・ジュルネをきっかけに「自分的クラシック音楽とは何か」を語ります。
子どもの頃、ピアノを習ったり吹奏楽部や合唱部で音楽に親しんでいました。
音楽をしてる時は本当に幸せだった。
耳がついてる事に感謝してました。
ずっと音楽と共に生きていきたいと思った高校の進路選択。
時代的にそれは難しかった。
音楽で食べていけるのは、ほんのひと握りの選ばれた人間だ、なんの才能もない凡人が好きだけで食べていける世界ではない、趣味に留めておくのが幸せだよと、親や先生に言われたっけ。
大人達に抗ってでも音楽の道に進む気概もなく、短大へ進学という当時の一般的な道を選んだ。
そして音楽とは関係ないホワイトカラーの仕事で30年近く生きてきました。
それはそれで後悔はないです、今となっては。
人生にたらればはない。
演奏を聴いていつも思うのは、観客として演奏を楽しませてもらったけど、1番楽しんでいるのはステージ上の人達。
見てる人よりやってる人の方が絶対充実感マックスなんだよなあ、て事。
音楽に没頭してる時の演奏家や指揮者の顔が好きで。
素晴らしい演奏を終えた後の演奏家達の心から満足した顔が好きで。
いい演奏に聴衆が拍手喝采、演奏家が胸に手を当て聴衆に頭を下げる、あのリスペクトし感謝し合う鳴り止まない拍手の時間も好きです。
そこにはいつも自分の大切にしたい価値観「感謝とリスペクト」が当然のようにあるのです。
精神科医の樺沢紫苑先生が、幸せには3種類、セロトニン的幸せ(健康)/オキシトシン的幸せ(愛情)/ドーパミン的幸せ(成功)、があると仰っていた。
()内は自分的解釈。
クラシック音楽は私にとってセロトニン的幸せです。
体が緩み、体調良くなります。
体が喜ぶのです。
鑑賞中も演奏中も脳内がクリーンになる感じで、瞑想的効果もある気がする。
私にとってデトックス効果もあり、サプリメントのように栄養を補ってくれるもの。
そういえば、定期的に通ってる鍼灸の先生が言っていた。
がんで余命宣告を受けた人が、残りの日々は好きな事だけしてくださいと医者に言われて、日々オペラばかり聴いてたらがんが消えて元気になった人がいると。
(がん患者、全員に再現性があるわけではないので取扱注意情報ですが)
楽譜を見ていると癒されます。
譜面を読みながら脳内で音楽が流れる時間も幸せです。
五線譜の上で踊る音符達がカワイイです。
カワイイは正義です。
ん?カワイイ≒愛情?
てことは、オキシトシン的幸せでもある、て事に今気づきました。
大人になって時々ピアノを弾くと「何があっても生きていける」みたいな気分になりました。
人様に披露できるようなものでもない素人の自己満足でしかない演奏なのに。
なぜか自己肯定感あがる。
て事を、同じように感じて言葉にしてくれる方がいた。
この本に、私が感じたのと同じ事が書いてあって、ビックリしました。
どんなに困難な人生を歩んでいても、ピアノを弾くことで自分の中の思いもかけない美しいものと向き合うことができる。そして、人の中にも同じように美しいものがあるんだと信じることができる。それさえわかれば、人生十分ではないか。何があっても、ちゃんと前を向いて、不器用でもかっこ悪くても朗らかに生きていくことができそうな気がしてくる。
私にとっては他にも金言盛り沢山。
音楽家ではない自分だって音楽は生き方そのもの。
素直にそう思ってていいんだ、と肯定してくれる本です。
自分的クラシック音楽とは、大切な価値観の基盤であり、心身の健康を補い、幸せにしてくれて、今後の人生に欠かせないものでした。
長くなってしまった。
好きなものを語るとつい饒舌になります。
退職後は、こういう、つい語ってしまうような、なんか好きな事を大切に生きていきたいです。
つい語っちゃうものを知るのもnoteを書く目的なので、気が向いたらまた語ります。
ではまた。