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京大のパレスチナ支援団体と会話した感想
0.はじめに
京大のパレスチナ関連の活動をしている団体は、一つではないとはいえ、だいぶ絞られます。
この記事を読んで、その団体にわざわざこの記事のことを知らせる等はやめてください。
団体やそのメンバーを詮索するようなこともやめてください。
私はこの団体の邪魔をしたいわけではなく、単に自分の感じたことを表現したいだけであり、また、この団体の方に記事を削除してくれと言われたら、消すかどうか葛藤しなくてはならないからです。
1.きっかけ
私は大学の4年間で、あまり社会問題に目を向ける機会が少なく、そのことをあまり良くないと考えていました。
京大の文化祭で、色々あってパレスチナ問題に関する活動を行っている団体の展示を見ました。
この機に、こういった問題にも興味を持とうと思って、その団体の方々と色々と話してみました。
2.接触した理由
私はパレスチナ問題について、いくつか質問したいことがありました。
社会問題において危険なことは、無知・一方的な物事の見方で偏った思想に染まらないようにすることだと思っています。
パレスチナ問題をはじめとする社会問題は非常に複雑であり、
私は「こっち派だ」みたいなスタンスを取ることは本当に慎重にならないといけないことだと思います。
とはいえ、なぁなぁにして思考停止になってしまうのも良くないので、じゃあこのテーマを扱っている人達はどう考えているのかを参考に訊きたいという感情が芽生えました。
学生運動デモをするような団体ではなく、知識の啓蒙をメインとする団体なので、安心だろうと思いました。
実際、代表の方はとてもいい方でした。
3.接触記録
団体の代表の方に質問した
団体のミーティングに参加させてもらった
4. イスラエルは悪で、パレスチナは善か
ずばり、「イスラエルは悪で、パレスチナは善ですか」
と代表の方にきいてみました。
かなり極端でキラー質問ですが、別に「はい」か「いいえ」で答えてほしいわけではなく、彼女なりの見解を聞きたいと思ってのことです。
代表の方は「・・・」と考えこみ、しばらくして、
「難しいですね。でも、パレスチナでイスラエルによる戦争犯罪が行われているのは事実です」
と答えてくれました。
時間がなかったので、あまり詳しいことは聞けず、団体の定例に参加させてもらえることに。
その後のミーティングで、団体の中でも熱意がある方に同じ質問をすると、
「そう考えて問題ないと思います」
とはっきりした答えがもらえました。
代表の方は、代表を務めるだけあってか思慮深く、質問に対しても慎重でしたが、メンバー全員がそうというわけではなく、明確なスタンスを聞けて満足でした。代表こそ明言しませんでしたが、それが民意っぽかったです。
5. 理想のゴールはどこか
私は、パレスチナ問題について真剣に考えるのであれば、何を目指すべきかを当然考えるべきだと思ってました。
「確かに戦争が起こっていて悲惨だ。だから戦争はやめよう」だけではなんの解決にもならないからです。戦争が起きている原因そのものを解決しないと。
それで、
「皆さんの思う、理想の終着点はどこですか?
つまり、イスラエルという国家が消滅し、パレスチナの土地が完全にパレスチナ人のものになるのを理想と考えるのか。
それとも、ある程度は譲歩して、パレスチナの土地の半分をパレスチナ人、半分をイスラエル人のものにするみたいなのを理想とするのか。
別にこれ以外に理想とする形があれならそれを教えてほしいです。」
こっちの質問にはメンバーが困惑していて、はっきりとした答えは得られませんでした。
まあ、普段から考えてなかったら、すぐに答えを出せる問題でもないと思います。
そこまで考えて活動している団体はおそらく稀で、京大生の団体だったらワンチャン考えてるかなぁくらいだったので、特に失望とかはありませんでした。
意地悪な質問だとは思います。
でも、社会問題って綺麗事ばかり語っていても仕方がないので、折角なら訊いてみるべきだと思ってしました。
6.イスラエル製品を買わない!?
あくまでサークルであり、あくまで知識を啓蒙する団体だったので、別に5節の質問の回答が得られなかったことはそこまで不満ではありませんでした。
でも、彼女達の団体の主張の中には、明らかにおかしなものがあって、
それが、
「イスラエル製品を買わないようにする」
でした。
私にはこれが本当に理解不可能で、
まず、イスラエル製品って何があるんだという謎があり、
それは私がイスラエル製品というものに馴染みがなく、無知なだけなのでいいのですが、
じゃあ、そのイスラエルを支援しているアメリカ製品を買うのはいいのか?
など色々とツッコミどころがあるように思えました。
もとは京都大学名誉教授、現早稲田大学教授である岡真里氏の主張らしいのですが、
仮にも京大生が、このようなトンチンカンな主張を間に受けて主張していることには、正直失望しました。
すでに4,5節のようなキラー質問をしたので、もう少し仲良くなってからこの主張の疑問点についてもきいてみようと思っていたのですが、多分もうする機会はないのかなと思います。避けられているのを感じるからです。
団体の代表の方にLINEでも投げれば何かしら返ってくるのかもしれませんが、5節の質問の回答具合を見るに、期待しない方がいいのかなというのが正直なところでした。
それに、ストーカーみたいなことはするべきではないと思うので。。。
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7. なぜキラー質問をしたか
実はこういったキラー質問をぶち込んだのかは、一応理由があって、私がその団体に決して小さくはない恩を売っていたからです。(自分で言うのもなんですが)
詳しくはいろんな方に迷惑がかかるので言えないのですけどね。
そういったギブがあった以上、代表の方も露骨に私のことを無視するわけにはいかなかったという事情がありました。
ただ一方的に迷惑な存在ではなかったということは一応断らせてください。
その分、めちゃくちゃ厄介だけど、無視する訳にもいかないという代表の方のストレスは有り余るものがあったと思いますが。
それでも、私をミーティングに参加させてくれたりしたので、感謝しています。
社会問題について活動している方々の考えを聞けたのは貴重であり、またこれをきっかけにパレスチナ問題について色々と調べたので機会を与えてくださったことに感謝しています。
個人的には、避けられているのがショックですが、仕方ないですね。
会うことがあれば気まずい気がしますが、粘着したり邪魔するつもりは毛頭ないし、今後活動がより盛んになることを祈っています。
別にこれは皮肉でもなんでもなく。
そもそも、彼ら/彼女らは純粋な気持ちで活動している部分が大きいようにみえます。
話を聞いているに、岡真里氏の思想に強く影響を受けている気がして、もっと知りたかったら、この方に直接訊いた方が満足した答えが得られるような気がするのですよね。
というわけで、別に学生団体の方々には、特に思うところはなく、普通に感謝しています。