【保存版】元デリバティブトレーダーが教えるサラリーマンの為の資産運用術
本書では元デリバティブトレーダーである筆者が複雑なトレード手法を用いずに忙しいサラリーマンでも取り組みやすいような資産運用術をお伝えしていきます。
無料部分だけでも本質が学べるように書きましたのでぜひ読んでみて下さい。
残念ながら資産を一気に倍にすると言ったような手法ではありません。
画面に張り付いて血眼になって株価を追いかけるトレーダー向けの手法でもございません。
本業があるサラリーマン向けにシンプルにコツコツと利益を積み上げていく手法になります。
定めた目的を実現させる為にはどのような金融商品に投資をしたら良いのか?
そして具体的な購入から売却戦略まで解説していきます。
投資はもちろん自己責任ですのでその辺はご理解のうえ活用下さい。
目次
本書執筆の経緯
資産運用の基本概念
米国株式を活用しよう
国内株式戦略
デリバティブ商品の考え方
現物資産への投資
終わりに
第1章 本書執筆の経緯
さて、まずは簡単に執筆の経緯をお話したいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、私は現在コインディーラーとして活動しております。
この記事で初めましての方はブログやネットショップ、Twitterの方を覗いてみて下さいね。
他のディーラーにはないようなユニークな取り組みを行っています。
そしてその前は副業でトレーダーをしておりました。
特に225先物やオプション取引と言った金融派生商品を扱うデリバティブトレーダーでした。
取引手法としてはかなりマニアックなことをしていましたね。
少しだけ説明すると日経225オプション取引がメインでしたので「買う権利を買うもしくは売る」、「売る権利を買うもしくは売る」の4つの組み合わせで売買を行っていきます。
通称ギリシャ文字と呼ばれるデルタ、ガンマ、ベガ、セータの4つのパラメータを調整しながら日経平均の動きに合わせてポジションを調整します。
株価を上がるか下がるかくらいでしか見てない投資家が多いですが、変動のパターンは細分化すると無数に存在します。
オプション取引では上がるか下がるかだけではなく、「動かない」や「動いたけど株価は変わらない」など上がるか下がるかだけで見ていると損切りになってしまうような相場にも対応出来ます。
便利な反面取り扱いを間違えると本当に死ねるので戦略から緻密に準備していました。
まあ、結果としてトレーダーは辞めるんですが。(笑)
結果として辞めた経緯やコインディーラーとして今の仕事を始めたきっかけなどは、別の記事などに書いておりますので、気になる方がいましたらそちらの方をご覧頂ければと思います。
話を少し戻しまして最近コインディーラーとして情報発信を行っていく中で皆さんの資産運用への興味関心、感度の高さを感じることが多くなりました。
実際コイン収集をされている方の目的を聞いても趣味半分投資半分のコレクターさんが一番多いように思います。
全ての根底には少なからず資産を上手く増やしたいと言う思いがあるのだなと今更になってより実感しました。
であればお客さんが求めているニーズに答えるのが商売の基本です。
学んできた金融の知識を使って、私のお客さんの中で一番多い40代前後のサラリーマンの方向けの資産運用術を書いてみるか。となったのがことの経緯になります。
出来ればコインを売りたいんですがまだまだ弱小ディーラーですので使えるものは何でも使って満足して貰わなければ認知すらしてもらえません。
私の理想としてはこのノウハウ使って利益を出して頂きコイン買ってくれないかな。
というのが本音なのでたくさん利益出て余ったら私からコイン買って下さい(笑)
さて前置きはこのくらいにして次の章から本題に入っていきたいと思います。
集中して読んでみて下さいね。
第2章 資産運用の基本概念
早速ですがサラリーマンが資産運用を行うにあたってあなたはどのような目的や目標を立てていますか?
やっぱり今流行りのFIREってやつですか?
今回資産運用術の執筆にあたり「FIREとは?」みたいな感じで簡単に調べたんですが正直な感想を言わせてもらうと「難しくね?(笑)」って思ったのですが私だけですかね。
理由はいくつかあって1つ目にサラリーマンでも米国株などにコツコツと積み立てていって年間支出の25倍くらいあればFIRE出来るじゃんって考え方があると思うのですが、
ハッキリ言いますがトレーダーでもない一般サラリーマン投資家がしこたま積み立てた金融資産を運用出来るとはとても思えないです。
仮に1億円くらい積み立てたとして年利4%を想定すると毎年400万円くらいは入ってくる計算になりますよね?
そこまで大きく出来たら非常に素晴らしいと思います。
ただ、仮にすごく含み益が乗った状態だとして、安定して成長していると言われるS&P500ですら平気で10~20%は変動します。
1億円積み立てて含み益が2000万くらいあって評価額1億2000万円でその年瞬間的な暴落がありました。
20%も評価額下がっちゃったー
評価額9600万です。まあ、まだ-400万だし問題ないよね。
そのうち上がるっしょ。って言えるなら大丈夫だと思います。
まじで長期投資家向きなのでこのまま頑張って資産を増やして欲しいと思います。
しかし専業トレーダーでも含み益2000万円なくなったらメンタルやられるのに普通の一般サラリーマン投資家がそんなこと起きたら耐えられないと思うんですよね。
私の感覚がズレてるのでしょうか。
次に具体的な利食いのタイミングや個別の戦略がふわふわ過ぎて本当にみんな大丈夫?ってなる点です。
なんかいろんなFIREする為には~みたいな記事を読んだのですが具体的な戦略特に利食い戦略が見当たらないんですよね。
短期のトレード手法の場合は、みんながまねするとそれを狙った人にカモられる場合があります。
ですので基本的にはあまり大っぴらに細かい手法を公開するものではありません。
しかし長期投資なんかは仮に金融資産額が大きくなった場合でも大抵ドルコスト平均法などで上下の振れに強くしています。
その為多少戦略を話そうがあまり関係ないんですよね。
色々と見てるうちにFIREと言う言葉だけが独り歩きしているように感じました。
んー、、このままだと本当の意味で豊かな生活は送れないですよね。
と言うことでちゃんと生活水準を保ちながら出口戦略も含めた長期投資方法を考えてみたので説明に入っていきます。
手法自体はシンプルなので後はご自身のライフスタイルに合わせて調整してみて下さい。
ちなみにですが私はこの手法はやっていません。(笑)
やってねぇのかよって声が聞こえてきそうですが、私は根っこがトレーダーなので年利5%くらいの利回りなんか求めていません。
だから色んな事業にお金を掛けてもっと利益が取れるように働いているのです。
私はトレーダーであり事業家なんですよね。
それこそもっとハイリスクハイリターンが欲しいのでこの手法は使う必要がないのです。
まあその辺をご理解頂ければ幸いです。
そもそも、やるやらないは自由なので好きにして下さい。笑
まず、最初にやるべき事は現在の収入と支出、貯蓄やその他資産の洗い出しを行いましょう。
ここをちゃんと把握しておかなければ月にどのくらい投資に回せるのか、分からないまま投資することになってしまいますので紙に書き出して把握して欲しいです。
把握出来たら今度は具体的な投資計画を決めていきます。
今回は投資に関心のある40才のサラリーマン山田(仮)さんにご協力して貰いましょう。
山田さんの年収は600万円、貯金額は600万円とします。
仮に毎月投資をする場合7万円を投資資金に回せます。
この設定は全国の40代平均年収、平均貯蓄から設定しています。
実情は分かりません。笑
とりあえず山田さんの簡単な資産の内訳が分かった所で、今度は貯蓄から投資に回せる実質の金額を考えていきます。
ここから人によって差が出てくるポイントなので注意して考えていきましょう。
山田さんは貯蓄600万円を半分の300万円までなら投資に回しても良いと考えました。
残りの300万円は何かあった時用の貯金となります。
この額は家族がいるか子供がいるかなど様々な要素を加味して考えてみて下さいね。
全部米国株に突っ込めば良いんだよと言う方がたまにいらっしゃいますがそれはダメです。
私たちは現状日本に住んでいます。
日本で日常生活するをする際に米国株は支払いに使えません。
ドルもユーロも金貨も銀貨も国内株式も日本国内のスーパーやレストランでは決済手段としては使えないのです。
まずはそこをちゃんと理解しておきましょう。
急激な円安になって貯金額が実質目減りしてるとよく言われますがそれは対ドルや対ユーロの話です。
国内で働くサラリーマンが本質的に見るべきは為替相場の変動による物価の上昇です。
瞬間的な円安や円高に気を付ける必要があるのはもちろん間違いないのですが、
実際に為替相場の変動が起こってから半年、1年とかけて実際の物価に影響していくことを忘れないようにしましょう。
まず1番優先すべきは投資をすることではなくあなたやあなたの家族の生活を護ることです。
その次の次くらいに投資をしてお金を稼いでいこうと言う話になります。
米国株や国内株に投資することはあなたのお金を一時的に出稼ぎに行かせていることと同じです。
スマホ、PCから証券会社にアクセス出来なくなった場合、瞬間的に現金化出来なくなるので貯金額と投資額の割振りに注意しておきましょう。
さて話を山田さん(仮)に戻しまして、山田さんは何かあった時用の貯金300万円を手元に残し後は投資に回そうと考えました。
そして月の収入から7万円までは投資に回せます。
簡単な図としてはこんな感じですね。
お風呂とかプールをイメージして貰えると分かりやすいと思います。
私たちの生活のメインとなるお風呂の水位は600万円のところにあり、余力としては300万円の水位まで下げても問題ないと言う判断をしました。
逆を言うと本当に何か私生活でお金が必要な時以外、300万円以下には絶対にしてはいけません。
投資を継続する事よりもこちらの水位維持が第一優先です。
なぜか?
ここの水位を維持できなくなれば最終的に様々な投資先に資金を割り振っていたとしても、投資をやめて生活資金を確保しなければなりません。
それでは今までの投資計画が台無しになってしまいます。
投資は計画的に入口戦略と出口戦略を定めてから資金を投入するのが定石です。
せっかく投資計画が儲かる仕組みだったとしても、あなたの生活資金が足りなくなって投資先から買い戻したら利益を最大化はおろかマイナスになる可能性が高いです。
サラリーマンの強みは安定した収入による生活資金の水位維持力。
そして勤続年数によっての収入増加による高い投資先への入金力が強みです。
ですので金融資産がいくらあればFIREできる!みたいな利益の源泉もよく分からないままの投資を行い、会社を辞めるみたいなことはしないようにしましょう。
ここまでは、投資を行う前の資金管理の考え方をお話いたしました。
ほぼ、全員に共通する概念なので理解しておいて損は無いかと思います。
次の章からは米国株式、特にS&P500への投資について解説していきますよ。
第3章 米国株式の活用
章が進むにつれて難易度の高い投資先の解説になりますので、とりあえず一番簡単な米国株式への投資から解説していきます。
米国株式へ投資と言ってもアップルやAmazonのような米国の個別株へ直接投資すると言う話ではありません。
今回はアメリカを代表する500社の時価総額の平均であるS&P500と言う指標に連動する投資信託を積み立てていきます。
細かい定義や解説はリンク貼っておきますのでそちらをどぞ。
どこの証券会社から買ったら良いのかは証券会社の手数料をそれぞれ比較してみたら良いと思います。
使い勝手と安さで言うならSBI証券とか楽天証券が無難ですかね。
使うならネット証券以外の選択肢はないかと。
間違っても銀行窓口で買ったりするのはやめましょうね。(笑)
手数料で年利が1~3%レベルで無くなりますよ。
そもそもなぜ、S&P500への投資なのかと言うと安定かつ過去の平均利回りが5~6%と常にじわじわと成長しているからです。
利益の源泉はどこにあるのかと言うとアメリカの人口増加によるGDPの増加ですね。
簡単に言えば経済成長してるって話です。
経済成長による株価上昇が顕著に反映されているのがS&P500と言う指標になるんですね。
現状だと一番暴落に強く、安定して成長を続けています。
投資の神様であるウォーレンなんとかさんもS&P500積み立てときゃ何とかなると言ってるくらい実際強いです。
もちろんNASDAQやダウと言ったアメリカの指標への投資も優秀な投資先ではあります。
しかし構成する銘柄数の少なさや目先の景気動向に敏感に反応する傾向があるので変動値幅(ボラティリティ)を求めるトレーダーには良いのですが長期投資家にとっては心臓に悪いです。
上の2つはS&P500とダウの過去のチャートになりますが、両方米国株ではあるので同じような動きをしています。
ただ、コロナショックの際のダウの値幅がすごいですよね。
ダウで-40%にも及んでいます。
なかなか起こる暴落ではありませんが長期で保有している場合必ず遭遇することになるので暴落に強いS&P500の方に投資しましょう。
ちなみにですが少し前にレバナス(レバレッジNASDAQ)と呼ばれる投資商品が流行りましたがレバレッジを掛けて長期投資するのはおすすめしません。
上がればもちろん倍の額儲かりますが、下がれば倍額で損失が出ます。
基礎知識の章でもお話しましたが第一優先は生活資金の維持です。
仮にレバナスに投資したとしてコロナショックのようなことが起きた場合、瞬間的な含み損に耐えられない可能性が高いです。
長期的に資金管理がしっかり出来ていれば勝てるゲームでもベットする金額が大きすぎれば結局運ゲーになってしまいます。
分かって運ゲーに持ち込むならまだしも理解せずに投資しては負けるべくして負けるので注意しましょう。
中途半端なことするくらいなら短期トレードにして利益を取りに行った方がまだましだと思います。
レバナスがだめだと言うよりは本来の目的からずれてしまっては意味がないですよって話です。
さて、簡単に米国株式市場の解説をしましたがここからはどのように投資していくかお話していきます。
賭け方の話をしていきましょう。
はい、先ほどの汚い図ですね。
意味が伝われば良いのです。笑
という事でS&P500連動のインデックスファンド(投資信託)に5年間で500万円を積み立てていきましょう。
ここでの5年500万円は仮の数字なので人によって変わると思います。
その辺は好きに調整して下さい。
今回は山田さん(仮)の資金状況から現実的な感じの数字にしてあります。
5年で500万円を積み立てる場合、60ヶ月なので毎月8.333万円を積み立てることになります。
今回の場合、毎月投資に回せる資金が7万円あるので計算すると余剰資金300万円が毎月1.333万円ずつ減っていくことになりますね。
5年後には生活資金口座に520万円(なんかあった時用貯金300万円、余剰資金220万円)
S&P500への積み立て投資金額が500万円になっているはずです。
ここまでは少し投資を勉強された方ならだいたいやってますね。
積み立て投資をやったことの無い方に少し補足しておくと、
個別株への投資のように1単元ごとに買わず、株価が高い低いに関係なく一定期間定額で買い付ける投資の仕方をドルコスト平均法と呼びます。
詳細についてはググってみて下さい。笑
簡単に言うと今回の場合S&P500の5年間の平均株価=買い付け単価(トータル入金額500万円)になります。
これでとりあえず500万円分を入金したS&P500お風呂が出来上がりました。
5年後の資産内訳を図にするとこんな感じ
この時点で平均利回り6%で計算すると84万円(税抜き)ほどの利益が出ているはずです。
もちろん理論上なので暴落すればマイナスになりますけど。
その場合の立ち回りも解説していきます。
積み立て投資の複利運用の計算はググったら出てくるので色々といじってみるといいでしょう。
この時点で含み益84万円がありますが84万円分利益を確定させちゃって下さい。
普通の人はここでえっ?っとなるかもしれません。
しかし5年間も利食い無しで投資をやってきて報酬も無しじゃ実生活の水準は何も変わらず、ただ株価を上げるのを手伝っている人になってしまいます。
その辺は価値観の問題にもよりますよね。
しかし私個人の意見として金融資産をあからさまに肥大化させるのは一般サラリーマンにはメンタル面で結構きついと思っています。
暴落時に含み益を減らしメンタルをやられるくらいなら、年に1度もしくは数年に1度くらいのペースでちゃんと利益を確定させて美味しいものでも食べた方が健全だと考えます。
その辺のメンタル管理は経験値によってもだいぶ差が出るので、ご自身の経験やリスク許容度に合わせて調整してください。
私はトレーダーとして活動していましたが、自分のメンタルを基本信用しないようにしていました。
余計なことをするのが人なので、多少余計なことをしても計画が崩れないように仕組みを整えておくことが重要です。
話を戻しまして、84万円の利益を確定させても評価額500万円分のS&P500の投資信託が残っています。
ここまでは5年間積み立て複利運用での投資で利益を出したと言うことになりますね。
複利運用分の利益は利食いしましたが、年平均利回り6%くらい出る500万円のお風呂はそのまま残っています。
ここから6年目以降は単利で利益を取っていきましょう。
お風呂の水位500万円は翌年に530万円に増えているはず。(もちろん理論上です)
その場合は複利運用の時と同じように30万円分の利益を確定して下さい。
これで毎年30万円は単利で取り出せる仕組みになります。
ただ、、そんな簡単に上手いこといくわけないですよね。笑
そこで年によって評価額がマイナスになった場合はマイナスになった金額を12回で割って翌年1年間で積み立てを行います。
簡単な例を上げるとこんなイメージですね。
1〜5年間/500万円/6% (複利運用) 評価額584万円(+84万円)
6年目/500万円/6%(単利運用)評価額530万円(+114万円)
7年目/500万円/-10%(単利運用)評価額450万円(+64万円)
トータルで見れば普通にプラスではありますが評価額が下がってしまうと500万円の単利運用では無くなってしまいます。
ですのでこの場合は500万円まで資金を継ぎ足してお風呂の水位を保つ必要があります。
ただ、足りない分を一括で買い付けてしまうと価格変動リスクが大きくなってしまいます。
ですので1年間12回に分けて足りない分の積み立てを行います。
50万円分足りないなら毎月4.16万円を積み立てて直しですね。
こうすることでS&P500のお風呂の水位は毎年500万円で保たれることになります。
評価額がマイナスになって積み立て直しのタイミングは見た目は良くないです。
しかし、S&P500が下がっているタイミングで安く仕込み直せるのでその後大きく利益を取り出せる可能性が高いです。
マイナス年に利益は出ませんが来年、再来年の利益の為にしっかりと500万円は維持していきましょう。
仮に評価額が30%以上マイナスになる場合は1年間で損失額を積み立てるのが難しいかもしれません。
その場合は積み立て期間を伸ばして対応しましょう。
暴落は絶好の買場なのでお金を突っ込んでいきたいですが生活資金の300万円の死守が最優先です。
その辺は割振りのバランスを見て対応していきましょう。
運用イメージ
1〜5年間/500万円/6% (複利運用) 評価額584万円(+84万円)
6年目/500万円/6%(単利運用)評価額530万円(+114万円)
7年目/500万円/-10%(単利運用)評価額450万円(+64万円)
8年目/500万円/8%(450万円単利+50万円複利)評価額536万円(+100万円)
9年目/500万円/7%(単利運用)評価額535万円(+135万円)
10年目/500万円/5%(単利運用)評価額525万円(+160万円)
長々と書いてきましたが最後にS&P500の積み立て戦略のまとめに入ります。
S&P500は非常に安定して成長してるとはいえ株式市場に投資している為、損益がそれなりに振れます。
こればかりは仕方ないので複利運用と単利運用をバランスよく使い市場の成長を上手く抽出しましょう。
1.任意の期間で目標の金額まで投資資金を積み立てる
今回は5年500万の積み立て複利運用
月8.333万円×60ヵ月
理由:市場変動の影響を抑え複利運用分で最低限利益を確保すると共に単利運用の種銭にする。
2.積み立て完了後は単利運用に移行し利回り分を毎年利食いする
複利運用分の利益は確定(ご褒美)
理論上毎年6%前後利益になるので利益分を確定させましょう。
確定時期はセルインメイの5月もしくは年末商戦前の11月後半が株高になりやすいのでおすすめですね。
マイナス年は減った金額分を1年で積み立て直しましょう。
安く買い直せるチャンスなのでプラスに考えます。
余剰資金があるなら単利運用資金の増枠を考えても良いですね。
例 マイナス年 500→470万円
-30万円/12 月2.5万円
60万円増枠 月5万円
7.5万円積み立て 運用額560万円へ増枠
翌年利回り6%だった場合
560万円積み立て完了と共に評価額589万円になっているので29万円を利食いして560万円の単利運用に移行するとスムーズだと思います。
複利運用のデメリットは利食いのタイミングの難しさにあります。
雪だるま式に増えるのは結構ですが、その分損益もかなり振れます。
含み益は確定益ではありません。
損益変動がストレスになるくらいなら最初から単利運用で運用スキルを学びメンタルも安定させましょう。
資金管理の基礎が出来るようになれば、大きな金額にもストレスを感じず計画の一部として運用することが出来るようになります。
何でもかんでも積み立てりゃ良いってもんじゃありません。
生活資金を第一優先とし、単利運用、複利運用それぞれを無理なく使い分け、暴落時に底値を拾っていけるよう準備しておきましょう。
今回はS&P500の投資信託を活用しましたが様々な投資に共通した運用方法です。
他の投資商品においても活用出来ますので色々と試してみると良いでしょう。
さてここまでを無料公開としこの先からはもう少しリターンを取りにいく国内株式戦略を解説していこうかと思います。
一応無料の部分だけでも本質が伝わるように書いたつもりです。
ぜひ上手くご自身の中でカスタマイズして頂き、儲けて欲しいと思います。
そして儲けたお金で私からコインを買って下さい。(笑)
疑問や質問、その他ご相談したいことがございましたらご連絡お待ちしております。
感想だけでもぜひ。(笑)
それでは読んで頂きありがとうございました。
購入して頂いた方は引き続きよろしくお願いいたします。
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