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発達障害があるママの子育て

大人の発達障害があるママの育児の感想

背景
・結婚後、発達障害(ADHD、ASD)がある事が発覚
・コンサータを服薬しながら妊娠
・妊娠7ヶ月で休職、その後産休、育休
・現在生後4ヶ月男児を育児中

出産前までの不安と現在の感想
・赤ちゃんは目が離せず、集中力が必要なため、自分では赤ちゃんを危険な目に合わせてしまうのでは?
→育児は仕事程の集中力を必要としなかった。危険になりやすい事柄(ベビーベッドの使用、ソファーの使用)を避ければ、気にする事は風呂場で顔を水に沈めないようにする事くらい。

・自分が発達障害だと、子供も発達障害になり、辛い目に合わせてしまうのでは?
→自分の生きづらさは、コミュニケーションの問題が大きいが、子供は今のところ問題なくコミュニケーション面において発達している。親が発達障害だからといって、100%子供も発達障害があるとは限らないのかもしれない。たとえ親が発達障害がなかったとしても、将来色々な病気や障がいを持つ可能性があるので、自分で決められない事は諦めると良いと思った。

・育児はマルチタスクなので、発達障害ママは育児に不向きでは?
→子供が泣いている時、すぐにミルクをあげたり、おむつ替えしなくても、子供が、死ぬ事はない。色々な事が重なる事があっても、優先順位が分からなくなる事はほとんどなかった。洗濯や片付けなど、作業をやり始めて途中で止めてしまっている事が多いが、1日の内のどこかで続きをすれば良いので、スケジュールに追われるような気持ちにはならなかった。1日の内に家事が終わらなくても、迷惑かける人もいないと思う(夫の洗濯物もあるだろうし、料理も家族で食べるならば、妻が洗濯や家事を必ずしなければいけない理由もないので)。聴覚過敏があると、赤ちゃんの泣き声が煩いかもしれないが、共感力が乏しいので、泣いている時に心が掻き乱されず、冷静に育児をする事ができる。

・自分が体調を崩したり、赤ちゃんが好きに慣れなくて、育児放棄してしまうのでは?
→産んで2ヶ月程は我が子が可愛いと思わず、義務感で育児をしていた。母乳を与え続けていたら、ある日を境に急に我が子も、他の子も可愛くなった。毎日「今日も可愛いね」と言い続けた事もあったので、可愛く思えるためにできる事をしておくと良いかもしれない。よく通院し、訪問看護も受けているため、虐待に繋がるような気持ちや行動があれば、改善策を一緒に考えて貰う事ができる。

発達障害ママの育児上の強み
・赤ちゃんの感情に左右されない
赤ちゃんがあまりにも泣く時、「私が泣きたいくらい」と言った、相手の感情に左右される事がない。

・育児が思うようにならないとそもそも思わない
スケジュール通りに自分の日常が進まないので、完璧な育児を目指そうとそもそも思わない。物事は思うようにならないがデフォルトなので、育児で思うようになったら、その方が驚きである。

・周囲のサポートが充実している
メンタル不調になり易い傾向があるため、産後鬱にもなるものだと思い、産後ケアや訪問看護など、色々サポートを紹介して貰える。

・固定観念に縛られた育児になりにくい
「母親が3歳まで我が子の面倒を見るべき」「離乳食は手作りでないといけない」「保育園に預けるなんて可哀想」などの信念を持っている人からのアドバイスを貰っても、画期的なグッズを使いこなして、周りのサポートを受けた上で環境に合わせた生活が送れるため「心配してくれてるのね」くらいの気持ちで過ごせる。よく、こちらをコントロールしないと気が済まない人達がいるが、たとえ実親でも、そのような人達とは物理的にも距離を置いた方がいい。

発達障害ママが注意しとくと良い事
・自分の体調
頑張り過ぎて倒れるまで自分で気付けない事があるので、休められるようなサポートを得ておく事。自分が倒れたら、子供の面倒を見てもらう事が困難になりやすい。

・子供の安全
調乳を間違えたり、溺死させたり、火傷させたりしないよう、使える便利グッズ(液体ミルク、調乳ポッド、ベビー布団など)を事前に調べ、積極的に使い、どうしても自分で注意しないといけない事(風呂場の溺死、抱っこ中の落下など)をできるだけ減らす。

・子供への接し方
共感ができていない時言われる事があるが、子供の愛着形成とその後の発達に共感が大事らしいので、本人の成長にどのような言葉かけや、接し方が良いのか調べ、実践できるようにいくつか心がけておく。

感想
・育児がすごく大変だと出産前は思っていたが、子供の気質により育児の難易度が変わるので、育て易い子だと、発達障害ママだとしても、そこまで育児は大変ではないと感じた。定型発達ママだとしても、育て難い子や、多胎の可能性もあるので、育児の大変さは発達障害のママだと大変という事もないと思った。
・産後も引き続き服薬できない可能性があるので、働き方の見直しが必要になるかもしれない。
・主治医や、担当助産師からも育児が上手くできていると言われたため、発達障害ママだからこそ、育児が向いている可能性もある。

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