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自然分娩の感想

発達障害妊婦の自然分娩の個人的な感想

背景
・発達障害で通院中のため、心療内科と産科が併設された、ハイリスク妊婦を受け入れてもらえる病院で出産。
・出産の痛みが怖いので、無痛分娩を希望していたが、受け入れ先の病院は無痛分娩は選択できないため、断念。
・母体も胎児も出産時には特に異常が無かったため、自然分娩で出産。
・軽度の側弯症。

時系列順の痛み
・初産のため、陣痛に気がつかず、お印があったため、産科に予約外受診。受診時には子宮口4cm開大、3分間隔の陣痛だったが、陣痛か前駆陣痛か分からなかった。痛みはすごく軽い生理痛くらい。自分は痛みに強い人間だった事を知った。
・子宮口が5cmくらいになると、3分間隔で明らかに痛いと感じるようになった。痛みは骨盤が熱くなり、締め付けられるような感覚。陣痛が来ていない時でも、余韻の痛さは陣痛がない時でも感じる。痛い時も会話は可能だが、出来れば痛みを耐えていたい感覚になる。
・内診を兼ねて横になると、激しい下痢のような痛みがあり、何かを握りしめてないと耐えられない痛みになる。座ってた方が楽で、アクティブチェアに乗ると痛みが少なくなった。ソフロロジーを推奨している病院のため、妊娠中に聞いていた、吐く時間を長くする呼吸を行っていたが、息を吐く時に唸ってた方が楽だった。痛み逃しのために、お尻を押してもらうと痛みが少なくなり、押して貰わない時が怖くなる。
・卵膜が出てくるタイミングで、アクティブチェアから分娩台に移動するも、寝た姿勢で痛みが増す。痛みの種類は激しい下痢な事は変わらないが、排出したい気持ちが湧く。排出する方に力を向けた方が良いのか悩み、最初は敢えていきまなかったが、いきんだ方が良かったようだった。
・破水した後、分娩台の形を椅子型に変える。痛みの種類は酷い便秘の時の痛みに変わる。子宮口が全開する前の痛みの方が痛みは強かった。陣痛の痛みは、強いものと弱いものがあり、弱い陣痛でもいきむと疲れが増した。1回の陣痛の中で、いきむ事ができる回数は3回から5回だった。長時間続けていると、痛みよりも疲労の方が勝る。
・頭が出るタイミングで、長座体前屈の時に硬い筋肉を無理に引っ張る時の感覚に似た痛みが会陰に起こる。頭の1番大きい所で筋肉が裂ける感覚が一気に来るが、赤ちゃんが生まれると裂ける痛みはなくなる。
・胎盤の1番大きな部分が出る時、子宮口5cmになった時くらいの痛みが数回くる。排出出来れば痛みは治る。
・避けた会陰の縫合のため、麻酔を注射するが、ワクチンの筋肉注射くらいの痛みと感覚がある。
・麻酔をしてから縫合するが、麻酔して直ぐに縫い始めるため、刺される痛みがあり、身体が逃げてしまう。出産までの痛みの中で、1番痛かった。
・カンガルーケアをするが、子宮復古をし始めている部分を赤ちゃんにお腹の上から蹴られるため、耐えられない痛みではないが、赤ちゃんよりもお腹に気を取られる。
・膀胱の機能を良くするため、分娩台から降りてトイレに行く。歩けなくなれくらいの腰痛のような産後の痛みで、何かに捕まらないと歩けない。

赤ちゃんが産まれた時の感想
・長かったお産が終わった事の達成感があった。
・赤ちゃんに出会えた嬉しさなどがあるのだろうと、妊娠中は想像していたが、無事に産まれた事への安堵感はあったが、感動はしなかった。
・自分の子だと言う実感や、親になった実感などは湧かなかった。

お産に対する感想
・経産婦の友人に出産の痛みに聞いたところ、人によって表現は異なるが、お産の痛みは圧迫の痛みの部類に入る事がイメージ出来ていたため、どの段階も回数や長さは異なるが、経験した事のある痛みだなと思った。お産の痛みよりも痛い経験があった事が大きいかもしれない。
・ソフロロジーは妊娠中に調べたり、教えてもらったりしたが、体得は難しそうに思えたため、出産は長く息を吐く事だけに集中するのみとなった。分娩室にかかっていたソフロロジーの音楽は気が紛れたので、役立った。産後も音楽が頭から離れず、出産中にかかっていた音楽を聞くと、痛みが蘇りそうな気がするので、分娩室で好きな音楽とかは選ばない方がいいかもしれないと思った。
・次に出産する時は、今回よりも時間がかからないだろうな、という気がするが、選ぶ事ができるならば、やはり無痛分娩を希望したい。
・出産は皆が経験できるものではないため、何度もやりたいものではないが、人生観を広げる良い機会だと思った。
・血を見るのが少し苦手だが、自分の胎盤と臍の緒を見せて貰う事にした。想像していた物と違い、かなり丈夫そうで、真剣に魅入ってしまった。赤ちゃんよりも胎盤と臍の緒の方が感慨深かった。
・病院のスタッフの方達に長時間ずっと介助していただいて、頭が下がる。いつまでも終わらない気がしていたので、声かけをしてもらう事でめげずにいられた。

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