仮定法・直説法


「〜だったらな〜」「もし〜だったら〇〇なのに」
くらいの日常でよく使う表現。
話しての気持ちによって使い方がめっちゃ左右されるやつ。

《 直説法: Indicative Mood 》

直説法 → 現実に起こりそうだな〜 ( 話しての解釈:現実の世界 )
時制(動詞の形)は現在(完了)・過去(完了)及び各々の進行形・未来, それぞれの時制で表す

・ If I am a coward, you are another.〈現在形〉
 / 私が臆病者であるならば、あなたは別の人間です。
・If she was sick, why didn't you take her to a hospital?〈過去形〉
 / 病気だったら病院に連れて行ってあげればよかったのに。
・If I buy a dress, I will go to the party. 〈未来形〉
 / ドレスを買ったらパーティーに行くよ。

《 Willを使った直説法 》
・If we take the bus, it will be cheaper.
 / バスに乗ればもっと安くなります。(haven't got on the bus yet)
  ※ バス代が安くなるという事実より仮定法ではなく直説法となる



《 仮定法: Subjunctive Mood 》 

仮定法  現実には起こらないだろうな〜 ( 話しての解釈:妄想の世界 )
現実と異なることを表すので、区別するために動詞の過去形を用いる

 / 宇宙に行ったら、エイリアンと友達になります。

仮定法では「絶対ないわ〜」て時に通常ではない動詞の形をとる場合がある
・If I were you, I wouldn't buy that coat. 
・I'd go for a walk if it weren't so cold.
・I wish Mari were here.

《 indicative mood AND subjunctive mood 》
※ 日本語では直説法と仮定法は区別されない

「 もし300万円あったら ・・・
 ・大人 → もし300万円あったら車を買う 
      ( If I have 3 million yen, I would buy a car. )
 ・子供 → もし300万円あったら
     ( If I had 3 million yen, I would buy a car and my house. )

話しての解釈で直説法か仮定法が別れる。
大人が「もし300万円あったら車を買う」という話は現実的であり、可能性は0では無いので直説法を用いることができる。
しかし収入も貯金も無い人が話してだと、また使い方は異なってくるかな。

子供が「もし300万円あったら」という話はあまりにも現実からかけ離れているので仮定法。もし話し手がyoutuberで沢山稼ぎがある子供であれば直説法で話すのも有りなのかもしれない。



《 仮定法現在: Subjunctive Mood Now  》 

□ 仮定法現在 → (今)〇〇なら、△△だと提案・要求する
現在、実現されていないことへの願望や願いを提案したり要求したりするときに使う表現
 ( 話しての解釈: 私がいいと思うこと )
”S + Verb-1 + that + S + (should) + present simple verb ~”
※ Verb-1は提案・要求・命令を表すもの、またShouldは省略可

・The teacher recommend that she study more english.
 / 先生は彼女がもっと英語を勉強することを勧めます。
 ( not studies )

※ 仮定法現在だけ仮定法っぽく無いきがする。。。


《 仮定法未来: Subjunctive mood Future  》 

□ 仮定法未来 → もし今後(未来)〇〇なら、△△なのにな〜
現実には起きないけどちょっと起こったらいいのにな〜
 ( 話しての解釈:妄想の世界 )
現実に起こる可能性が低い=①、可能性が①よりも低く予測できない場合=②というイメージが含まれている
① If節の中が ”were to + verb” 主節の助動詞が ”would” 
② If節の中が ”should + verb” 主節の助動詞が ”present simple・past”

・If I were to win the lottery I would move to another flat.
 / もし宝くじに当選した場合は、別のアパートに移動します。

・If you should meet her, please tell her to call me.
 / 万一、彼女に会ったら、私に電話するように言ってください。



《 仮定法過去: Subjunctive Mood Past  》 

□ 仮定法過去 → もし今、〇〇なら、△△なのにな〜
現実には起きないけど今起こってくれたらいいのにな〜
( 話しての解釈:妄想の世界 )
① If節の中が ”past verb” 主節の助動詞が ”Auxiliary past verb + verb” 

・If I had a lot of money, I would buy a new car.
 / もし沢山お金があったら新しい車を買うけどなー。
 (= I haven't a lot of money )



《 仮定法過去完了:Subjunctive Past Perfect 》 

仮定法過去完了 → もしあの時(過去)に〇〇だったら、△△だったのにな
現実には起ってないけど起こってたら...だったのにな〜
( 話しての解釈:妄想の世界 )
過去の事実とは異なることを表す。主節では “would/could have pp” 、if節の中では “had + pp” という形で表されるのが一般的

If I had known you were in hospital, I would have gone to visit you.
 / もしあなたが入院していることを知っていたら、私はあなたを訪ねてきたでしょう。(= I didn't know, So I didn't go to visit you )
If I had seen you, I would have said hello.
 / もし私があなたに会っていたら、私は挨拶したでしょう。
  ( not If would have seen you )



《 Wishを使った仮定法 》 

※ 願望が叶う可能性が低い、または起こる可能性のない願望

□ 仮定法未来 → 現実には起きないけどちょっと起こったらいいのにな〜
 
( 話しての解釈:妄想の世界 )
未来系は ”wish + 現在形”という形を用いる
※ I wish you would ~ (あなたが~してくれたらいいのにな)
※ I wish you could ~ (あなたが〜できたらいいのにな)

・I wish you all the best in the future . 
 / 今後の活躍をお祈りしています。( but very difficult all the best. )
・I wish I would stop smoking.
 / 煙草をやめればいいのに。( but I can't stop smoking. )

□ 仮定法現在 → 現実には起きないけど今起こってくれたらいいのにな〜
( 話しての解釈:妄想の世界 )
現在系は ”wish + 過去” という形を用いる

・I wish I were you.
 / 私があなただったらいいのに。( but I’m not you. )
・I wish I knew what to do about the problem.
 / どうすればいいのかが分かればいいのですが。( but I don't know. )

□ 仮定法過去 → 現実には起ってないけど起こってたら...だったのにな〜
 
( 話しての解釈:妄想の世界 )
Wishには 「後悔や惜しむ感情、そして不満」などのイメージが含まれる。また、If節のように“had + pp” という形を用いる

・I wish I'd known that Mika was ill. I would have gone to see her.
 / ミカが病気だったことを知ってたらなー。彼女に会いに行ったのに。
  ( but I didn't Know. )
・Do you wish you'd studied science instead of languages?
 / 言語の代わりに科学を勉強したいですか?
  ( you didn't study science. )


※ ”hope” は"wish" と同じような意味を持つが、仮定法では使わない
hopeは「実現の可能性」の意味が含まれており、仮定ではなく希望や期待を表す時にもちいる

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