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小説 万テチョライフでレベルアップ~よりそう Season2 ~ 32


結城さんが帰った後の動揺を見てくれたんだろう。マスターが小さな一口分のケーキと一緒に運んでくれた言葉が自分にとって癒しの甘さになった。

やっぱり結城さんの教え方がうまいんだろうなーー。カフェキムンのマスターもここの寺田さんもサービスのタイミングが本当にすごいレベル。
客は自分1人ではないのにどうしてそんなに全体を見れるんだろうなー。

とにかく気づいたことを手帳にメモする。

『マスターたちの目の届き方がすごい。』

書いてから、自分の語彙力に若干落ち込んだ。

そのあと、今日の1日のことをいろいろ手帳に書き込み始めた。
『赤杉先輩との会話。抽象化力。おれもほしいなぁ。』
『自分の1日1個やりたいことをやるスタイル。これは自信を持って良さそうだ。』

『手帳と万年筆が広げてくれた世界。
これは自分がラッキーだったと思っていたけど、そのチャンスを活かせたのは俺の頑張りだといってくれた部長。部長の言葉を信じよう。
今日はとてもいい日だった。』

最後に万年筆で花丸を描く。
うん。今日はよくやった。

そして残りのコーヒーを飲み切った。

「ありがとうございました。とても美味しいコーヒーでした。」自分もしっかりお辞儀する。

「ありがとうございました。また、今度いらしてください。次はえりこさんと一緒でも大丈夫ですよ.お爺さまには内緒にしておきますから」

うん? どういうことだ?
と考えながら、たまたま立ち寄ったカフェ『マァム』を後にした。

帰って休んでいたら、寝落ちしていた。
あっという間に翌日になった



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