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【遊戯王MD】デモンスミス、良くない
早速自己紹介除いた初記事になります。
皆さんもご存知の通りマスターデュエルにてデモンスミスが2025/02/06のアップデートで追加されました。
今回はそんなデモンスミスがいかにアホか、またMDと紙の当時環境を比較した上でMDのデモンスミスがどう化けるか。偏見と独断を交えながら説明していきます。
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・そもそもデモンスミスとは
まさに新時代、12期。
スネークアイ、ホルス、炎王、ユベルなど様々な環境変遷が巻き起こったOCG。
レギュラーパックで1枚1000円のカードが平気で出るようなインフレの年でした。(去年もそうだろと言われたら否定できない)
そんな中風のように現れたテーマ。
それこそが「デモンスミス」だったのです。
彼らは言うならば新時代の出張パーツという所でしょうか。
今までの出張パーツでパッと思いつくのは勇者、クシャトリラ。強いものではホルス等でしょうか。
言葉だけではどうヤバいか分からないと思うので展開写真と共に説明していきます。
・スミス、どうやばいの?
展開説明した方が早いのでまずはそこから。1枚初動展開です。
初動:魔を刻むデモンスミス1枚
①魔を刻むデモンスミスを手札から捨て刻まれし魔の詠聖をサーチ。
②詠聖効果で魔轟神ルリーをサーチし、そのままルリーを手札から捨てる。
③手札から捨てられたルリーを墓地から蘇生。
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④ルリー1体で刻まれし魔の鎮魂棺をSS。
⑤鎮魂棺の効果で自身をリリースし魔を刻むデモンスミスを蘇生。
⑥墓地に存在する魔を刻むデモンスミスの効果でルリーか鎮魂棺をデッキに戻し自身をSS。
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⑦魔を刻むデモンスミス2体で刻まれし魔の大聖棺をSS。
⑧大聖棺の効果で墓地のルリーとデモンスミスを戻し刻まれし魔ラクリモーサを融合召喚。
⑨ラクリモーサ効果で墓地の魔を刻むデモンスミスを蘇生。
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KONAMIは何をしているのでしょうか。
手札1枚からリンク2モンスターとレベル6モンスター2体が出てきてしまいました。
これには勇者ギミックも白目剥いて逃げ出すでしょう。
ともかく、デモンスミスがやばい理由としては
①手札1枚からこの盤面が出来上がる
②この動きをしてなぜか制約やデメリットが存在しない。
③本展開前の誘発受けが出来る。
等そんなところ。
そんなデモンスミスと相性のいいカードも見てみましょう。
召命の神弓-アポロウーサ
先程説明した最終盤面からそのまま3素材ウーサが出せます。馬鹿です。要するにこれだけで3妨害増えちゃうわけですね。
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永遠の淑女 ベアトリーチェ
何が淑女なものか、相手ターンと自分ターンにフリチェで墓地肥やしをします。あくまでこの動きは出張の動きなので他テーマサポートカードを落とすもヨシ、ある時はロールバック不知火語というやべー動きも出来るカードです。
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DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザーまたDDDのカードが悪用されてるよ…モンスターをSSする効果を含むカードの効果を無効破壊します。ターン1がないのでエクシーズ素材分効果が使えます。強いね。
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閉ざされし天ノ月(サロス・ナンナ)遊戯王名前読めないランキングトップtierカードこいつは展開補助に使います。デモンスミスカードが初期手札に引けてない時に2体の効果モンスターでこいつを出すと光悪魔なのでルリーの代わりになるわけです。つまりこいつからデモンスミス展開に繋がると。こいつもまさかデモンスミスに巻き込まれるなんて思わなかったでしょう
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などと言った所でしょうか。挙げればキリがないのでこの辺にしておきます。
・紙においてのデモンスミスが与えた影響
説明した通り凶悪すぎる出張パーツとして生まれ落ちたデモンスミス、では実際どのような影響を与えたか。
デモンスミスは今まで弱かった、弱くなったテーマの底上げに活用することが出来ました。オルフェゴールなど墓地にカードを必要とするデッキに採用することで安定性を高め、まさにマイナーテーマの救世主と言えるような活躍でしょう。
…
そんな訳ないだろうが!!
もちろん弱いデッキが救われたのも確かですが、縛りのなさ、お手軽さのおかげ(せい)で環境テーマにもバカスカ投入され結果起こったのは環境外テーマと環境テーマの壁を厚くしただけでした。
デモンスミス1枚からリンク4モンスターやランク6エクシーズがいとも簡単にポンポン出てくる様はまさに地獄です。
ということで環境への変化をOCGの2024年6月、まさにデモンスミス大混乱時代のtier表を使って説明していきます。
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一見デモンスミスの名前が見えないですね。早まらないでください。あくまで出張パーツとしての動きなのでtier表に乗っていないのですね。では一体どれだけのテーマがデモンスミスと手を組んでいたか。
ティア表のテーマで言えば
「スネークアイ」「R-ACE」「ユベル」にデモンスミスが使われていました。
スネークアイ、R-ACE、ユベルどれも元から強かったテーマですがそこに拍車が掛かり猛烈な誘発受けの良さ、そして妨害数の多さによりますます盤面強化されていきました。
正直ユベルに関しては当時十分tier1性能であったと思いますが。
とにかく大量のデッキに雑投入されたデモンスミス、そんなカードが許される訳もなく…
・OCG、スミス大量規制
やっぱりそうなるだろう、と。
それでは10月1日に行われた規制一覧を見てみましょう。
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はい、色々申したいところはありますが今回はデモンスミス周辺のみ着目していきます。
まず本題のデモンスミス関連。
永遠の淑女 ベアトリーチェ 禁止
だろうなと思いました。こいつは言うことないです。監獄の中を楽しんでください。
魔を刻むデモンスミス、詠聖制限
正直当たり前でしょう。これでもまだ動けちゃうデモンスミスが恐ろしい。ただ初動数がごそっと減ったので先程あげたサロスナンナなどの活用が必要になりました。
そしてデモンスミスと相性の良かったデッキパーツの制限
ディアベルスター、ポプルス、篝火制限
明らかにやりすぎましたね。初動がかなり多かったのに対し妨害数は並のデッキを超えていました。
ただ正直今のOCGであの規制量は可哀想だと思います。
ファントムオブユベル制限、ナイトメアスローン準制限
ファントムオブユベルは1ターンに1回しか融合召喚できないという縛りがなく展開中のリンク素材にこいつを1回経由しつつ最後にもう1回出てくるという意味わかんない挙動してたので当然でしょう。ナイトメアスローンは初動札の削減という所でしょうか。
この様に数多のデッキに巻き添え規制を食らわせたデモンスミス、そして遂に2025年2月…
・MDに襲来、毛が生えた程度の規制
2月3日 14時。お知らせ欄に2件の通知が来ました。
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環境大爆発の火蓋が切られた訳ですね。
そうなるとさすがに事前規制はあるだろう…と。次のお知らせに目を伸ばすと
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よく聞けコナミ…
様子見準制限は制限の意味を成してないぞ。
という事で最悪な死亡宣告をされたまま2025年2月7日17時。
ついにデモンスミスが実装されてしまいました。
と言ってもイマイチMDでの影響が掴めていない方もいるかと思いますので当時紙環境と比べていきましょう。
・紙との相違点
①増殖するG準制限
紙だとデモンスミス規制と同時に規制されたG、なんとMDでは一足先に規制されています。
デモンスミスへの有効な対抗策であったGが準制限の状態でスタートするのは割と痛いんじゃないでしょうか。
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②スプライトエルフの生存お前なんで生きてんだよ、おかしいだろ。
先程挙げたベアトリーチェでレベル2の有用なモンスターを落とし何らかの手段でエルフを出してそのモンスターを釣り上げる、なんてことが出来てしまいます。
まあ弱い訳もなく普通に強いでしょう。
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③ドラグーン、アナコンダ同時生存
ありえない(あってほしくない)世界線ですね。
MDでは試験的レギュのせいか元禁止カードが全て無制限で放たれるというパンデミックが発生しています。
その中の1つがレッドアイズオブドラグーン。最近OCGでは規制解除されましたがアナコンダがないからです。
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④アザミナ早期実装
OCG7月に実装された「アザミナ」というテーマ。
スネークアイ、白き森と相性が良くこれまたアザミナの動きには縛りが存在しません。そして万能無効もあったり。勇者ギミック強化版みたいなものですね。
展開途中に罪宝を絡められるのでそのままスネークアイ展開できたりもします。
そんな物がなぜか今回の同パックに封入されています。
まさに使えと言わんばかりの実装です。
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これらを踏まえた上でMD版だとどう化けるかエアプなりの持論を綴っていきます。
・MDだとどうなるの?
まず増殖するGの準制限規制により当然デモンスミス展開が通りやすくなります。キツイです。
そしてエルフもそうですが何よりヤバいのがアナコンダ、適当にベアトをサポートに使ったらベアトと大聖棺でアナコンダ→ドラグーンってまた適当な妨害が出来ちゃうわけです。なんで許されてるのかは不明です。
今後はデモンスミスギミックを利用したスネークアイ、ユベル、ティアラメンツ、R-ACEなどが大きく活躍すると思われます。
特にスネークアイに関しては先ほど説明したアザミナとも非常に相性が良くTier2、3まで落ちてたスネークアイですがTier1に返り咲くと思っています。
・おわりに
と言ったようにここからまた大幅なインフレが始まります。ベアト事前禁止かなーとは思ってたのですが運営は販促を優先したようですね。
先程言ったテーマに加え千年出張などもあり、今回のパックで大きく出張ギミックの全体強化が行われたので改めて自分のデッキに採用できるギミック、テーマなど再確認してみるのがいいんじゃないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。