TAKING(タキング)の革漉き機(TK-802)買っちゃった(1)
レザークラフトの世界にはまってしまった中年男性
最初は1万円以内で最低限の道具を揃えて制作を始めましたが、どんな世界でも腕が上がれば上がるほど良い道具が欲しくなるものです。
私の場合は腕の上達はそれほどでもありませんが、良い道具が欲しいと思う欲求が抑えきれません。
さて、レザークラフトをしばらくやっていると「革漉き」という作業が必要になってきます。革と革を貼り合わせる時などに革の厚さを調整するために必要な作業です。
最初は革包丁を使ってやってましたが、こいつがとにかく面倒。きれいに革漉きするためには、革包丁をキンキンに研いでおく必要があります。そして革漉きの技術も身に着ける必要があります。
ええ、頑張りましたよ。不要な革を使いひたすら技術を習得するために漉きまくりました。何度も研ぐから革包丁もちょっとちっちゃくなりました。
努力のかいがあって自分で言うのもなんですが、狙った厚さにすることもできるようになりました。
ですが、面倒な作業であることにかわりありません。時間もかかります。
で、革漉き機が欲しくなったんです。革漉き機一番人気はもちろんNIPPY社のNP-202でしょう。
多くのクラフターさんが使ってるのがこれだと思います。ですがね、とにかく高いんですよ。余裕で30万円超えてきます。中古は?
たしかにオークションサイトで安くで売っているものがありますが、メカに疎い私には中古はハードル高いっす。
で、購入したのがNIPPYのポータブル革漉き機「スカイミニ」です。
これは丸刃じゃなくて剃刀の刃みたいなものを使って革漉きして、切れなくなったら新しい刃に交換するものです。価格は20万円ほどでした。
これいいんです。たまにちょっと革漉きするには全く問題ないです。場所もとりませんし、すごく静かですから夜中でも気兼ねなく使えます。これまで10分以上かかっていた作業も「ウィーン、ウィーン、ウィーン」で1分で終了です。
ですがこれひとつ問題があって、べた漉きは基本的にできません。ちょっと大きめの革を2mmから1.5mmにしたいとか難しいです。刃が新品だったら10cm×20cmの革1枚ぐらいだったらできるかもしれませんが、もうその刃は使えなくなります。替え刃は高いというほどではないけど、そこそこコストかかります。刃も研ごうと思えば研げるらしいけど、面倒くさいっす・・・
ちょっと革の端を漉くという用途だけだったら素晴らしい商品ですが、よりハードに使いたい場合は、やっぱり上位機種が欲しくなります。
やっぱりNP-202を購入しないといけないのかな~ってネットで調べていたら、偶然こちらを見つけました。
あれ?NP-202にそっくり
パチモン?
価格は20万円ほどでスカイミニとほぼ同じ。商品名はTAKING 革漉
き機 TG-802BL。
私の第一印象は「あやしい・・・」でした
まあ、ふつうこういうのは手を出さないのが賢明ですよ。ですが、調べもせずにダメだと決めつけるのは良くない。そこで徹底的にネットをフル活用して調べてみました。
結論:これ、すげえ良くない?
どこを調べても良い評価しか聞こえてこない。某動画サイトでも数は少ないが高評価の動画ばかり。有名どころのクラフターさんも使ってる。耐久性も含めてNIPPY社の製品と同等の性能はありそうです。
商品の良さもそうですが、それと同時に聞こえてきたのは、販売店の対応のすばらしさ。取り扱い方法など疑問点には、とにかく丁寧に対応してくれるとのこと。
こういう機械類は買って終わりではないですから。不具合やメンテナンス、使用方法など親身になって対応してくれるかどうかは非常に重要なファクターです。
「買いだな」
私の中でひとつの決断が下されました
続く