料理嫌いの私が自炊とお菓子作りに夢中になった理由
小学生の頃は毎日何かひとつ作っていたほどお菓子作りに夢中で、将来の夢はパティシエでした。
社会人になってひとり暮らしを始めた頃は、料理が好きでした。
簡単なものばかりだったけど、丁寧に和食を作ってみたり、大好きなオムライスを作ったり、「今日は何を作ろう」と考えるのが楽しみでした。
そんな私でしたが、数年経ってだんだんと忙しくなり、料理を避けるようになってしまったのです。
夫の料理が美味しくて手際も良く、つい頼りすぎてしまうというのもありました。
丸2年くらい体調が悪くてほとんど寝て過ごすような時期もあり、その時に夫を頼り、体調が回復してからは仕事が忙しくなって料理からますます遠ざかってしまった、といったような流れだったと思います。
でもどこかで、前の楽しかった記憶があるからか、「また料理したいな」「美味しいお菓子作りたいな」という気持ちはどこかにありました。
そして最近になり、ちょっとしたきっかけでまた料理を始めるようになりました。
無になれる楽しさが新鮮だった
今年の夏から冬に入るまで、珍しく体調が良い日が続いていました。
16時間断食を始めたことが大きいのですが、これのおかげで生理前後の辛さが軽減したり不眠がほぼなくなったりして、本当に始めてよかったと思っています。
でも最近気を抜いていて夜遅くに食べてしまったり、季節の変わり目ということでいつもの通り体調を崩してしまいました。(10〜11月は毎年体調崩しがちです)
家にいてもぼーっとして仕事が手につかないし、Netflixで今見たいものもないし、何か集中するのも難しいし…という時にぽんっと思い浮かんだのが何か食事を作ることでした。
久しぶりに作ったのはマフィンでした。オレオも入れてみたりして、久しぶりにしては美味しく作れて、夫も美味しいと食べてくれてそれもまた嬉しくなりました。
作ってみてすごく良いなと思ったのが、無になれることです。
「小麦粉どこだっけ」「砂糖は何gで…」みたいに考えることはあるのですが、目の前の作業に集中できる感覚が私にとって新鮮でした。
いつもパソコンを目の前にしてあれこれ考えることが習慣ですが、さまざまな食材を前にしてレシピを参考に測ったり混ぜたり、ひたすら手元を動かすことに集中するのがなんだか心地良く感じたのです。
達成感と挫折のバランスがちょうど良い
料理もお菓子作りも得意なわけではないので、数日いろいろ作ってみて、達成感と同時に挫折もたくさんありました。
「味はいい感じ!」「でも見た目がいまいちだったな」とかいろいろ見えてきて、次の改善点が見つかるのが面白いです。
前はひたすら面倒、料理はただただ面倒なものと思ってしまっていたのですが、この達成感と挫折のバランスが良い感じだということに気がつき、次もやってみようと思えるようになりました。
今の時代、スマホで調べればすぐに解決策や改善点がわかるのもありがたいです。
「料理記録ノート」を作ってみた
久しぶりに料理に興味を持ったこのタイミングを逃さないように!と思って、「料理記録ノート」を作って記録することにしました。
私の傾向として、記録することで継続した達成感を感じられ、また次に繋げる原動力となりやすいので、自炊に関してもせっかくなら記録をつけてみようと考えました。
これが結構いい感じで、その日作ったもののよかったことや反省点を書き出したり、明日はこれを作りたいといった内容を書いておくようにしてます。
私は時々、「何をする気も起こらない」「なんで何もできないんだろう」という暗い気持ちに支配される日があります。(前はそんな日ばかりでしたが、いろいろな工夫の末最近は時々になりました)
「何か美味しいものを作ろう」という気持ちは、そんな暗い気持ちを上書きしてくれます。
頭を空っぽにして目の前の食材に集中し、気付くとキッチンが美味しい香りに包まれて、食べた後に嬉しい気持ちと「次はもっとこうしたい」という改善点が見つかる。
こんな素敵な過程を、どうして今までじっくり味わってこなかったんだろうと少し後悔しています。
ちょっとしたきっかけと見方を変えることによって、面倒でどちらかと言うと嫌いとさえ思っていたことも好きになるんだなと、自分のことながらなんだか面白くなりました。
しばらく自炊やお菓子作りを楽しんでみようと思います🍳