ロダンの言葉
ポール・グゼル筆録「ロダンの言葉」
「本当を言うと、あらゆる人類、あらゆる人種はみなそれぞれの美を持っているのです。それを発見しさえすればいい。
要するに、美は到るところにあります。美がわれわれに背くのではなくて、われわれの眼が美を認めそこなうのです。
美とは、性格と表現とです。
人体こそ、わけても魂の鏡です。そしてまたそれ故にこそ最大の美が存するのです。
われわれが人体に讃美するところのものは、いかに形は美しくともそれより以上のものです。透き通してそれを照りかがやかせるかと見える内面の火です。」
一般的な美しさを備えたひとならば、なるほど多くのひとに「美しい」と称賛されるであろう。
しかし、多くのひとに「美しい」とは認められなくても、それはつまりより個人的な、あなただけの美しさを湛えているということだ。
だれとも同じでなく、あなたの歴史が反映された、とても個人的なからだで、それはとても美しい。
わたしは23年間この世を生き抜いた。笑ったり怒ったりぼんやりする生活をくぐり抜け、このからだと生きてきた。素晴らしく、中身のある肉体であり、わたしはそれを誇りたい。
だれにも、わたしにも、わたしのからだを損なったり、批判したり、点数をつける権利はない。
のにね。