PCキーボード四方山話 〜Lofree Flow 篇〜
もはや金字塔。
はじめに
本記事はシリーズ『PCキーボード四方山話』のひとつとなります。
今回紹介するキーボードはジャンル的にはロープロファイルメカニカルキーボードなので、コチラの記事も合わせて読んでいただけると(PV数も増えるので)嬉しいです。
また、同一メーカの他商品についても記事を公開しているので、こちらも合わせて御覧いただけると幸いです。
Lofreeとは(再掲)
上記『Lofree Edge』の記事にも全く同じことを記載していますが、こちらにも念のため。
『Build Your 2㎡』というコンセプトの下、2平米のエリアの生活を浴衣にするような家電やガジェットを開発する中国・深圳に拠点を置くメーカー。
最近では専らメカニカルキーボードの開発・販売が著名で、とくに「Lofree Flow」で大きく名を上げたという印象。
2024年に入りさらに薄型の高級路線商品である「Lofree Edge」、さらにはこの「Lofree Flow」を(恐らくは)より手に取りやすくライトに使ってもらえるようにというコンセプトで開発された「Lofree Flow Lite」が登場しています。
「Lofree Flow」とは
そのLofreeが2023年末にリリースした新型ロープロファイルキーボードが『Lofree Flow』です。Lofreeが有名なメーカになったきっかけとも言えるモデル——だと思います。
簡潔に言うと、『最も滑らかなメカニカルキーボード』。
Flowの名前通り、流れるようなタイピングを実現するためのキーボードと言ったところでしょうか。
形式はフルサイズ・テンキー搭載型の「Lofree Flow 100」と、テンキーレスの「Lofree Flow 84」の2種類。
カラーはキーキャップの色が真っ白と真っ黒の2種類なんですが、リニアタイプのスイッチ「Lofree × Kailh Ghost」を選ぶと白いキーキャップが、タクタイルタイプのスイッチ「Lofree × Kailh Phantom」を選ぶと黒いキーキャップがそれぞれ標準で付いてくるという少し変わったチョイスになります。
黒キャップのリニアが欲しいとか、その逆で白キャップでタクタイルが欲しいとか言う場合は、スイッチかキャップのどちらかを買って自分で交換するということになります(まぁ、値段を考えればキーキャップを買うべきですが)。そこら辺少し厄介かもしれないですね。
今回の購入理由
タイピング音が好きだから
いろんなYouTuberが提供してもらって動画にしてましたけどね。
これ、めちゃめちゃ良いんです。
恐らくLofree Flowが有名になったのはこの部分もあるのではないかと。
Lofree Edgeを買って、結局こっちも気になったから
はい、コレです。
欲しくなっちゃったんだから仕方ないです。
『Flow 84』の使用感について
私が購入したのは「Lofree Flow 84」のリニアスイッチモデル、白キーキャップモデルなのでそれに準拠したモノになりますが悪しからず。
特徴: 本体について
US配列、いわゆる75%/84キーレイアウト。テンキーレスで矢印キー部分がEnter下部に食い込む感じの配列。テンキーレス型では基本的とも言える配置だと思います。
キーキャップは白・黒ともにPBT。
耐久性に優れる上位モデルです。
寸法は横316mm × 縦126mm。厚さは24.5mm。
重さは568gということで、軽いとは言い切れないですが重くはないかな、と。
フレームはアルミニウム合金。
クールな装いを演出しつつも、白キーキャップだとかわいさも少し醸し出す感じ。黒キーキャップだとまた印象は変わります。
この台座部分の下にはフルカラーのLEDが仕込まれています。
本体側、キースイッチ裏のLEDは白色です。
ちなみに私はどちらもOFFです。
脚は固定式。角度変化はキーボードだけでは付けられません。
そして、その筐体の中に入っているのがこの『ガスケットマウント』。
敢えて基板を本体内部から少し浮かせるように配置することで、各パーツがぶつかりあってガチャガチャ言ったり金属質な音を立てたりすることを防ぐ方式。
標準プロファイルの大型筐体で採用される例はあったものの、薄型ボディのロープロファイルキーボードでガスケットマウントを採用した初のモデル。
これがとにかくスゴい。
めちゃめちゃ静かな打鍵音と打鍵の心地よさを実現しています。
特徴: 軸について
本体購入時に標準で付けられるモノが2種類。
さらにオプションとしてもう1種類あった――んですが、日本法人では現在取り扱いがないようです。
――更に言うと、2024年11月リリースの「Lofree Flow Lite」に合わせて2種類のキースイッチが新規登場していますが、この2つについては当該キーボードの記事にて解説を入れることにします。
なお、いずれもKailhとLofreeの共同開発軸。完全オリジナルですね。
リニア軸の「Ghost」。
タクタイル軸の「Phantom」。
クリッキー軸の「Wizard」。
……なかなかおどろおどろしい名称ですが。
下まで押し切るには2.8mm。作動にはだいだい1.2mmから1.6mm。
リニアのゴースト軸について作動力は概ね50gFということで、少し重たいですね。
私はゴースト軸を使っていました(過去形です)が、50gFという表記の割りには重く感じました。押し込みに向かってどんどん重くなるタイプなので、余計にそう感じたのかもしれません。55gFと表記されていた「NuPhy Air75 V2」に搭載されるWisteria軸よりも重い印象です。
ただ、フルPOMになっているので、どれも滑らかで静音性にも優れています。かなりの高クオリティ軸だと思います。
打鍵音ASMR
スッと入って、穏やかに底打ちされたときの「コツッ」という響き。
これがとてもよい。
良いところ
ボディ剛性の高さと静粛性。
良くないところ(not 悪いところ)
脚が固定式。
出来たら1段階くらい可動式の脚を付けてほしかった。
個人差がある部分
Ghost軸の重さ。
長時間のタイピングには少し重い印象があります。
――ということで、私は軸交換をしております。
下記動画と同じ形式、「Lofree Flow Lite」と同時リリースされたオプションの軸である「Lofree × Kailh Hades」に変えました。
これのヤバさについてもまた後日記事にしたいと思いますが――マジでヤバイです。意味不明です。静かすぎて。
ご用命はこちら
おわりに
クールなシャレオツが「Lofree Edge」だとすれば、こちらはもう少し穏やかなオシャレといった印象。
強力な後輩「Lofree Flow Lite」は出現したものの、それでもこちらにはこちらの良さがあります。
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