PCキーボード四方山話 〜HHKB Studio篇〜 (HHKB Professionalの話もするよ)
日本語打つならコレじゃね? って感じ。
はじめに
本記事はシリーズ『PCキーボード四方山話』のひとつとなります。
ちなみに。
大雑把な分類などはこちらの記事にも記載してありますので、お時間のあるときかつ興味があれば、ぜひどうぞ。
HHKBとは
富山県に本社を置く株式会社PFUが開発する、小型の高級高性能キーボードのブランド名です。
正式には Happy Hacking Keyboard.
頭文字を取って「HHKB」というわけですね。
現在販売されているモデルは大きく分けて2種類。
「HHKB Professional」と「HHKB Studio」です。
この「Professional」については、以前『PCキーボード四方山話』で「無静電容量無接点方式」というキースイッチの機構の紹介をするような記事の時にチラッと出してます。
あと、モノによってはメカニカルスイッチよりも軽い動作というのもポイントです。メカニカルスイッチだと軽くても40g程度のところを、この方式では30g程度のモノもあります。長時間、たくさんのキーを打っても疲れにくいということですね。
動作が静かというのもポイントでしょう。
要するにHHKBとは「日本製のすげえタフで打ち心地の良いスイッチを採用した、高級小型キーボード」ってことです。
で。
今回はもうひとつの方、「HHKB Studio」というのが対象です。
キースイッチも違うし、何が違う機能もいくつか付いているのですが。
それを今回の記事ではチラチラと書いていきたいと思います。
ちなみに、この記事はもちろん「HHKB Studio」で書いてます。
すげえ気持ちいいです。
今回の購入理由
気になってたから
正直言って、これしかない……。
『Studio』の特徴について
HHKBなのに静電容量無接点方式じゃない
最大の特徴としてはやっぱりコレじゃないかなぁ、と思います。
「なのに」というと少し語弊があるかもしれませんが……。
タフさに関しては右に出るモノはいないとも言われる静電容量無接点方式を今回のStudioでは搭載しないというところで、キーボード愛好家・蒐集家の間でも結構な驚きを持って受け止められた部分かと思います。
さて、今まで使っていたモノを捨て去って、新しく開発されたキースイッチとはどんなもんじゃいと思って調べてみると——。
なるほどな。
すんなりと入ってそのまま押し込みが完了する、一般的なリニア軸。
グラフなどを見た限り、CherryMX静音赤軸に割とよく似ている感じ。
使ってみるとわかりますが、音の感じも比較的似ている印象。
ただしキーの入りは結構違うかな。
静音赤軸が『すとぉん』と入る感じなのに対してこちらのオリジナル軸は「とすっ」と入る感じ。
滑らかさではStudio軸が上回っているかなぁという感想。
——伝わるか? この感じ。
押下圧が45g/Nと中程度の重さなのに対して、ストロークが一般的な標準プロファイルメカニカルスイッチよりも0.4mm短い3.6mmということで、その辺りがこの入力感の違いになっているかなぁ、なんて思ったりします。
なので、静電容量無接点方式に限りなく近いメカニカルスイッチとも言えるかもしれません。
「とすっ」と入る感じはまさにそれ。
ストロークが短いのでキーの戻りも早く感じます。
そもそも戻りが強いのかな。
なので、高速文字入力にもしっかりと対応してくれます。これはかなり偉い。モノカキさんには最適かと。
ちなみに。
ホットスワップに対応しているので、標準プロファイルの他社製キースイッチに交換することもできます。
非対応だとはんだを剥がしたりしなくちゃいけないので大変なんですね。自分も青軸を緑軸に換装してみようと色々買ってはみましたが、結局激重の腰が上がることはありませんでした。金の無駄じゃねえか。
最近のちょっとお高い系のメカニカルはホットスワップ対応の商品が増えてきている印象です。
——まぁ、『HHKB Studio』ならではのキースイッチをわざわざ別のスイッチに交換しようとは思わないかなぁ。今のところは。
むしろ逆に、このHHKBオリジナルのキースイッチを他のキーボードに取り付けられるのならばやってみたいと思える。そのくらいに個人的には好みのスイッチです。
『Studio』の使用感について
所感
HHKB特有のキー配置に慣れると最強。
しかも手元でスクロールやマウス操作などが出来る。
慣れてくればキーボードから手を話さずにすべての動作ができると思います。
HHKBのどっちが良いですか、と訊かれると非常に困る。
それは好みの問題やろ、としか言いようがない。
個人的にはどっちも好き。
そもそも静電容量無接点方式のキースイッチが好き。でも、このHHKBオリジナルメカニカルスイッチも好き。違った良さがある。
気分によって『Studio』と『Professional Hybrid Type-S』を使い分けていたりします。
ちなみにですが。
私はStudioでも日本語配列を使用しています。
実は御子柴、最近使っているのはUS配列のモノが多くなってきているのですが、HHKBだけは日本語配列で通そうと思っています。
だって、やっぱり矢印キーがファンクション無しで打てた方が楽だし、それが好きだからね。
打鍵音ASMR
ちょうどProfessionalとStudioのタイピング音を比較して動画もありましたので、こちらも掲載。
総括のようなモノ(と、おまけ)
良いところ
コンパクトに全部出来る。
余計な装飾が無い。
本体に安定感がある。
比較的静か。
乾電池駆動なのでバッテリーのへたりを気にしなくていい。
良くないところ(not 悪いところ)
ポインタとかタッチ機構、便利だけど慣れは必要(慣れたらラク)。
で、ポインタのせいで「G」「H」「B」のボタンに切り欠きがあるので、時々違和感。たまにポインタをタイピングしようとしている。
乾電池使用本数が倍になった
(Professionalが2本、Studioは4本)
安定感がある、つまり重い。外への持ち出しはそこまでオススメしない。
が、コレひとつで済む可能性もあるので好みの問題
個人差がある部分
Win/Mac切り替えが物理スイッチでは無くなった。
最初に接続してからファンクションキーで切り替える必要があるのだが、これは『Professional』シリーズだと背面のフタを開けたところの物理スイッチで切り替えができてたので、何でだろうなぁと。
ただし、4つある無線接続設定と1つある有線接続設定の中でいっしょに保存されるので、最初の接続時に忘れずに設定しておけば良いかな。
あとはねえ。
……やっぱり『墨色』のキートップは文字が見づらい。
薄暗い環境になると途端に視認不能。
早いところ『雪色』のキートップを別売りしてほしい。
私は別に無刻印派でもないのでね。
――と、ここまで書いた上でこの記事を放置しておいたんですね。
いい加減この『PCキーボード四方山話』シリーズを公開していこうと思い、いろいろ調査したりしたところで、下記の事実を知りました。
カラーバリエーションについて
当初は真っ黒ボディ=『墨色』しかなかったのですが。
このたび、待望の真っ白ボディ=『雪色』が追加されました。
この記事を書こうとして公式サイトを見に行ったら予告がありまして、現在はリリース済みです。
はい、素晴らしい。
やっぱりね、綺麗よ、綺麗。麗しい。
HHKB Professional でも雪色は結構な人気だった印象なので、やはり来ましたね、と。
しかも今回はキーキャップだけの販売もあり、と。
しかもしかも、刻印有り版には文字色が2パターンですよ。
ハッキリと文字が視認出来る黒系統の文字色に。
少し薄めではあるものの、文字の視認は可能なグレー系統。
ということで、せっかくなので自分はグレー系統を買ってみまして、墨色ボディに装着しました。
あら、なかなか良いじゃないの、と。
墨よりは文字が視認出来ます。
こういう楽しみ方もできるようになり、またひとつ上の段階へと進んでいったのではないでしょうか。
ご用命はこちら
おわりに
国産高級PCキーボードの中でも最高峰ランクのキーボードです。
1度は試す価値、アリアリですよ。
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