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――むしろ『超短篇小説』かもしれない。 っていうか、そうだね。 1000文字すら行ってないです。 『ヌーヴォーとヴィンテージ』 「んーっ! うぉいしーっ!」 「『うぉいしい』の?」 「そ。ただの『美味しい』との差別化、的な?」 食後のバニラアイスに舌鼓をうつ彼女の頬は、アイスよりもよく溶けていた。 お気に入りのそれは、乙女のなんとやらなどを考えた上で週3回を限度にしている。 毎日食べるよりも喜びが大きくなるらしい。 「なによ。その顔」 「なにが?
あらすじ 暮れなずむ空、教室。 イイ雰囲気、のはず。 ――「カワイイなぁ、って思って」 そんなことを言う彼の視線は、やっぱりちょっとメガネに行ってる。 これは生粋のメガネ女子と生粋のメガネフェチによる、夕暮れ時のひとコマ。 その想いが ちからをくれる 「ちょ、ちょっと待って」 「ん? 心の準備?」 「あの、えと……。うん、そんな感じってことで」 小さい頃から、私は視力は悪かった。 そのおかげで小学校に入るかどうかという頃から、眼鏡は私のパートナーだった。