【オーストラリア・パース生活】最近見つけた、辛くて美味しい"南インド料理"のレストラン!
NOTEのつぶやきでも書きましたが、今回のパース滞在中、とても美味しい『南インド料理』のお店を見つけました!個人的にはかなりユニークなお店だと思いましたので、今回はそのお店を紹介しよう思います。
お店発掘の経緯
そのお店を発見したきっかけはP氏です。以前より仕事でお世話になっていた方が退職されるということで、ディナーのお誘いを受けたP氏。その方はインド系の方だったのですが、その時に連れて行ってもらったのがその『南インド料理』のお店でした。
インド系の方のお勧めレストランですから、本格的で美味しいお店である可能性は大ですよね!また、P氏は若い時に6カ月ほどインドで暮らしていた経験があり、インド料理は大好きです。そんなP氏も気に入った店ですから、行ってみないわけにはいきません。というわけで、後日、P氏に連れて行ってもらいました!
お店の名前とロケーション
先ずお店の名前ですが、Sizzle "N" Sambar(シズル・エン・サンバル) と言いまして、East Victoria Park(イースト・ヴィクトリア・パーク) というサバーブにあります。
East Victoria Park は、パースシティから南東に約5kmほど行った所にあるサバーブで、カップルや単身者など、比較的若い年齢層が多く住むエリアです。主要道路である Albany Highway(アルバニー・ハイウェイ)には多くの飲食店やショップが軒を連ねており、ここ十数年でかなり活気のある街になったなあという印象です(私が初めてパースに来た20年前はこんなに栄えてなかった)。また、一時滞在者や移民の多いエリアということもあり、アジアやエスニック系のレストランも非常に多いです。
その Sizzle "N" Sambar も Albany Highway 沿いにあるのですが、お店の集まるメインエリアより少し奥まった所(隣のサバーブ寄り)に位置していますので、見逃さないようお気をつけ下さいね。
お店の様子&メニュー
お店は畏まった感じではなく、気軽に入れるタイプのカジュアルなレストランです。パースにあるインド料理店は、私が知っている限り、一人でふら~っと入って食事ができそうな感じの所は少ない印象なんですよね(シェアする料理が多い)。そんな中、こちらのレストランには軽食メニューやワンプレート料理もあるので、一人でも入りやすそう。実際、一人で食事をされているお客さんも少なくありませんでした。
そして興味深いことに、お店に出入りしていたお客さんのほとんどがインド系の見た目の方々!しかも、ライスやスープを手で混ぜて食べている方もチラホラ。インド系の方々に支持されているインド料理屋さんですから、本場の味に近い可能性は高いですよね。まあ、本格的過ぎて(辛すぎて)食べれない可能性もありましたが、私の期待はとても膨らみました。
初めてこの店を訪れた日は、P氏も私も軽く食べたいだけだったので、Dosai にトライしました。Dosai は挽いた黒豆と米を発酵させた生地を薄く焼いたもので、豆類やジャガイモなどの具材を包んで食べる、パリッとしたクレープのような料理です。最初は Dosai がどんなものなのか全く知らなかったのですが、近くの席に座った人が同じものを食べていて、それがとても魅力的だったので注文しました(笑)
Dosai には様々な種類の具材がありまして、私はチーズが大好きなので Paneer Dosai (AU$20) を注文しました。生地の中には、スパイスとトマトで調理されたチーズがたっぷりと入っていて、思いのほかお腹がいっぱいになりました。味も適度に辛くて美味しかったですよ!
一方、P氏は Mysore Masala Dosai (AU$18) を注文したのですが、これはヤバかったですね(笑) いや、味はとても美味しいのですよ。問題はその『辛さ』です!メニューにはちゃんと『唐辛子が振り掛けられている』と書いてあったのですけどね、P氏が全く読まないで注文してしまって…。生地を開いてみると、じゃがいもの上に大量の唐辛子の粉が振りかけられていて、真っ赤赤でした。日本人にとっては激辛の類に入ると思うので、メニューはしっかり読んで注文しましょう(笑)
1週間後、2回目に訪れた際に注文したのは、Thali と呼ばれるワンプレート料理です。大きなトレイの中に複数の料理が入っていて、日本でいう所の定食みたいな感じでした。色々味わえてお得感満載ですし、メニューの写真を見るだけでワクワクしましたね!
こちらの Thali は、メインの料理だけ、野菜 (AU$20)、チキン (AU$24)、マトン (AU$26)、フィッシュ (AU$30) の中から選べるようになっていたので、私はその日の気分でマトンをチョイス。その他の小さな料理は日替わりらしく、辛いもの、酸っぱいもの、甘いものなどがあり、それぞれ味見するのがとても楽しかったです。
南インド料理の特徴(北インド料理との違い)
実のところ、最初はこちらのお店が『南インド料理』のお店だとは知らず、『インド系の方に人気の Authentic なインド料理店』だと思って食べに行ったのですよね。ただ、普段私が行くインド料理店とは明らかに料理の系統が違っていたので気になり調べてみたら、『南インド料理』のお店だということが判明しました。
では、『南インド料理』と『北インド料理』では一体何が違うのでしょう?大まかにですが調べてみたので、下記に書いておきますね。
まず、北インドのカレーは脂分が多く、バターや生クリーム等の乳製品やナッツを使ってよく煮込むので、コッテリでクリーミーなものが多いそう。確かに、バターチキンやコルマなどがそんな感じですよね。一方、南インドのカレーは脂分が少なくサラサラであっさり。とろみが少なくスープ状のものが多いそうです。これは味付けにココナッツミルクや酸味のあるフルーツ、マスタードシードやカレーリーフ等のスパイスをよく使うため、あっさりとした辛い味に仕上がるのだそうですよ(後述しますが、菜食料理も多い)。
尚、北インドの主食はチャパティやプーリなどパン類なのに対し(ちなみにナンは宮廷料理らしい)、南インドの主食は米なのだそう。北と南では気候が違いますからね。乾燥している北部では小麦、河川の多い南部では米が多く生産されるため、食文化に違いが出るのも当然です。
また、南インドでは菜食文化が根付いているため、野菜や豆を使った料理が多いとのこと。確かに、私が注文した Thali に付いてきた料理も、メインに選んだマトン以外は野菜や豆系だったような気がします。Dosai の具材も、基本は豆やジャガイモらしいですし(私はあえてチーズにしましたが)、なんなら生地も米と豆が原料なので、ベジタリアンフレンドリーな上にグルテンフリーでもありますね。
最初は『南インド料理』のお店だと知らずに入店しましたが、今振り返ってみると、『南インド料理』の特徴をしっかり体験していたようです(笑)
感想
というわけで、今回は私が最近見つけた美味しい『南インド料理』のお店を紹介しました。恐らく私たちにとって馴染が深いのは『北インド料理』の方だと思うので、今回の体験はとても新しくて楽しかったです。
個人的にお勧めしたい料理は、軽食(ストリートフード)である Dosai ですね!これは『南インド料理』を代表する食べ物の一つとのことですから、是非トライしてみて欲しいです。他にも豆や米粉を使ったスナックがあるみたいなので、それらは次の機会に試してみようと思います。
また、しっかり食事をしたいなら、定食のように色々な味が楽しめる Thali は最高ですね!先ほど、私たちが食べ慣れているのはコッテリ&クリーミーな『北インド料理』の方だろうと書きましたが、正直なところ、米とスープ状のカレーを混ぜて食べるスタイルの『南インド料理』もまた、実は日本人の口には合うのではないかと感じます。
一点、気を付けるべきはその『辛さ』ですね。全ての料理が辛いわけではないと思いますが、バターやクリームなどの乳製品をあまり使わないせいか、辛い料理(又は辛く感じる料理)が多い気がします。インド系の方々からの評価が高いお店なので、本格的な味のお店なのだろうと推測しますが、同時に『辛さ』も本格的な気がします。ただ、こちらのお店にはバターチキンやコルマなどの『北インド料理』もありますので、辛いのが苦手な方は出来るだけマイルドなものを選ぶか、店員さんの助けを借りてオーダーして下さい(笑)
以上、私が最近見つけた、辛くて美味しい『南インド料理』のお店でした!